直後に虫歯が悪化!治療することに
そんな思いも虚しく、歯科医院にいった数日後に、しのくんの虫歯が痛くなってきてしまいました!歯の痛みが強かったので、その歯科医院で急きょ治療することになりました。
私はしのくんの上に馬乗りになり、しのくんの腕と足を抑える担当です。しのくんの頭と足は看護師さん達に抑えてもらい、5人がかりで治療が始まりました。
あまりの怖さに泣き叫ぶしのくん。緊張が走る治療の最中、歯を削る時に水が出る機械がまさかのタイミングで故障してしまい、現場は一時的に大パニック!
ここまできて治療を中断するわけにはいかないので、凄まじい緊張感の中、先生が手早くなんとか治療を完了してくれました。
私はしのくんの上に馬乗りになり、しのくんの腕と足を抑える担当です。しのくんの頭と足は看護師さん達に抑えてもらい、5人がかりで治療が始まりました。
あまりの怖さに泣き叫ぶしのくん。緊張が走る治療の最中、歯を削る時に水が出る機械がまさかのタイミングで故障してしまい、現場は一時的に大パニック!
ここまできて治療を中断するわけにはいかないので、凄まじい緊張感の中、先生が手早くなんとか治療を完了してくれました。
現場は水浸しになり、私はしのくんにひっかかれて流血……。しのくんは泣きすぎて目の周りが点状出血してしまいました。
こんな怖い思いをしたら、もう二度と歯医者に行ってくれないのでは?と心配していましたが、小学生になった現在は、嫌がりながらも病院にはちゃんと行ってくれています。
嫌だけれど行かなければいけないと分かってきたのかな?と成長を感じています。
嫌だけれど行かなければいけないと分かってきたのかな?と成長を感じています。
執筆/keiko
(監修:鈴木先生より)
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは初めてのことが怖い傾向があります。動画があればあらかじめ見せて予習してから行く方法もあります。しかし、今回のような歯科治療や予防接種などはあらかじめ見せても余計に怖がるかもしれません。私の外来でもASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの予防接種は、激しく暴れる場合には安全性を優先して、お子さんには壁に向かって立ってもらい、親御さんとスタッフで動かないようにサポートしてもらいながらやることもあります。このように多少強引にではあっても、予防接種ができた時には褒めます。ただ、それ以上のことはしないと分かれば、だんだんと分かってくれるものです。そして、ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの怖がりの裏には感覚過敏がある場合が多いのです。そのため、爪切りや耳掃除、髪の毛カットも嫌います。できるだけ早いうちから慣れさせて習慣づけてしまえばお互いに楽なので、少しずつスモールステップで慣れるようにしていくといいでしょう。もしできなくても叱らず、できたらたくさん褒めてあげるといいですね。
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは初めてのことが怖い傾向があります。動画があればあらかじめ見せて予習してから行く方法もあります。しかし、今回のような歯科治療や予防接種などはあらかじめ見せても余計に怖がるかもしれません。私の外来でもASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの予防接種は、激しく暴れる場合には安全性を優先して、お子さんには壁に向かって立ってもらい、親御さんとスタッフで動かないようにサポートしてもらいながらやることもあります。このように多少強引にではあっても、予防接種ができた時には褒めます。ただ、それ以上のことはしないと分かれば、だんだんと分かってくれるものです。そして、ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんの怖がりの裏には感覚過敏がある場合が多いのです。そのため、爪切りや耳掃除、髪の毛カットも嫌います。できるだけ早いうちから慣れさせて習慣づけてしまえばお互いに楽なので、少しずつスモールステップで慣れるようにしていくといいでしょう。もしできなくても叱らず、できたらたくさん褒めてあげるといいですね。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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