・どんな療育をしているか?
・どんな療育方法、指導方法を取り入れているのか?
などが問われることが多く、そのプログラムの数や、
そのプログラムが最先端のものであるのかどうか、
そして、その児童デイの専門性や、保育士、児童指導員、言語聴覚士、作業療法士心理士(師)などの資格を持つスタッフがいるかどうかなどが問われます。
🟢テクニックや技法は確かに必要と考えますが、
それ以上に、スタッフが、子どものことばの発達や知的発達、情緒発達、人格発達などの発達の道筋について、
発達障害について、
そして、心の傷や心の問題について、
きちんと理解できているかどうか、
保護者へのある程度のカウンセリング的関わりができるかどうかが、
より大切と考えています。
🟢子どもへの療育的関わりは確かに大切ですが、
それ以上に大切なのは、
子どものSOSをきちんと受け止めて、
どういうことでSOSを出しているのか、
誰にそれを発信しているのか、
どうしてそうなっているのか、どうしてそうなっていったのかを
理解する努力をし、
そのSOSの内容や分析、そして、今後の対応法などについて、
保護者に伝え、保護者と一緒に考えていくことが重要と考えています。
🟢子どもの感情や心に共感することは、とても大切なことですが、
主観的な思い入れが強すぎてはいけないと思います。
主観は、時に、方向性を誤ってしまい、
可愛い、可哀想と思えば思うほど、
その子の思いや不適応などを、さらに増幅させてしまうことがあります。
時に、可愛いが故に、ついつい過保護、過干渉的対応になったりしますが、
あえて、手を貸さないこと、辛抱強く待つこと、突き放すことも必要なことがあります。
🟢また、逆に、指導に乗らない子、自分と波長や周波数の合わない子を否定したり、拒否することはあってはならないことです。
🟢さらに、子どもによって対応を変えたり、ある子どもは可愛がり、ある子どもは拒否したり無視するという、差別的な対応をすることも、絶対にあってはならないことです。
🟢プロであるためには、子どもの行動やその背景の思いを客観的に理解し、
また、その子に自分がどう映っているのか、また、その子に関わる自分の行動が、
その子にどんな影響を与え、それがプラスになっているのか、マイナスなのかを客観的、反省的に見つめる冷静さが必要と思います。
🟢今、この子にはどんな関わりが必要なのかを、刹那的、短期的視点ではなく、
長期的な視点で考えて、
当面のブログラムを考えていくことが必要と思います。
🟢人でしか、人は育てられないと僕は思っています。
特に、心は人との関わりで育っていきます。
🟢適切な関わりがされていない子の心は育たず、
時には、乳幼児のままだったりします。
🟢また、人は人を育てることができると同時に、
容易に人を傷つけることもできます。
🟢人が人を育て、人が人を傷つけます。
❌子どもの心の発達を阻害する関わりに、
【ダブルバインド】(二重拘束)(いわゆる板挟み)と、
【ダブルスタンダード】(二重標準)があります。
❌このような関わりがないか、セルフチェックが必要と思います。
統合失調症になる原因というか、背景を調べると、
これらが、家族の中で見られることが多いと言われています。
🟢僕は、1人のスタッフが、こういう関わりを子ども達に対して行うことは、もちろんダメだと考えますが、
複数のスタッフが、全く正反対のメッセージを子どもに発することもダメだと考えています。
そうなると、子どもはどっちを選んでいいか分からず、葛藤し苦しみます。
🟢スタッフの考えや子どもたちへのスタンス、そして、具体的な向き合い方の基本線を日々話し合いながら、統一していく必要があると考えています。
🟢子どもの心を育てるのも、心を殺すのも、それに関わる大人次第です。
🟢僕たちは、子どもたちの身体、健康を預かっていると同時に、「心」を預かっているということを忘れてはいけないと思います。
🟢真剣に、心を込めて、子どもたちに向き合いたいです。 T.T
【療育について思うこと】
教室の毎日
22/09/08 21:54