個別の工夫を学校全体に広げ、自分の仕事にも応用して大成功
続いて学校全体の工夫として音に関する対策も行いました。エアコンやコピー機のノイズ対策として、ゆったり落ち着いた音楽をかけ続けました。必要に応じて耳栓の使用も許可をいただきました。この工夫でますます子どもたちが落ち着きを見せてくれました。
私自身も苦手な事務作業をするときは事前に「耳栓をしているから私に声をかけるときは肩をトントンしてください」と職員や生徒たちにお願いしました。私は耳栓をしないと簡単な計算や事務作業でもミスを連発するタイプですので、このような環境づくりを理解してくれる職場は、とても助かりました。また、あわせて私のデスクにもパーテーションを設置し、ゆったりとした音楽をかけさせてもらいました。おかげで私自身の仕事もはかどり、一石二鳥の工夫となりました。
これらの学校での学習環境を整える工夫が実ったのは、工夫を始めて4年後のウッシーヤが高校1年生になった時でした。ウッシーヤのことを小学生の頃から知っている担任の先生が「奇跡です」と驚くほど成績がアップしたのでした。
それから、ウッシーヤは自信をつけ、大学で専門の資格を取得し、現在は本人の夢であった保育士として働いています。
執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ
私自身も苦手な事務作業をするときは事前に「耳栓をしているから私に声をかけるときは肩をトントンしてください」と職員や生徒たちにお願いしました。私は耳栓をしないと簡単な計算や事務作業でもミスを連発するタイプですので、このような環境づくりを理解してくれる職場は、とても助かりました。また、あわせて私のデスクにもパーテーションを設置し、ゆったりとした音楽をかけさせてもらいました。おかげで私自身の仕事もはかどり、一石二鳥の工夫となりました。
これらの学校での学習環境を整える工夫が実ったのは、工夫を始めて4年後のウッシーヤが高校1年生になった時でした。ウッシーヤのことを小学生の頃から知っている担任の先生が「奇跡です」と驚くほど成績がアップしたのでした。
それから、ウッシーヤは自信をつけ、大学で専門の資格を取得し、現在は本人の夢であった保育士として働いています。
執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ
(監修:室伏先生より)
ウッシーヤさんの学校に先生として就職されただけでなく、職員研修としてのペアレントトレーニングプログラムの導入や、ウッシーヤさんの学習環境の整備に至るまで、ワッシーナさんの行動力、尊敬いたします。決して簡単な道のりではなかったことと思いますが、ウッシーヤさんにとってはもちろんのこと、学校の先生方やその他の生徒さんにとっても、重要な転機でしたね!
日常の大半を過ごすのは家庭と学校なので、ペアレントトレーニングはとても有効ですし、療育に通われているご家庭であれば、ぜひ療育での関わり方や環境整備の方法を参考に、お子さんに合うものを家庭にうまく取り入れて(学校は可能な範囲で)いただきたいと思います。ウッシーヤさんが、念願の保育士さんとして働かれているとのうれしいご報告も、ありがとうございます!
ウッシーヤさんの学校に先生として就職されただけでなく、職員研修としてのペアレントトレーニングプログラムの導入や、ウッシーヤさんの学習環境の整備に至るまで、ワッシーナさんの行動力、尊敬いたします。決して簡単な道のりではなかったことと思いますが、ウッシーヤさんにとってはもちろんのこと、学校の先生方やその他の生徒さんにとっても、重要な転機でしたね!
日常の大半を過ごすのは家庭と学校なので、ペアレントトレーニングはとても有効ですし、療育に通われているご家庭であれば、ぜひ療育での関わり方や環境整備の方法を参考に、お子さんに合うものを家庭にうまく取り入れて(学校は可能な範囲で)いただきたいと思います。ウッシーヤさんが、念願の保育士さんとして働かれているとのうれしいご報告も、ありがとうございます!
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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