トゥレット症候群には、周囲の理解とサポートが不可欠

トゥレット症候群はあまり知られていない精神・神経疾患で、悪い癖やしつけが足りないなどと周囲から誤解されることが少なくありません。

そのため、本人だけでなく周囲の人たちがチック症を正しく理解し、適切な対応や望ましい接し方を身につけることが求められます。病気について学び、正しい対応法などを学ぶことを心理教育といいます。保護者や周囲に対するトゥレット症候群における心理教育は次のようになります。
・チックは運動を調整する脳機能の特性やなりやすさが基盤にあり、親の育て方や本人の性格に問題があって起こるの
ではない。
・チックの変動性や経過の特徴を理解し、些細な変化で一喜一憂しない。
・チックを悪化させるかもしれない状況があれば、その対応を検討する。
・チックを本人の特徴の一つとして受容する。
・チックのみにとらわれずに、長所も含めた本人全体を考えて対応する。
・チックや併発症及びそれに伴う困難を抱えつつも本人ができそうな目標を立て、それに向かって努力することを勧める。
(トゥレット障害を含むチック障害  発達障害者支援関係報告会 金生由紀子)
出典:http://www.rehab.go.jp/application/files/1115/8469/5502/H25-.pdf
また、小学生以上でトゥレット症候群のある人が生活する上で生じる困難に対する理解をサポートする教材として、次のようなものがあります。心理教育を通してトゥレット症候群に対する理解を深めましょう。

まとめ

もしトゥレット症候群の症状が見られたら、まずは専門機関での相談・受診をおすすめします。早期から適切な支援を行うためには、自分たちの判断ではなく、専門家に相談するのが一番です。

仮にトゥレット症候群ではないと診断された場合でも、困難を乗り越えるためのさまざまなアドバイスをしてもらえることが多いので、一度相談してみることをおすすめします。
チックをする子にはわけがある―トゥレット症候群の正しい理解と対応のために
日本トゥレット協会 (編集)
大月書店
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NPO法人日本トゥレット協会―相談窓口
http://tourette-japan.org/%e3%83%88%e3%82%a5%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%88%e7%97%87%e5%80%99%e7%be%a4%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/%e7%9b%b8%e8%ab%87%e7%aa%93%e5%8f%a3/

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