長男の「帰宅後の切り替え」にはコレ!三者三様の安心の形

一方、帰宅後の「活動の切り替えの困難さ」という課題が大きかった長男りーには、リビングに置くホワイトボードは不向きでした。そこで、今やるべきことだけに集中できるよう、特別支援学校で活用されている「手のひらサイズ」のタスクリストを試みることにしました。
特別支援学校で使っている「手のひらサイズ」のタスクリストを参考に
特別支援学校で使っている「手のひらサイズ」のタスクリストを参考に
Upload By かし りりあ
りーには、やることを一覧にした手のひらサイズのリストをつくり、渡しています。まだ完全に身についていませんが、渡すと一つひとつ指をさしながら確認はしているようなので、これからも続けていきたいと思っています。

私はこうしたツールをつくることが好きなので、いろいろつくってみては試しています。うまくいけばうれしいですし、うまくいかないときには何がいけなかったか、考えて新たな方法を試してみたくなります。今回のスケジュール表のように、子どもたちそれぞれの不安や課題に応じて、「安心できる形」を見つけられるように、これからもいろいろと試していきたいと思っています。このわが家の試行錯誤の経験が、皆さんのお子さんにとっての「安心できる形」を見つけるヒントになれば幸いです。
執筆/かしりりあ

(監修:鈴木先生より)
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは視覚的認知力が高い傾向があることから、視覚に訴えるホワイトボードはいいアイデアだと思います。ホワイトボードに書いてある予定が終わったら、消していくかチェックするようにすると良いですね。その際、きょうだいで色を分ける工夫も行うと、より見やすくなるのではないでしょうか。ホワイトボードにはマグネット効果もあるので、渡すプリントなどがあればそのきょうだいと同じ色のマグネットで貼っておくという工夫もできます。学校の教科に関しても同じで、例えば算数は青、国語は緑などファイルを色別にしておけば整理がしやすくなります。

また、手のひらサイズのタスクリストは学校の机の上に貼ることでも応用が利きます。その日の時間割や行事などを時間ごとに書いて貼っておくと一日の見通しがつき、行動しやすくなります。ぜひいろいろとその子に合った方法でチャレンジしてみてください。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030825
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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