障害のある子を連れて訪問をするのは気を遣うし、大変なこともあるけれど……

障害のある子どもと外出したり他所の家にお邪魔したりするのは本当に気を遣います。いくら気をつけていても防げないこともあるかもしれません。正直、家で過ごしているほうが気持ちがラクなので、このようなトラブルがあるたびに、家に引きこもってしまいがちになってしまいます。でも、それじゃあ障害がある子どもは家に閉じ込めておけば良いのか? となるのもやはり違うと思うので、私たち親子を受け入れてくれる場所であるなら、私はできるだけPを連れて外へ行きたいと思っています。

大切なのは、たとえばトラブルが起きてしまうことを予測し予防することや、念のために保険に入っておくなどの安心材料を増やしておくこと、そしてトラブルが起きたあとの親である私自身の態度や、対応力も大切だと思っています。これらは子どもに障害があるなしはあまり関係ないことかもしれませんが、やはり定型発達の子どもよりもトラブルが起こるリスクが高いと思うので、出先では常に意識しながら過ごしてきました。

現在、Pは8歳になり、誰かの家に遊びに行っても、無闇に動いたり物を触ったりすることもほとんどなくなり、おやつを大量に持っていかなくても大人しくしていられることが増えてきました。それでも突然奇声を発したり、ジャンプしたりすることもあるので、まだまだ油断はできませんが、これまで大変な中でもさまざまな場所へPを連れて行く経験を積み重ねてきたことは、P自身にとって初めての場所でも落ち着いて過ごせることにつながっているのかもしれないと思っています。
8歳になった今は、他所の家でも落ち着いて過ごせるようになってきた
8歳になった今は、他所の家でも落ち着いて過ごせるようになってきた
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執筆/みん
(監修:室伏先生より)
お友達のお家でのP君のご様子と、みんさんの工夫やトラブル時のご対応などについて、詳しく共有してくださりありがとうございました。大変な中でもさまざまな場所へ一緒に出かける経験を積み重ねる、みんさんの努力が素晴らしいなと思います。P君がこれから外へ世界を広げていくための重要な経験になっていることと思います。これからもP君がさまざまな場所へ安心してお出かけできるように私も応援しております。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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