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(99件)

問題行動への環境調整で大事なのは「回避」?「経験」?

こんにちは🌞 横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋 本日は、発達特性のあるお子さまへの支援において、「問題行動を回避する環境調整」と「経験を通じて学ばせる課題提示」のどちらが適切なのか、脳科学的な観点や発達段階を踏まえて解説いたします。 🧠 回避か経験か?発達支援における二つのアプローチ 発達特性のあるお子さまが示す問題行動に対して、以下のような二つのアプローチが考えられます。 1. 環境調整による回避 ・メリット 問題行動のトリガーとなる状況を避け、安定した環境を提供することで、自己肯定感の向上や安心感を育み成長を促します。また構造化された環境や予測可能なスケジュールの中での生活が発達を促す土台になります。 ・デメリット 過剰な回避による“学習機会の剥奪” 問題行動の起きる環境をすべて避け続けると、当人が困難な状況で「どう対処すべきか」を学ぶ機会が奪われ、社会的な適応力が育ちにくくなる。 → これは特にASDの特性である「経験の一般化の困難さ」と関係します。経験が少ない=未学習に陥りやすいです。 「過保護化」や「過適応」リスク 外からの環境調整に頼り切った場合、本人の内的スキルが育ちにくく、社会進出時のギャップが拡大します(例:学校では配慮されていたが、就職後に対応できない)。 2. 経験を通じた学習 ・メリット あえて困難な状況に直面させ、適切な対応方法や代償行動を学ばせることで、将来的な適応力を高めます。 本人が支援の手を受けられない環境に出たとき、自力で乗り越えるために、ある程度の「困難への免疫」をつける経験ができます。 ・デメリット 過度なストレス負荷による逆効果 特にASD児の場合、初期に強いストレスを感じた経験がトラウマになり、特定の状況への回避や拒否(学校恐怖や外出拒否)につながる可能性があります。 「正しく教える」には高度な専門性が必要 問題行動に直面させて適切に教えるには、ABAやSST、認知行動療法の知識と技術、そして時間的余裕が必要。 → 現場のリソースが不足していると、単に叱る・抑制するだけになり逆効果になることもあるため注意が必要です。 脳科学的な観点からハイブリッド戦略で補う 初期(2~6歳):前頭前野の未熟な時期 この時期は、感情の制御や行動の抑制を司る前頭前野が未発達であり、自己抑制能力が低いとされています。 そのため、予測不能な刺激や失敗体験がトラウマになりやすく、「安心」と「肯定的な記憶」が発達の土台になります。 後のチャレンジに耐えられる“自己肯定感”を育てることを優先しましょう。 中期(6~10歳):遂行機能の発達が始まる時期 小学生以降から急速に前頭前野の発達が進み、計画立案や自己制御などの遂行機能が徐々に向上します。この頃から、「見通しを持って行動する」「ルールを理解する」「やってみて修正する」といった実行機能が芽生えるため、適切な行動を学ぶことが可能になります。 後期(思春期〜):現実との接続と汎化 11歳ごろから、脳の「報酬系(線条体やドーパミン系)」が活性化し始め、同時に「社会的評価・自己認識」への感度が一気に高まります。 また、抽象思考や自己客観視が可能になる「形式的操作期(ピアジェ)」にも入り始め、 「なぜこれをするのか」「他人は自分をどう見ているか」といった社会的メタ認知も育ってきます。 このような背景から、「ただの練習」から「実生活への接続」へと移行する準備が整い始めるのがこの時期であるため、経験や挑戦を通して、自立と汎化を進めることが効果的になります。 ✨ まとめ 初期段階では、安心できる環境を整え、自己肯定感を育むことが最優先です。 中期段階では、模擬的な課題や視覚支援を活用し、適切な行動の学習を促します。 後期段階では、実際の社会的な状況に近い環境での経験や挑戦を通じて、適応力を高めます。 発達特性のあるお子さまへの支援においては、「回避」と「経験」のバランスを取りながら、発達段階に応じた柔軟な対応が重要です。脳の発達や個々の特性を理解し、最適な支援を行うことで、お子さまの成長と適応力の向上を支援していきましょう。ただし、発達障害のあるお子さん、とくにADHDやASDではこの領域の成熟が2~3年遅れることが示唆されている研究があるため、年齢ではなく、実際の発達段階に合わせることが重要です。

