その後のスバルの様子は
年中になるとスバルに仲良しのお友だちができ、少人数で穏やかな遊びをするようになりました。スバルの気持ちが「楽しそうな空間にいれば楽しい」から「気の合う友だちと遊ぶのが楽しい」に変化したのをはっきりと感じ取ったので、「スバル友だち100人計画」はお役御免となりました。私も無事、木陰で談笑するママ友ができました。
「スバル友だち100人計画」がなくてもスバルは私と2人で楽しく遊んでいたのかもしれないし、年齢が上がるとともに自然と集団の中に入れるようになったのかもしれません。「スバル友だち100人計画」はただの自己満足だった可能性も大いにあるのですが、私にまとわりついていた禍々しいオーラは園庭を全力疾走する中で汗と一緒に昇華していったように感じます。
「スバル友だち100人計画」がなくてもスバルは私と2人で楽しく遊んでいたのかもしれないし、年齢が上がるとともに自然と集団の中に入れるようになったのかもしれません。「スバル友だち100人計画」はただの自己満足だった可能性も大いにあるのですが、私にまとわりついていた禍々しいオーラは園庭を全力疾走する中で汗と一緒に昇華していったように感じます。
執筆/星あかり
(監修:室伏先生より)
プレ幼稚園の退園やその後の幼稚園の入園、そしてお友だちづくりに関しての、とても大切なエピソードを共有してくださり、ありがとうございました。まず何より、スバルくんに対するお母様の愛情と行動力に、強く胸を打たれました。「スバル友だち100人計画」というユーモラスな名前の裏にある、お母様の細やかな観察力、忍耐、勇気は、誰にでも真似できることではありません。スバルくんが、年少期にはお母様を軸にした遊びを通して集団に関わり、年中になると「気の合う友だちとの関係」を築けるようになったのは、彼自身の「関わりたい」という気持ちと、「自分なりの心地よさを守りながら、他者とつながる力」が着実に育ってきた証です。スバルくんの力を信じて、いつもそばで支え続けてきたお母さんの存在が、何より大きな力になっていたのだと思います。ASD(自閉スペクトラム症)の子どもたちにとって本当に大切なのは、周囲に無理に合わせることではなく、自分を理解し受け入れてくれる人と出会い、安心できる関係の中で、自分らしいペースで社会性を育んでいくことです。
このエピソードは、支援する立場の私たちにも「お子さんを変えるのではなく、お子さんを理解し、環境を整えること」の大切さを、改めて気づかせてくれます。スバルくんとお母様の歩みは、ASD(自閉スペクトラム症)の子どもを育てるご家庭だけでなく、「子どもの個性にどう寄り添うか」を考えるすべての人にとって、大切な気づきと希望を与えてくれるものだと思います。
(監修:室伏先生より)
プレ幼稚園の退園やその後の幼稚園の入園、そしてお友だちづくりに関しての、とても大切なエピソードを共有してくださり、ありがとうございました。まず何より、スバルくんに対するお母様の愛情と行動力に、強く胸を打たれました。「スバル友だち100人計画」というユーモラスな名前の裏にある、お母様の細やかな観察力、忍耐、勇気は、誰にでも真似できることではありません。スバルくんが、年少期にはお母様を軸にした遊びを通して集団に関わり、年中になると「気の合う友だちとの関係」を築けるようになったのは、彼自身の「関わりたい」という気持ちと、「自分なりの心地よさを守りながら、他者とつながる力」が着実に育ってきた証です。スバルくんの力を信じて、いつもそばで支え続けてきたお母さんの存在が、何より大きな力になっていたのだと思います。ASD(自閉スペクトラム症)の子どもたちにとって本当に大切なのは、周囲に無理に合わせることではなく、自分を理解し受け入れてくれる人と出会い、安心できる関係の中で、自分らしいペースで社会性を育んでいくことです。
このエピソードは、支援する立場の私たちにも「お子さんを変えるのではなく、お子さんを理解し、環境を整えること」の大切さを、改めて気づかせてくれます。スバルくんとお母様の歩みは、ASD(自閉スペクトラム症)の子どもを育てるご家庭だけでなく、「子どもの個性にどう寄り添うか」を考えるすべての人にとって、大切な気づきと希望を与えてくれるものだと思います。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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