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都筑区放デイFORTUNA  過干渉と過保護について

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こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。



いよいよ今日から4月です。新年度が始まりました。来週からは、小学校が始まり、お兄さん、お姉さん、ピカピカの1年生と子どもたちの生活にも大きな転換期を迎えることになります。

FORTUNAでの生活に慣れている子どもたちは、お兄さん、お姉さんとしての自覚を持ち始めているので、今まではわりとすんなり進級できてきました。でも新一年生は、そうでないかもしれません。子どもの中には、精神的、情緒的に不安定になってしまう子どもも見られます。そのため、当然のことながら、保護者の方の中には「大丈夫かな?」と心配になられる方も多いと思います。



その結果、保護者の方が子どもに対して過干渉や過保護になってしまうことは子どもの成長に良い影響は与えないと考えられています。



FORTUNAでは、子どもは通常はいつまでも親の庇護の元で生活していくことは難しく、将来的に社会に出て行かなければならないと考えています。そのため他者との関わり合いがある集団での生活に慣れ、その中で「自分でできることは自分でするようになり、自立をしていく勉強をしてもらう場所」と位置づけて療育を行っています。



さて、前回は過干渉について少し述べました。今回は過保護についてです。

もう一度言いますが、過干渉とは親や保護者が子どもの生活の細部にいたるまで干渉し、子どもから意志決定や選択の自由を奪ってしまう状況を言います。そのため困難に直面したときに自分で解決する力や機会を失ってしまうことがあります。

一方、過保護とは何か?

過保護とは親が子どもを過度にリスクや困難から遮断しようとする状況のことを言います。このことにより、子どもが自立するための重要な経験を遠ざけてしまう可能性があります。

過保護の傾向がある保護者や親は、子どもがリスクや責任に直面する機会を与えられないため、子どものレジリエンス(逆境に対する適応力)の成長を阻害する可能性があります。

親や保護者が子どもが困難に直面した場合、ストレスを感じさせないように、子どもから問題を遠ざけたいという気持ちは理解できますが、その結果として、子ども自身が自分自身の能力を信じることが出来ない、新しいことに挑戦することができない、過剰な恐怖心をもつ可能性があります。

そのため親や保護者は心配にはなるでしょうが、子どもが自分で解決策を見いだしたり、問題解決のためのスキルを育てる大切な機会を提供する必要があるのです。



ここで私の経験を少しお話しします。

当時、私は学年主任の統括官という立場にいたこともあります。そのときの話です。3年生の学年主任のA先生から、教育大を卒業して2年目で初担任を任されたB先生の悩みについての相談でした。

B先生のクラスのCさんは、「家でゲームがやりたい」「勉強が嫌い」「学校に行くのが面倒くさい」などの理由で、2学期から不登校気味になっていました。担任のB先生は時間を見つけては、保護者の方と連絡を取ったり、家庭訪問をして何とかコミュニケーションを取ろうと頑張っていました。しかし、なかなか学校にきてくれません。そのことで、学年主任のA先生にも相談し「いじめ問題も全く無いのに、どうして上手くいかないのかな」と二人とも悩んで、最終的に私の所に相談にきました。

私は、「保護者の方とはどんな話をしたの?」と聞きました。

保護者の方が言うには「私の家は子どもの自主性に任せているため、うちの子が学校に行きたいといえば行かせる。行きたくないと言えばいかなくてよい」という考えで、「子どもが家で勉強を頑張ったら褒めて、好きなゲームを買ってあげている。子どもはそれを目標にすごく頑張っている」と厳しめに言われたそうです。

その話を聞いた私は、Cさんは夏休み中に、家で自由に過ごすことが出来ていたのに2学期に入り学校という集団の中に入ることで、自分の好きなように、自由に出来ない現実を受け入れることができなくなっているのだろうと判断しました。

また学校として教師としてそれは違うと言いたかったのでしょうが、保護者から厳しく言われたB先生はどうしてよいかわからなくなったのだろうと推測しました。



自分の思い通り自由に生活できれば、そんなに楽しいことはありません。しかし子どもの時はそれでよいのかもしれませんが、普通は成長していくにつれて集団の中での生活が始まり、次第にその集団は大きくなり、いずれ社会の中に入って仕事をしていかなくてはならないのです。それに伴い自由度は拡がりますが、それと比例して責任も大きくなり、困難や挫折は避けては通れなくなります。小学校生活というものは、勉強は元よりこの集団や社会に入るための他者との関わり合いを練習をする場所でもあるのです。



保護者の方は「子どもの自主性に任せているため、うちの子が学校に行きたいといえば行かせる」と言われたようですが、子どもが行きたくないといえば行かせなくてよいのかと言われれば、私は違うと思います。

なぜなら、大人になれば自分の思い通りになることは少なく、どちらかと言えば辛いことのほうが多く、生きていくためにその困難を乗り越えていかなければならないと思うからです。

A、B両先生には、保護者の方に学校生活における他者との関わりの重要性を冷静に説明するように指示を出しました。



その後も学校として、家庭訪問等を繰り返しましたが、残念ながら、私たちの気持ちがCさん保護者に届くことはなく、5年生まであまり学校に登校することはできませんでした。

しかし6年生に入り、突然、ご両親が「Cさんが家で言うことを聞かないので困っている」と学校に相談に来られました。その時私もいろいろとお話しを伺ったのですが、最終的には「あの時、先生たちの話をきいていればよかった」とも言われました。その後、卒業はできたのですが、卒業を機に引っ越しをされてしまいました。


子どもの成長を考えているのは、保護者の方だけではなく学校の先生も私たちのような者も同じです。子どもの自主性を尊重していることはいうまでもありませんが、子どもの自主性を尊重するのと好き勝手にやらせる、子どもの言いなりになる、のとは違います。特に小学校の低学年から中学年においては、自主性というよりもワガママのほうが多い気がします。社会的自立を目標にしているFORTUNAとしては、これからも子どもの自主性を尊重しながら、子どもたちが集団生活をすることに慣れ、実社会で生き抜いていけるようにしっかりと教えていこうと考えています。



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