何を学ぶのか、どんな風に学ぶのか、はじっくり考えよう

息子が通う中学の特別支援学級では、数学の授業を能力別に4クラスに分けて指導しています。

小学校6年間を、普通学級で学んでいた子もいる上のクラスでは三角形の面積やX、Yの連立方程式をやっていました。

ですから、学力が一番低いクラスでも、奇数・偶数の授業は行われていました。
けれども、この最下位のクラスの中でも、生徒の学力差は大きく、誰に基準を合わせたらよいのか、学校側は困難を極めている状態のようでした。

そこで、個人面談で「奇数・偶数なんて知らなくても生きていけるので、お金や時計など自立のために役に立つことを学校の数学でやってほしい」

と、伝えたところ

「お母様、おっしゃることもわかるのですが、小学校で取りこぼしている単元をやってほしいと望む親御さんも多いので、こちらも基準を合わせるのに苦労しているのです」

と、担任の先生は答えたのです。

納得しないまま中学の3年間は過ぎて行き、この4月から息子は高校生になりました。そして今日も、学校でやってはくれないお金の計算を家で教え、買い物体験をさせている私です。
子どもが質問の意味を理解できていない場合、何と言いますか?の画像
Upload By 立石美津子
立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方
立石美津子(著),市川宏伸(監修)
Amazonで詳しく見る

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。