フォレストキッズこどもの国教室/問題行動への環境調整で大事なのは「回避」?「経験」?
教室の毎日
25/05/12 16:32 公開

その問題行動、実は“学べていない”だけかもしれません

こんにちは🌞
 横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋

 本日は、特性のあるお子様はなぜ問題行動が頻繁に起こるのかという課題に対して、発達特性と学習がミスマッチであるという視点からお話ししようと思います。 特性ある子の学習の仕方を理解する 「教えたのに、なんでわからないの?」 そう感じたことはありませんか? 発達障害の特性をもつ子どもたちは、
一見「わざとやっている」「聞いていない」ように見える行動の裏に、
実は“学べていない”=未学習や
“違う形で覚えてしまった”=誤学習があることが多くあります。 ◆ たとえば、こんな場面… 【事例①未学習:こだわりで話を聞けなかったケース】 お友だちと遊ぶときに、「順番を守ろうね」と伝えたが、何度言っても割り込んでしまう。 ➡ この子はお気に入りのおもちゃに強いこだわりがあり、
そのおもちゃを目にした瞬間、他の情報(順番を守るなど)は入ってこなかった。 ➡ 結果として、順番を守るという社会的に大切な場面を経験しているはずなのに学べていない=未学習の状態が考えられます。 【事例②誤学習:誤学習が起こったケース】 レストランで待てずに泣き出したとき、すぐにスマホ動画を見せて落ち着かせた。 ➡ すると子どもは「泣けば動画が見られる」と覚えてしまい、
次も同じように泣く行動をとるようになる。 ➡ これは、“こうすればうまくいく”と誤って覚えてしまった=誤学習の状態が考えられます。 ◆ 背景にある発達障害の特性 これらの「未学習」「誤学習」が起こる背景には、以下のような特性があります。 * 感覚過敏やこだわり:特定の刺激や自身の興味関心に強く反応し、他の情報が入らない * 多動性や衝動性:その場で落ち着いて話を聞くのが難しい * 視覚優位:言葉だけの指示が頭に入らず、目に見えるものに気を取られる * 予測困難性:次に何が起こるかがわからず、不安や混乱が強くなる これらの影響で、「その場にいたのに、学んでいない」状態になりやすく、
その結果として、行動が定着しにくい、または誤った形で定着してしまうのです。 ◆ 大切なのは「理解」と「学び直し」 子どもの行動には必ず理由があります。
表面的な行動だけで判断せず、
「なぜこの行動が出たのか?」という、子供がどのようにその行動を学習しているのかの視点をもつことがとても大切です。 未学習や誤学習が起きている背景を理解したうえで、
その子の特性に合った方法で、もう一度丁寧に伝え直すことが、
行動改善の第一歩になります。 ◆ 最後に 困った行動の裏には、「困っている子ども」がいます。
一人で悩まず、まずは「見方」を変えることから始めてみませんか?

