プレ幼稚園を辞めてからの生活

夏休みは、預かり型の児童発達支援に週に2回ほど通いました。特性に理解のある支援員さんが見てくれるので、安心してたーちゃんを預けることができました。

その後、近所の別の幼稚園に満3歳児クラスがあったので、誕生日を迎えてからその園に通うことにしました。児童発達支援のおかげで集団活動をする自信がついてきたことと、よく公園で遊ぶお友達がその園にいたことが理由です。

発達については入園前から相談しており、手がかかるだろうし、やはり迷惑かもしれないとも思いました。しかし、もし問題があれば辞めればいいのだと少し肩の力を抜いて考えていました。幸いその幼稚園はたーちゃんに合っていたようで、大きな問題もなく満3歳児クラスと年少を過ごし、今も通っています。

頑張りすぎない選択をできて良かったと考える

プレ幼稚園を途中で辞めなかったら……と思うこともありますが、後悔はしていません。子どものためだから、プレに入ったら入園する決まりだから……と頑張りすぎてしまいそうになりましたが、思い切って辞めたおかげで、たーちゃんも私も気持ちに余裕ができたと思います。そして結果的に、たーちゃんに合った幼稚園に通うことができました。

幼稚園や保育園は一ヶ所だけではないので、合わないなと思ったら途中で辞めても良いと私は思います。お子さんと保護者のみなさん、どちらも無理のない生活を送ることが大事ではないかなと思います。
執筆/みかみかん
(監修:新美先生より)
プレ幼稚園を途中で辞めて、別の幼稚園に入園したエピソードを聞かせていただきありがとうございます。幼稚園や保育園は、園によって活動内容や、方針、規模などさまざまです。発達特性の偏りのあるお子さんにとっては生活環境によって楽しめること・困ることががらりと変わることもしばしばあるので、合わなかったら思い切って別の環境に変えてみるのはありかもしれません。とはいえ、環境を変えるのは、保護者としてもたくさん迷いが湧いてきますし、気力も手間もかかることですよね。変わってうまくいくという保証もない中でなかなか簡単に決められることではなかったと思います。

ただ、発達特性の偏りのある人にとって、自分に合った環境を選んでいくことはこの先年長しても大人になってもずっと、大事なことです。お試しで飛び込んだ環境で、合わない時に、その環境を調整して過ごしやすいように工夫することと、いろんな人に相談しながら状況によっては場所を変えてみるということは両方ありだと思っていくとよいと思います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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