現在、学校での授業中の様子は?
ニャーイは、三者面談のときに、デンデンの授業中の緘黙傾向について担任の先生に確認してみたそうです。
ニャーイ:先生によると「授業中にデンデンを当てると、目は合うけど、話しかけても返事がない。見た感じは、まるでやる気がないように見える。でも、本人のノートを確認したら、きちんと答えを書いているし、答えは合っている」って。どうやら先生から当てられたら固まってしまうみたい。
先生は「(授業の中で)できることか、できないことかは本人に決めさせています」とのこと。デンデンの気持ちや心の状態を尊重してくれる先生で、とても感謝しているわ。ついこの間、3学期の最後の授業参観の時にデンデンは生まれて初めて手を上げて発言した。もう涙が出るくらい感激した!
ニャーイ:先生によると「授業中にデンデンを当てると、目は合うけど、話しかけても返事がない。見た感じは、まるでやる気がないように見える。でも、本人のノートを確認したら、きちんと答えを書いているし、答えは合っている」って。どうやら先生から当てられたら固まってしまうみたい。
先生は「(授業の中で)できることか、できないことかは本人に決めさせています」とのこと。デンデンの気持ちや心の状態を尊重してくれる先生で、とても感謝しているわ。ついこの間、3学期の最後の授業参観の時にデンデンは生まれて初めて手を上げて発言した。もう涙が出るくらい感激した!
成長と共に場面緘黙の傾向も落ち着いてきたデンデン。今は環境に恵まれ、学校にも楽しんで通っていますが、新しい学年になったら先生やクラスメイトも変化があるので、状況に合わせて工夫も新しくしなければと思いを巡らせています。
執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ
(監修:森先生より)
大変な中でも動画を撮る冷静さを失わなかったニャーイさんの対応は素晴らしいですね。専門家への相談がスムーズになったことと思います。
さて、実は進級や入学のシーズンには、お子さんの場面寡黙に関してのご相談はとても多いのです。「場面寡黙」という言葉から、「黙り込んでしまう」という印象を受けるかもしれませんが、実際は特定の場面や状況で意思疎通が困難になったり、パニックになる状態を指します。新しい環境や知らない人との交流に緊張、不安やストレスを感じることが原因となります。対策としては、まずはお子さんの不安な気持ちに寄り添って、プレッシャーをかけないようにしましょう。お子さんがリラックスして、自分の気持ちを表現できるようにします。とはいえ、入学式などでは保護者自身も緊張したり慌ててしまっていて、冷静な対処が難しいことがほとんど。先生や支援機関を頼って相談することがとても大切です。情報を共有して、一緒に対処法を考えていくことです。
必要な支援を受けながら、お子さんが自分自身を表現する方法を見つけることができるように、安心できる環境を整えていくと場面寡黙の症状も徐々におさまってくるでしょう。
大変な中でも動画を撮る冷静さを失わなかったニャーイさんの対応は素晴らしいですね。専門家への相談がスムーズになったことと思います。
さて、実は進級や入学のシーズンには、お子さんの場面寡黙に関してのご相談はとても多いのです。「場面寡黙」という言葉から、「黙り込んでしまう」という印象を受けるかもしれませんが、実際は特定の場面や状況で意思疎通が困難になったり、パニックになる状態を指します。新しい環境や知らない人との交流に緊張、不安やストレスを感じることが原因となります。対策としては、まずはお子さんの不安な気持ちに寄り添って、プレッシャーをかけないようにしましょう。お子さんがリラックスして、自分の気持ちを表現できるようにします。とはいえ、入学式などでは保護者自身も緊張したり慌ててしまっていて、冷静な対処が難しいことがほとんど。先生や支援機関を頼って相談することがとても大切です。情報を共有して、一緒に対処法を考えていくことです。
必要な支援を受けながら、お子さんが自分自身を表現する方法を見つけることができるように、安心できる環境を整えていくと場面寡黙の症状も徐々におさまってくるでしょう。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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