こんばんは。
新学期が始まって2週間。既に新しい環境に慣れ、普段通りの生活ができている子がいる一方で、まだまだ本調子とはいかない子もちらほら。
新二年生のSくんもその一人。日常会話は何の問題もないのですが、自分の思い通りにならない時や機嫌が悪い時はどうも自分の意志を伝えることが難しい。
一年生の時は学校にお迎えに行くと既に不機嫌。手を繋ごうとすると怒ってしまう始末で。車に乗るとすぐに寝てしまっていたことから、学校では相当気を張っていたことが伺い知れました。
デイに着いてすんなり車から降りてくれることは稀で、毎回Sくんの無言の抵抗から始まります。「んーーー!!!」と言って頑なにランドセルを持とうとしない。
要は「ランドセルを持ってほしい」というSくんなりのアピールなのですが、この要求を呑んでしまえば確実に次もこの無言の要求をされる。せめて言葉にして伝えて欲しいのですが。
甘えたい気持ちは分かるけど、身辺自立を目指すSくんのため、ここは心を鬼にして断固拒否の姿勢を示しました。
こうした関わりが実を結び、一年生の三学期頃からは比較的スムーズに切り替えができるようになりました。このまま流れで進級してくれたらいいな。
と、思っていたのですが、どうやら新学期には魔物が住んでいるようですね。二年生になったSくん、降車時の無言の抵抗が再び始まったのです。
思わず「前はできてたでしょ?Sくんならできるよ!」などと声を掛けたくなりましたが、ここはグッと我慢。人間だもの、波があって当然じゃないかと。とりわけ新学期は新しいことづくめ。情報処理で頭はパンク状態だということは想像に難くない。
ここは間を置こう、ひと呼吸置こうと私は考えました。とにかくSくんがやる気になるまで待つことが必要だと。
Sくんと私、お互い無言の抵抗を続けること5分。何も状況が変わらないと察したSくんが遂に動きました。自らランドセルを背負い、降車してくれたのです。
間を置くこと、これも支援のひとつ。私たちは子どもたちの自立や自分自身をコントロールできる力(自律)を身につけることを目指しているので、自分でできることは出来るだけ本人にやってもらうことを心がけています。
まぁ、でも人間なのでどうしても甘えたい時があるのもまた事実なんですよね(*´ω`*) こればっかりは仕方ないと思って、素直に甘えさせているのが私です。鬼になりきれないのよね〜(。ŏ﹏ŏ)
子どもの支援において間を置くことの大切さ
教室の毎日
22/04/21 22:18