小4娘、激しい胃痛や蕁麻疹の原因は?ストレスを自覚しにくい娘の気持ちを「言語化」してみたら

ライター:まりまり
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現在小学6年生の次女。
2年生の3学期に場面緘黙の診断を受けています。
次女が4年生の時の年末、環境が変わったことで体調不良が頻発したことがありました。
その時の対応についてお伝えしたいと思います。

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監修: 新美妙美
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 特任助教
2003年信州大学医学部卒業。小児科医師として、小児神経、発達分野を中心に県内の病院で勤務。2010年信州大学精神科・子どものこころ診療部で研修。以降は発達障害、心身症、不登校支援の診療を大学病院及び一般病院専門外来で行っている。グループSST、ペアレントトレーニング、視覚支援を学ぶ保護者向けグループ講座を主催し、特に発達障害・不登校の親支援に力を入れている。 多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」の制作スタッフ。

年末年始に体調を崩す

次女が4年生の年末のことです。急に、動けないほどの胃痛を発症してしまいました。それまでも「胃が痛い」と言うことはあったのですが、こんなに痛がることはなく、すぐに病院に連れて行くことに。

結局原因は分からず、お薬をいただいて痛みは軽くなったのですが、年末年始はほとんど食べられない状態がずっと続いて、クリスマスやお正月のご馳走を楽しみにしていた次女は、とても落ち込んでいました。

その後、年が明けて学校が始まったある日。夕方、私が仕事から家に帰ると、そこにいたのは顔の腫れた次女。何事かと思ったら、全身がかゆいとのことで、体中にかなりの湿疹が出ていました。

何かのアレルギーかと思って、すぐに病院に連れて行きましたが、原因不明の蕁麻疹(じんましん)とのことでした。こちらもお薬で軽快しましたが、しばらくは全身がかゆい状態が続いていました。
場面緘黙のある次女が小4の時の年末年始。突然の胃痛と蕁麻疹が立て続けに起き、病院へ
次女が小4の時の年末年始。突然の胃痛と蕁麻疹が立て続けに起き、病院へ
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どちらも原因は不明で医師からは……

この立て続けに起こった体調不良ですが、どちらも医師からは、原因は分からず、「ストレスからきているのかもしれません」と言われました。

「思い当たることはありませんか」と聞かれて、思い当たることしかありませんでした……。
体調不良の原因はストレス? 母には思い当たることしかなく…
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ストレスの原因は? 次女的には無理をしているつもりはない

思い当たることとして、ちょうどその頃から通級指導教室が始まったこと、ずっと次女のカウンセリングを担当してくれていた臨床心理士さんが辞めてしまい新しい方に変わったこと、とても好きだったクラスからの進級への不安などがありました。

以前、小学校入学時にもストレスから身体に症状が出ていたので、また違うかたちで出てきたのかもと思いました。ただ、次女本人にストレスの原因になっていそうなことについて聞いても、

「大丈夫」
「つらいことはない」
「何がストレスになっているか分からない」


という感じで、傍から見ていると、環境が変わって負担に感じているのは分かるのに、次女自身は、自分の状態がよく分かっていない様子でした。
ストレスがある状態だと自覚していない様子の次女
ストレスがある状態だと自覚していない様子の次女
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以前、心理士さんから聞いた言葉を思い出した

以前心理士さんに、「次女には場面緘黙があるけど、好奇心旺盛でいろいろやりたがって疲れすぎてしまうことが多いので、どう対応したらよいか」と相談したことがありました。

今後次女は、そういうものを自分でコントロールしていかなくてはいけないけれど、親としてはどう対応していったら良いのか難しかったのです。そこでは、心理士さんから

・もちろん自分でいろいろ経験して、自分で分かるのが一番良い
・ただ、今は小学生だし、自分で分かるのが難しい部分もある
・近くにいる保護者としては、その時の次女の気持ちを聞いて、フィードバックしていくことで、次女自身の理解を促す


というようなアドバイスを受けました。そうすることで、次女が自分の気持ちを言語化して、自分の気持ちや身体の状態を自分で考えられるようになるきっかけになるとのことでした。なので、その後から、なるべくそれを意識して次女と話していくことにしました。
話し合って、少しずつ自分の気持ちを言語化できるように
話し合って、少しずつ自分の気持ちを言語化できるように
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次女と自分の状態について言語化していく

次女はまだ、自分の状態に気づくことに手助けが必要だと分かったので、この間に起こった変化と、それにあたっての次女の気持ちを話し合いました。そこで、いろいろ変化がある時はつらい気持ちになってそれがストレスになること、そういう時は無理をしないで休むことも必要だと話しました。

そういうことを積み重ねて、次女が自分自身の身体や心の調子を分かって、少しでもうまくコントロールしていけるようになったらと思っています。
自分自身の心や身体の状態を理解して、うまくコントロールできるようになってほしい
自分自身の心や身体の状態を理解して、うまくコントロールできるようになってほしい
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執筆/まりまり
(監修:新美先生より)
ストレスが影響して、身体に不調をきたしている、いわゆる心身症の状態だったと思います。頭痛や腹痛、アレルギー疾患(蕁麻疹も含みます)や、自律神経の不調など、ありとあらゆる病気が、ストレスに大きな影響を受けます。心身症の多くの場合、ご本人はストレスを自覚していなかったり、大したことがないと気にしていなかったり、否定していたり、もっと頑張りたいと思っていたりします。ご本人がストレスをストレスと意識していないからこそ、体が症状で悲鳴を上げている状態とも言えます。

子どもに心身症症状が出ている場合は、大人のほうでストレスの原因となっていることを探して環境調整したり、ご本人がストレスを自覚してストレスを避けたり上手に付き合ったりできるようなサポートが必要です。

記事ではまさに、お子さんご本人が自分の状態に気づいてコントロールできるようになるよう、話し合ってサポートしたことが書いてありました。すぐには自覚できなくても、そこに焦点を当てていくことで、徐々に実感して対処法を身につけていけるようになるとよいですね。
前の記事はこちら
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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