フォレストキッズこどもの国教室/その問題行動、実は“学べていない”だけかもしれません
教室の毎日
25/05/09 14:07 公開

利き手”矯正”と”固定”と利き手が”決まらない”お話し

こんにちは🌞 横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋 本日は、お子様の発達過程の中で、よくご質問をいただく「利き手」の問題についてです。 いまだにメカニズムが解明されていない「利き手」について、基本的な知識に加えて利き手矯正、利き手の固定、利き手がなかなか決まらない場合の3つの観点で話を進めていきます。 どうして利き手が決まるの? 🧠 利き手は、脳の発達や遺伝、生活環境、文化的背景などが複雑に絡まりあって選択されるとされています。 脳の発達の観点では、  左脳が優位=言語能力が優位=右手を選択  右脳が優位=空間・情報処理が優位=左手を選択 とされています。 矯正ってしてもいいの? そこで左利きの場合によくある質問ですが、利き手は矯正していいの?ということに触れていきます。 【メリット】 ・右利き社会に適応しやすい(文具、マナーなど) 【デメリット】 ・本来の脳の回路と違う使い方になり混乱する ・集中力や言語発達に悪影響を及ぼすことがある ・左右失認や左右盲、吃音症などを発症するリスクがある このようにデメリットを考えると、矯正はしない方が良いというのが一般的な見解になりますが、脳内科医の加藤俊徳先生によれば左利きの才能を最大限発揮するためにも、右手を使って左脳を刺激することを推奨しています。 どうやって矯正すれば良いの? では、結局矯正しても良いのかという疑問ですが、小学校中学年(9〜10歳)以降であれば矯正を考えても安心です。 幼児期は【意識づけはOK】【強制はNG】 →遊びの中でよく使う手を“優先”して使わせてみましょう。 利き手が「ある程度決まっている」場合は? ここまで矯正は良くないというお話をしましたが、どちらかの手をよく使っているなら、その手を優先して使う習慣をつけると良いです。 【利き手を明確にすると…】 ・書く・食べるなどの動作がスムーズに! ・脳の指令が一貫して、効率がUP! ・言語や運動の発達が安定しやすい 👉中途半端に「なんでも両手」でかえって効率が悪くなることや、一本化する方が脳の処理が楽になることがあります。 逆に利き手がなかなか決まらない場合は? 特に発達に特性のあるお子様の場合、固有覚や前庭覚の未熟さにより、利き手がなかなか決まらないことがあります。(利き手が決まるのが遅いと発達障害であるというものではありません。) 固有覚が未熟:固有覚はボディイメージや力加減を調整する感覚です。固有覚の鈍麻などから右手・左手の認識が難しい事などが考えられます。 前庭覚が未熟:前庭覚は体幹の安定性やバランス感覚を司る重要な感覚です。前庭覚の発達を促す活動を通して、脳の機能分担が促進され、利き手が確立されるのに役立ちます。 そのため、固有覚や前庭覚を養う感覚統合のトレーニングなどが有効的です。 まとめ ・ 利き手は2〜4歳ごろに自然に決まり始める ・ 片手が優位なら、はっきり決めるのが◎ ・ 矯正をするなら10歳前後から ・利き手が決まらないのは固有覚と前庭覚が関係しているかも? ・子どもの発達をよく観察して、自然な形でサポートを🌱 定期的に情報を発信しておりますので、是非フォローしてください✨ 参考文献:https://diamond.jp/articles/-/286267

フォレストキッズこどもの国教室/利き手”矯正”と”固定”と利き手が”決まらない”お話し
教室の毎日
25/04/26 17:32 公開

集団運動も取り入れています‼️

こんにちは🌞
 横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室です🌳🌋 本日は事業所の活動紹介です‼️ フォレストキッズこどもの国教室では、このように運動療育のような側面として活動することもあります。 今回の活動の場合、目的は以下を設定しております。 ・エネルギーやストレスを発散させる 今の時期は特に新年度で環境や季節が大きく変わることで、気持ちが落ち着かず、ストレスが溜まりがちです。そのため、このように思いっきり運動を行うことでリフレッシュになり心のケアになります。 ・社会性を学ぶ 順番を守ることや、決められたルートで周回する、決められたルールでジャンプするなどから社会性の向上を目指します。また、お友達に対して適切なアドバイスや声掛けを行えるようにマンツーマンで指導員が支援していきます。 ・感覚統合 ジャンプすることや跳び箱を登るなどの行動は自分の体がどのように動いているかなどのボディイメージを感じて固有覚に刺激を与えたり、軸を中心に添えて行動しようとする中で前庭覚に刺激を与えたりすることができます。また、ボールをお皿に乗せてジャンプするなどの少しの工夫により力加減、姿勢、バランスの調整の難易度を上げることができます。

