そして2度目の検診がはじまり…

たどり着いた場所は2ヶ月前に健診を受けにきた時とは全然違う静かな雰囲気。
そこに数組のみ、親子がソファに座り、順番待ちをしていました。

そして、その数組のほとんどが両親で子どもと待っているのです。
私は「あれ?」と思いました。
うちはいきなりだったとはいえ、お父さんも一緒に、とか、そういう話は聞いていないし、こないだの続きでは?そう少し不安を抱えつつ待ちました。
物々しい雰囲気の中で、唯一救いだったのは我が子が落ち着いていたことでした。

しかし、順番が回ってくると途端に崩れてしまい、泣き叫びながら先生との対面でした。
この先生は心理士の先生。
反り返ってしまう為、ふだんは出来ているお座りも出来ない状況、私も座るのが困難でした。

先生が私に
「お母さんも暴れているお子さんを抱きしめながらですと、大変でしょうから椅子に座らなくて大丈夫ですよ、場所を変えましょうね」と、机のある場所から床のプレイマットが敷いてある場所で、息子に様々なリラックスアイテムのおもちゃ等を見せたり、気を引いたりしていました。
一歳半健診で大泣き・・・何も気づかなかった私が療育センターに行くことになった話の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015199388
息子も泣き叫ぶのを途切れ途切れ中断してくれたこともあり、私と先生が話せる時間もありました。
場所に慣れた頃、先生が私に「最初、少しお子さんの様子だけ見ますね」と言って息子にアプローチしたり、話しかけながら気を引いたりしていました。

これも今思うと既に発達のことを診ていたのだと分かるのですが、その時の私は気付いていませんでした。
息子との関わりを終え、ようやく落ち着いた別室で普段の生活の様子から困り具合、息子の得意なこと不得意だと感じる点を話しました。
そして、育児がしんどい、こんなに大変なのだと思うのです、と率直に話しました。

心理士の先生は私の目の前に二つのパンフレットを差し出しました。

一つは、親子教室という全6回で終了の月1回の母子で通う教室。もう一つは療育センターと書かれたものでした。

どちらが良いかはわからないけど

2つのパンフレットを持ち、続けてこうお話してくれました。

「お子さんはまだ小さいです。親子教室でも十分にお役にはたてると思います。
しかし、より専門な機関であるのは療育センターという所なんです。
ご存知ですか?より専門性の高い者が医師として居ます。私は心理士ですけど、医師として判断をしてくれたり、適切な対応などもアドバイスをくれる。」

「この場所で、こちら(心理士)側からは、親子教室が合ってるだとか、療育センターへ受診すべきだとは言えないんです。そういう決まりですから。」

その静かな言葉の中から、療育センターの方をすすめてくれているのかな、私はかすかにそう感じました。
ここが、私の療育センターとの最初の出会いです。

この時点で、すぐ療育センターに受診申し込みの手続きを取ってくれました。
半年から1年待つこともあるそうですが、我が子の時は有難いことに4ヶ月も待たないうちに通い始めることができました。

後日談ですが、療育センターのお母さんのうち、
一度は親子教室を選択してみたけれど、親子教室が終わる頃には療育センターの受診を考えていた、そう教えてくださる方もちらほら。
我が家にとっては、あの場で療育センターを選んでよかったのかも、しれません。

こんな我が子の、「療育初回」も、いつか綴りたいと思っています。
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