いよいよ療育園へ転園。温かく迎え入れてくれた先生方

療育園の入園説明会があり、りーと一緒に向かうと先生方が温かく迎え入れてくれました。そして「よく来てくれたね」「上手に靴が脱げたね」と、りーのすることを一つひとつ褒めてくれました。

最初は警戒していたりーも優しい先生方を見て安心したようで、帰る頃には手を繋いで仲良くなったようでした。
ちょっとしたことでもたくさん褒めてくれる療育園の先生方
ちょっとしたことでもたくさん褒めてくれる療育園の先生方
Upload By かし りりあ
そして3月、幼稚園を退園しました。児童発達支援の先生から転園を勧められた時、もっと早く行動できなかったのか、最初から療育園のほうが良かったのかと思うこともありました。でも、幼稚園ではりーのことを気にかけてくれるお友だちができました。今でも会う機会があると、りーのほっぺをむにむにと触ってくれ、りーもうれしそうです。

幼稚園で過ごしたことは無駄ではなかった、と思っています。りーの療育園での様子については、また別の機会に書かせていただきます。
りーの初めてのお友だち。最後の日に撮った写真をりーは今でもうれしそうに眺めています
りーの初めてのお友だち。最後の日に撮った写真をりーは今でもうれしそうに眺めています
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執筆/かしりりあ
(監修:室伏先生より)
療育園への転園の契機や手続き、幼稚園と療育園の違いなどについて詳細を共有いただき、ありがとうございました。外来でも、幼稚園と療育園のどちらに入園するか、というご相談はよくいただきます。療育園では、一人ひとりに合った支援を受けられる可能性が高いですが、帰宅時間が早いので共働きの場合には勤務の調整が必要なこともあります。また、保護者同士のつながりができることもメリットと思います。一方で、幼稚園では、先生のマンパワーが療育園に比較して少なく、個別の支援が受けにくい可能性が高いですが、ほかのお子さんからのさまざまな刺激を受けることが期待できます。また、りーくんのように、児童発達支援への通所と組み合わせて通園することが可能な場合もあります。

現在は、療育園を含む、どの療育施設も混み合っていて希望してすぐに入れるわけではないこともありますので、私たちも親御さんへの情報を、どのタイミングで、どのように伝えていったら良いか、試行錯誤しています。どちらが適しているかということは、お子さんの知的発達の程度や、お困りの内容だけでなく、地域のリソースによっても異なりますので、お子さんをよく知っている医師・心理士、療育先のスタッフ、園の先生方や、市区町村の担当部署などとも相談できるといいですね。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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