2年5ヶ月ぶりに言語聴覚士さんに会いに行く

言語聴覚士さんに2年5ヶ月ぶりに会いに行くと、とても温厚な態度に母も安堵。
2年5ヶ月ぶりに会いに行くと……!
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結局まちゃは4歳になっても、たまに単語を話す程度で会話はできませんでした。私は年少の終わりに、初めにアドバイスをしてくださった育児支援センターの言語聴覚士さんのところにまた相談に行きました。

強めにアドバイスされたことが記憶にあり少し怖かったのですが、予想していた強い調子は全くなく、淡々とアドバイスをいただけました。あちこちに相談に行き、私が鍛えられたせいかもしれないと思いました。
部屋の一角にまちゃの好きな物の写真や画像を貼り、一緒に「あんまん!パクパク美味しいね」と言って世界を拡げられる関わりを心がけること、言えたから食べられるのではなく世界を広げることが目標だと言われました。今通っている療育で良いのか迷っていると伝えたら知り合いの言語聴覚士を「この方は確かだと私は思いますよ」と紹介していただけました。そこには今も通っています。

今振り返ると、2歳の時に出会い最初に診てくれた言語聴覚士さんに言われたことはまちゃにとても合っていたと思うので、あの頃にもっとたくさん相談に行けば良かったと思います。でも当時は何が良いのかも分からず、あちこちに通って忙しくしていました。
見極めは難しいですが、私はやはり専門職の方に診ていただいて良かったと思っています。
執筆/カタバミ

(監修:室伏先生より)
言語聴覚士さんからのアドバイス、そしてカタバミさんが実践され、まちゃくんの力がぐんと伸びた経緯について、詳細をお伝えくださり、ありがとうございました。
カタバミさん、とっても頑張られましたね。言語聴覚士さんとの出会いももちろんですが、カタバミさんの努力あってのまちゃくんの成長だと思います。

コミュニケーションに苦手さのあるお子さんは、一人遊びがとても上手であったり、ご家族が関わろうとしても反応に乏しかったりして一緒に遊ぶのが難しいなと感じられることも少なくないと思います。助言通りにしても、なかなか期待する反応が得られずご家族が寂しい気持ちになったり、一緒に遊ぶことを楽しめなかったり、あるいは成長の兆しが見えにくいためにこれでいいのかなと不安になってしまったり、というお悩みはよくお伺いします。

聞いていないように見えても、遊びを楽しんでいないように見えても、うまく表出できていなかったり、その楽しさにまだ気づいていなかったりするだけで、お子さんの耳には届いているし、他者と関わることの楽しさや喜びをお子さんは必ず感じてくれます。お子さんを信じて、あきめずにご家族のあたたかいお声を届けてあげてほしいと思います。
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https://h-navi.jp/column/article/35029621
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。


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