ペアレントトレーニングで家でも成功体験を!

そして私は、年長の春にペアレントトレーニングを受けさせてもらいました。
私も息子に効果的な関わり方を知りたい、私がイライラせず楽しいと思える育児法を学びたいと思ったからです。

コロナ禍だったため、オンラインで先生方と8人ほどの保護者の方々と行いました。その回の課題(褒めポイントを探す、子どもに合った褒め方を工夫するなど)に取り組み、自分たちの意見を出し合いました。参加された方々の意見もとても参考になり励みにもなり、よかったところや取り入れてみようと思ったところを発表し合うことで、前向きな気持ちになれました。
オンラインのペアレントトレーニングに参加。課題に取り組み前向きな気持ちになれました。
オンラインのペアレントトレーニングに参加。課題に取り組み前向きな気持ちになれました。
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これをわが家でも取り入れようと決意した私。適切な行動が取れるように、適切な行動を一つずつ付箋に書き、まず『見える化』をしました。そして、息子が適切な行動ができたら、その付箋をホワイトボードの『できた』欄に移動させ、大いに褒め、カレンダーにも花丸を書いていきました。
これが息子にとってよかったようで「適切な行いをする→褒められて成功体験を積む」ことで、適切な行動が増えていきました。
適切な行動ができたことを『見える化』したら、「適切な行いをする→褒められて成功体験を積む」ことで、適切な行動が増えていきました!
適切な行動ができたことを『見える化』したら、「適切な行いをする→褒められて成功体験を積む」ことで、適切な行動が増えていきました!
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小学校ではクラスが荒れ気味……。子どもが安心できる環境を作りたい

児童発達支援、そして小学校入学後に通うようになった放課後等デイサービスでのか関わりは、息子と私にとてもよい影響を与えてくれました。どうすればいいか分からなかった育児に、「こういうことをしてみればいいかもしれない」という道筋が見え、サポートしてくださる先生方に精神的にも支えられました。

ですがいま現在、小学校低学年になった息子は問題を抱えています。実は担任の先生が怒りっぽい方のため、学級全体が荒れ気味で息子にとって落ち着かない環境となっているのです。

どんなに、どんなに、児童発達支援や放課後等デイサービスの先生方や保護者がポジティブなかかわりをしていても、毎日通う学校での環境が整わないと、子どもの成長は停滞したり退行したりするんだなと実感している毎日です。

そんな状態ですが、ともかく私は息子が安心して過ごせる環境が少しでも増えるように、親としてできることをしていきたいと思っています。息子を支えてくれる方たちと相談しながら、頑張っていきたいです。
イラスト/keiko
※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。

(監修:鈴木先生)
園からは「困った子」に見られていますが、実は本当は「困っている子」なのです。そんな困っているお子さんに対しての扱い方をすることが大事だと思います。
自閉スペクトラム症のお子さんは一番が好きでこだわりがあることが多く、どこかへ行くときもきょうだいに先を越されるとイライラしたりします。また、見える化も良かったと思います。自閉スペクトラム症のお子さんは一般的には視覚認知が優れているので言うより見せた方が通じやすいからです。
ただ、小学校に入ると、毎年担任が変わって環境も変わるので落ち着かなくなることがあります。担任の神経発達症に対する知識や経験も異なります。できるだけ早い時期に校長先生や町の教育委員会にも相談して早期の改善策を見出すことが必要になります。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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