フォレストキッズこどもの国教室/集団運動も取り入れています‼️
教室の毎日
25/04/23 16:19 公開

将来の可能性を潰さないで‼️特性ある子の集団行動

こんにちは🌞
 横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋 4月もあと少しですね😳 新年度を迎えてバタバタしているご家庭も多いのではないでしょうか。 そこで、本日は新年度を迎えて多くなるお悩みとして挙げられる「集団行動」についてのお話しをしようと思います。 園で集団に参加できないのことが不安でどうすれば良いかわからないという方の参考になれば幸いです。 発達特性のある子が「集団に入れない」のはなぜ? ASDやADHDの傾向があるお子さまが、集団活動になかなか参加できない…。
そんなとき、「どうしてできないの?」「みんなはできてるのに…」と不安や焦りを感じることもあるかもしれません。 でも実は、それには主に2つの理由があると考えられます。(まだ解明されていないことが多いため、個人的見解になります。) ① 脳の発達がまだ追いついていないから 集団行動に必要な「がまんする力」や「状況に応じて行動を切り替える力」は、前頭前野という脳の部分が担っています。
発達特性のあるお子さまは、ここの発達がゆっくりな傾向があります。 つまり、できないのではなく、“今はまだ難しい”のです。 無理にやらせようとすると、 * 「またできなかった…」 * 「怒られた…」 * 「ぼくってダメなんだ…」 といった失敗体験になり、自己肯定感が下がってしまうことがあります。 たとえば、小学1年生に「ホームラン打って!」と言っても、筋力が追いついてなければ難しいですよね。
でも、「ヒットが打てたね!」「守備が上手だったよ!」とできたことを認めていくと、やる気は育ち、将来はホームランバッターになるかもしれません。 同じように、今のお子さまの状態に合った関わり方をすることが、将来の可能性を大きく広げるカギになります。 ② 集団に入らない方が「楽・安心」だから もう一つの理由は、集団に入らない方がその子にとってメリットがあるから。 たとえば… * 予定がわからないと不安になる(予測困難性) * 自分のやり方にこだわりがある * 衝動的に動いてしまう このような特性があると、集団行動よりも“自分のペース”で過ごす方が安心できるのです。 そんなときに無理に参加を促しても、うまくいかないことが多く、やはり自己肯定感が下がってしまいます。 では、どう関わればよいのでしょうか? ポイントは、「少しでもできたら認める・褒める」こと。 小さな成功体験を積み重ねることで、 * 「みんなとやったら楽しかった」 * 「先生にほめられてうれしかった」 という経験が生まれます。
この積み重ねが、“自分のやり方”より“今やるべきこと”を選ぶ力につながっていきます。 自分のやり方よりも、今やるべきことをした方が褒められたり達成感を感じたりと嬉しかった経験は認知変容を促し集団でやるべき行動を選ぶ動機になります。 (これは、幼稚園や保育園のリソースでは難しいことが多いため個別療育などが望ましいです。) 集団療育には慎重さも必要です よく「じゃあ、集団療育に入れてみよう!」と思われる方もいますが、ここには注意が必要です。 そもそも集団が苦手なお子さまにとって、整備されていない集団環境は失敗体験になりやすいのです。 集団療育を選ぶ際には、 * マンツーマンのサポートがあるか? * 配慮のある環境か? * 事業所の療育目的や方針はどうか? など、事前にしっかり確認してあげてください。 発達特性のある子どもたちは、「できない」ではなく「今はできない」だけ。
安心できる環境と適切な関わりで、少しずつでも確実に、できることが増えていきます。 焦らず、その子のペースで。
一緒に寄り添いながら見守っていきましょう🌱

フォレストキッズこどもの国教室/将来の可能性を潰さないで‼️特性ある子の集団行動
教室の毎日
25/04/21 17:56 公開
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