早期療育の結果は?療育はきいちゃんだけでなく私のためでもあった!

結果としては、きいちゃんは半年で首が座り、1歳くらいでお座り、2歳でようやくヨチヨチ歩けるようになりました。
咀嚼は今も怪しい感はあるものの、お箸やスプーン、フォークで自分で食べることができています。
言葉は5歳くらいから単語が出てくるようになり、小学生になってから劇的に言葉は増えました(と、いっても発音が悪いのでまだまだ宇宙語に聞こえたりしますが……汗)。

療育をしなくても、きぃちゃんと同じダウン症でも1歳で歩けるようになる子もいますし、おしゃべりがすごく達者な子もいます。もちろんその逆パターンもありますし、ダウン症に限らずですが、発達は本当にその子その子で違います。

きいちゃんは、周りのダウン症の子よりも少し発達が遅いほうだったのでつい比べてしまい、小学生になる前は私が勝手に落ち込んだり焦った日々もありますが、きいちゃんなりに成長を感じてくると、自然と周りと比べることも減ってきました(とはいえ、今でもとっても発達の早い子を見るといいなあ、お母さんはきっと楽だろうなあと羨ましくなってしまうのも本音です(笑))。
ダウン症に限らず、発達は本当にその子その子で違う!
ダウン症に限らず、発達は本当にその子その子で違う!
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今は市の療育センターは卒業し、療育に通う日はほぼなくなってしまったのですが、今振り返るときいちゃんと頑張った療育の日々はきいちゃんのためでもありましたが、私の精神的な支えや安定が大きかったと思います。

障害を持って生まれてきたわが子のために、なんとか少しでも生きやすくしてあげたいーー療育を頑張るお母さんは、きっとそういう気持ちが心の根底にあると思います。時には頑張りすぎて親自身が疲れてしまう時もありますが、そんな時は少しくらいサボっても大丈夫。

適度に息抜きしながら、無理なく頑張っていければいいですね。
執筆/星きのこ

(監修:鈴木先生より)
療育の予算や人手の不足も影響があるのではないかと感じています。療育としてはOT/PT/ST以外に、MT(音楽療法)というのもあります。日本ではまだまだ馴染みが薄いようですが、私のクリニックでは月2回やっており、人気があります。私のクリニックのMTでは、感覚統合訓練も取り入れているのでバランス感覚も養えます。

特別支援学校に通うお子さんたちは就学後もMTに通われており、一方的に卒業させられることはありません。就学すると事務的な問題などで療育を中止されてしまうケースも多いのですが、私のクリニックでは、MTを卒業するかどうかは本人と親と主治医との間で相談して決めています。一旦やめたとしても希望があればいつでも再開することができます。
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https://h-navi.jp/column/article/35030275

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
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