息子を連れて外にはいけない。そう塞ぎこんでいたとき、本人が…

ライター:みゆはは
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児童館に行ったり、公園で遊んだりすると、すぐにお友達とトラブルになってしまう。母である私はいつも謝ってばっかり。
外に出るのがおっくうすぎて、親子で引きこもりになりそう・・・。

そんなあなたにおススメしたいのが、お散歩です。
親も子も元気になれる、お散歩の方法を教えます!

公園で遊ぶたびにトラブルに

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お友だちと遊んでいると、他の子を押したり叩いたり、噛みついたり。

トラブルが起きやすいお子さんをお持ちのお母さん、お気持ちわかります。

私の息子も2歳から5歳ごろまで、人を蹴ったり叩いたりすることがひどい時期がありました。

公園に行っても、他の子との距離が近くなるとヒヤヒヤして、息子の後ろを追いかけまわさなくてはなりません。

手や足が出てしまった時は、ともかく平謝りをして、すぐに息子を抱えて撤収していました。

「人のいない公園」をはしごして回ったことも、数えきれないほどあります。

日陰のベンチでおしゃべりするママ友をうらやましく思ったり、上手に会話する同じくらいの子ども達を見て、息子との差に落ち込んだりもしました。

もう公園なんか行きたくない。

外に出るのも嫌だ。

公園でトラブルを起こした息子が泣き叫ぶのを無理やり引きずって帰ってきた日、唇を噛みしめながらそう思いました。
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「そこの自動販売機捕まえて!!」ADHDの息子と私の奮闘記

息子が初めて話してくれた「自分の気持ち」

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自閉症のある息子は、「超」のつく多動っ子。

親である私が「外に出たくない」と言ったって、家でじっとしている子ではありませんでした。

ビデオも、おもちゃもすぐに飽きてしまい、隙あらば家から脱走しようと試みる「元気すぎる子」だったのです。

息子が3歳ごろのことでした。

玄関先で外に出たがったので「後でね」と声を掛けたら、怒ってその場でひっくり返りパニックを起こしてしまいました。

私はその時すでに疲れ切っていて、何かする気力もなく、とりあえず見守ることにしてその場に座り込みました。

すると息子が立ち上がって私の手を取り、不明瞭な発音で言ったのです。

「いきたいー!」

これが、息子が初めて人に対して言った言葉でした。

それまでも単語は出ていましたが、ほとんどが「オウム返し」で、自分の気持ちを表す言葉は全く出ていませんでした。

「いきたい」

魔法のような言葉でした。

「外に行きたいってお母さんに言ってくれたの?」嬉しくて涙が出ました。

その時私は、迷わず息子の手を握り返し、玄関を出ました。

そしてお散歩が始まりました

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散歩中にひっくり返る。これも大切な思い出(3歳)
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そのときからです。

お散歩が我が家の夕方の日課になったのは。

仕事のある日は、晩ご飯の後に行きました。

お散歩のコツは「道順を決めること」と「目的をはっきりさせること」です。

「この帽子をかぶる」「かばんを手に持たせる」などわかりやすいアイテムを決めるのもいいかもしれません。

はじめは、目的地を公園にしました。

家から離れた、人が少ない公園です。

いつも行きたがるような場所は避け、目に入るとジュースを欲しがるので、自動販売機のないルートを考えました。

「公園に着いたらおやつを食べる」を目標にし、それを楽しみに息子といつも歩きました。

公園では「すべり台を1回」というふうに、「やることを決めて」遊ばせ、終わったらすぐに家に向かって歩き出すことにていました。

私は、息子の多動が少しでも落ちつくようなコースや工夫を考え、取り入れていましたが、それでもいろいろなことがありました。

道の途中でひっくり返ったり、人の家に勝手に入って行ったり、橋から川に飛び込もうとしたり…

しかし息子にとっては、家の中でじっとしているよりもお散歩で外に出る方が、ずっと良かったようです。
次ページ「お散歩することで増えた「地域の応援団」」

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