放課後等デイサービス
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FabriCoってどんなところ?〜FabriCoの歴史〜

教室の毎日
『FabriCo設立の歴史』

こんにちは。代表の勝村航太です。

僕は埼玉大学教育学部出身です。

教員になるべく2011年に長野から埼玉大学にやってきました。

大学のゼミの活動で「ロボットと未来研究会」という子ども向けのSTEM教育・プログラミング教育について学びました。
学生時代には日本だけでなく、アメリカや、タイ・インドなどでプログラミング教育について学び、この教育はこれからの社会に必要だと確信しました。

しかし、当時の日本ではプログラミング教育・STEM教育は全く認知されていませんでした。プログラミング教室に通ってくる子どもたちはエリートとは程遠い、”学年に1人くらいいる変わった理科好きの子ども”たちでした。ロボットやプログラミング、中にはベアリングが大好きな子どもたちが同じ趣味や興味を持った友達に会うために来る居場所のような場所でした。そこで毎週末、文字通り朝から晩までロボットを作ったり、パソコンでプログラミングをする子たちに向き合う、そんな学生生活を過ごしていました。

彼らの中にはいわゆるグレーゾーンの子もいました。落ち着きがなくて歩き回りながら考え事をしていたり、偏った趣味を持っていたり、集中すると時間を忘れて没頭してしまう子どもたちもいました。彼らの中の何人かは”学校の仕組み”にうまく馴染めない子どもたちでした。

そのような子たちと向き合う中で”学校は万能ではない”ということに気づき、
「学校外の学びの場を作ろう」と思い一般社団法人こどもとみらい教育研究会を立ち上げました。なにより、学校の仕組みに馴染めないだけで不利益を被るというのは社会システムのバグだと感じ、学校でできないなら学校外と思い子どもたちの居場所となるような学びの場を作るというのが私の根源にある思いです。

 プログラミング教育が今のように注目され出したのはそれから数年経った2018年くらいです。大学卒業後から、2020年までは埼玉大学STEM教育研究センターの事務局長として多くの学生や子どもたちと関わりながら主にSTEM教育やプログラミング教育に関わる研究と実践を往還する形で新しい教育について考えてきました。

 2020年に向けてプログラミング教育は教育的にもビジネス的にも盛り上がりを見せます。私が始めた頃から大きく状況は変わり、ロボットやプログラミングを学ぶことのできる環境は増えてきています。ロボットやプログラミングが大好きな子どもたちは次第に社会で評価を受けるようになってきました。

そこで、私は次のステップとしてロボットやプログラミングをはじめとした学校外で学ぶ子どもたちの将来について勉強したいと大学院で学び、法政大学のキャリアデザイン学研究科の修士課程にて「不登校の支援、学校外の多様な学び」について研究をしました。学校外での子どもたちの学びを保障する、それを子どもたちの将来に結びつけていくための方法を学び、事業を次のフェーズに進めていきたいと考えていました。

そんな中、2020年コロナの流行をきっかけに、大学で実施してきた活動が1年間ほどストップしてしまいました。
そこで外部に拠点を作ろうと思い、千葉県市川市に「学童保育じぶんごとラボ」を設立、2021年から運営を開始しました。

そして、翌年の2022年7月1日に放課後等デイサービス・児童発達支援FabriCoを開所しました。

 FabriCoではロボット・プログラミングだけではなく工作や手芸、お絵かきなど、より広範なものづくりに挑戦します。
学校っぽい座学中心の学び方ではなく、実際に手を動かして、体を動かして、頭を動かすような学びや育ちを支援したいという思いが込められています。自分の好きなことにとことん取り組める、そしてそれを介して人とコミュニケーションを取ったり、人と繋がったりすることができるそんな場所を作っていきたいというのがFabriCo開所への思いです。

 FabriCoという屋号はFabricationという言葉に共同や仲間などの意味を持つ”Co”という単語を組み合わせた造語です。Fabricationという単語は「ものづくり」と訳されます。これは似たような製造・製作という意味である規格化・大量生産を目指すマニファクチャ(工業生産)に対置される概念で”自分のものは自分で作る”というようなコンセプトを持っています。今の時代、個人向けのPCやスマートフォン、家庭用の安価な3Dプリンターが手軽に手に入るようになっています。それによって人々は自分にあったものを自分で作ることができるようになり、ものづくりの民主化と言われるようなものづくり革命が起きたと言われています。ものづくりの民主化のポイントは

・自分の生活を自分ごと捉えて改善を進めていく。
・相互に関わり合うコミュニティの中で知識を共有して蓄積していく。

ということにあります。ものづくりを通して、そのような新しい学びの形を提示していくということもFabriCoの運営に寄せる思いとしてあります。

現在運営している学童保育、放デイどちらも学校外の子どもたちの居場所としてこれからより重要な役割を担っていくと考えています。居場所として子どもたちが安心して過ごせる場所でありながら、学校っぽくない学びを通して子どもたちがこれからの社会を生きていくための力を育てていくことがFabriCoだけでなく、私の関わるすべての事業の中で目指すものです。

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