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(67件)

伝える意欲

放課後デイサービスに勤務していた時のこと。冗談が大好きでいつもおどけてみんなを楽しませるY君。ある日、3人のお子さまと職員でお出かけしようということになりました。ニコニコして帰ってきたY君。楽しかった? と声をかけると 手で四角を作って「ば、ば、ば」。「ばす?」走る真似をしているので「走って追いかけたの?」両手を広げて待ってーーというポーズ。「待ってー!って追いかけたの?待ってくれたの?」頭を抱えて残念ーー「え~!待ってくれなかったんだ、残念だったね。」そして大笑い。残念だったけど楽しかったね。よかったね。 Y君は言葉を持ちません。でも身振り手振りで何があったのか、どんな風に思ったのか手に取るようにわかります。 以前は、私も言葉によるコミュニケーションがベストだと物の名前を言えるように練習したり、声を出す練習をしたりしていました。練習して、いくつかの言葉を話せるようになりましたが、質問するとうつむいてしょんぼりすることが増えていきました。 言葉を持ったとしてもそれを使いこなし、コミュニケーションの道具として活用できなければもったいないね。彼が本当に伝えたい、共感してほしい、そう思っているなら、彼の一番心地よい方法で伝えればいいんじゃないかな。彼にかかわっているすべての大人で協力して言葉以外の方法を探すことになりました。 今は彼が編み出した方法でいろんなことを伝えています。それで伝わらない時もあきらめずに絵カードを持ってきたり絵を書いたりして伝えます。 最近になって文字に興味を持ち始めたY君。文字カードを1枚1枚ゆっくりと並べてお名前が完成!友達の名前、先生の名前、大好きな乗り物、少しずつ作れる言葉が増えていきます。 伝えたい思いがあふれる。伝えたことを喜び、共感してくれる人がいる。だからもっと伝えたくなる。もっといろんな方法を、もっといろんな道具を使ってみたくなる。さらに意欲が出て、さらに思い通りに伝えられるようになる。人と係わることへの意欲がそだつことこそ、子どもが自立して世の中に出ていくために本当に必要な力なんですね。Y君はY君らしく生き生きと生きています。 すべての子どもが生き生きできる社会にしていきたいですね。

アートチャイルドケアSEDスクール神戸王子/伝える意欲
小さな芽
18/11/10 15:04 公開

ゆかいな仲間たち

月に一度、集まってお食事会をしている人たちがいます。それぞれ重度の障がいを抱えています。一般的な20代、30代の人たちが楽しむようなイベントに出かけたい、旅行に行きたい、やってみたいことは山ほどあるのです。月に一度のお食事会はその作戦会議です。かかわっているヘルパーや相談員さんなど関係者も参加してどうしたら実現するかをみんなで考えています。  あたりまえの生活をしたい。彼らの願いはそれだけです。 たくさんの人を巻き込んで、いろいろな場面でお手伝いが必要で、助けてもらわなければ実現しない・・・いいえ、助けさえすれば普通の生活ができるのです。 助けてもらうことも助けることも彼らや周りの支援者にとってはごく普通、当たり前。ここはヘルパーさんだよね、ここは駅員さんにお願いして・・・一日のスケジュールがどんどん出来上がっていきます。 前に行ったとき、この場所の段差が結構きつかったね。回り道して何とかなるのかな。そこはイベントの主催者や場所の管理者に相談。 到着したら、ボランティアさんが何人も待っていてくれて、助けてもらって入場。思いっきり楽しんでそのあとは聞いた連絡先にお礼状を送り、また参加させてもらいたいとお願いし…そうして行ける場所や参加できるところがどんどん拡大しています。 今から大人になる人が、もっともっと楽に、楽しく人生を送れるようになってほしい・・・未来に希望を持ってほしい、だからいろんなことに挑戦していくんだよ。 そう、きらきらした目で話してくれました。

アートチャイルドケアSEDスクール神戸王子/ゆかいな仲間たち
未来へのかけはし
18/09/19 10:02 公開

小さな芽④ 係わりってたのしい!

お友達と遊びたい!お友達と手をつなぎたい!あふれる気持ちでついお友達の手をぐいぐい引っ張ったり近くに寄りすぎてしまったり。 やめて!いやや!と言われてしょんぼり。 人とのかかわりであまり良い気持ちになれないことが多いと人とかかわることが億劫になったり怖くなったりするものです。SEDスクールのセッションが、指導員との1対1になっているのは、自分を理解してくれる大人としっかり係わり、人と触れ合ったりやり取りしたりするのがそう悪くないと思ってもらいたいからです。 係わって楽しかった、ちゃんと気持ちが言えた、いやな気持でいることがわかってもらえたなど、係わりの中での「よかった」が増えていくと人とかかわることへの怖さが少しずつうれしさや楽しさになっていきますね。そしてその積み重ねが自信になり、意欲になっていくのではないかと思います。 次のステップはおともだちと同じ時間帯でそれぞれの先生と4人で共同プログラムを実施します。先生がどんな風にお友達にお話すれば分かってもらえるか、ひとつひとつ一緒にかかわって練習していきます。 人と係わることが楽しくなれば積極的に人の中に入って行っていろんな経験が積んでいけますね。 幼稚園や保育園・小学校で、その子らしく楽しく過ごせるといいな、子どもたちの未来が明るく楽しいものにればいいな、と心から願っています。

アートチャイルドケアSEDスクール神戸王子/小さな芽④ 係わりってたのしい!
小さな芽
18/09/18 16:48 公開

小さな芽③ 補いあって育ちあう

保育士として保育園に勤務していた時のこと。筋ジストロフィーを4歳で発症したお子さまがおられました。一緒に走って一緒にトンネルをくぐったりジャングルジムによじ登ったりしていた友達が走れなくなり、登れなくなり、できないことが増えてきました。ねえ、なんでなの。なんではしれないの。K君どうしちゃったの。 素直な子供たちの疑問にどうこたえるかを考え、病気のことをきちんと伝えていこうということになりました。筋ジストロフィーがどんな病気かということ、これからどんな風になっていくかということ、いつか一緒に過ごせなくなるかもしれないということ。真剣に聞いていた子どもたち。子どもの方から出てきた言葉は「僕らが助ければいいんや。みんなでお手伝いする。」というものでした。お母様に保育園に来ていただき、訓練をしているところを見せてもらい、どんなことに気を付けるのかを教えていただきました。 次の日から装具を付けて立つ練習を保育園でも行うことになりました。必ず大人がいるときに行うこと、装具には触らないことなどルールを決めました。 1・2・3・4・・・子どもたちの元気な声が響きます。がんばれK君! K君もニコニコして練習に取り組みました。普段はいはいで移動するK君はいつも友達に囲まれ、おしゃべりしながらゆっくりゆっくり移動しています。お椅子に座ると何も言わなくても誰かがコップをもってきて、お茶が入れられ、右手に持ち手を握らせています。あとはK君ががんばってコップを持ち上げ、一人で飲みます。そう、できるところは自分で。こぼれてしまいそうで、かわいそうになってしまい大人がつい手出ししようとすると、「先生、K君はちゃんとできるよ。」と叱られてしまいます。できないところは助ける。できるところは尊重する。当たり前のようで当たり前にできない本当の援助というものを幼い子どもから教えてもらいました。 みんながそだつ。みんなでそだつ 育ちあい、補い合える社会創りをしていきたいです。

アートチャイルドケアSEDスクール神戸王子/小さな芽③ 補いあって育ちあう
小さな芽
18/09/11 10:02 公開
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