こんにちは、発達支援Laboランプです。
ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信をしています。
今回のテーマは「苦手に取り組むことの重要性」です。
子どもたちが何か新しいことに挑戦する際、時として苦手意識が大きな壁となることがあります。この壁を乗り越えるためには、子ども自身の意欲と、周囲からの適切なサポートが不可欠です。しかし、ただ単に励ますだけではなく、「ちょうどいい活動」を見極め、提供することが肝要です。
1,苦手なことに取り組むことの重要性
何よりも、子どもが苦手なことに取り組むことの重要性を認識することが大切です。苦手なことに挑戦することは、自己効力感を高め、新しいスキルを習得する機会を提供します。また、失敗を乗り越える経験は、精神的な回復力を育て、将来的な挑戦に向けての準備を助けます。苦手意識を持つ活動に正面から取り組むことで、子どもたちは自分の限界を超える勇気と力を身につけることができます。
2,ちょうどいい活動の見極め方
子どもが苦手と感じる活動に取り組む際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
〇個々の興味と能力を考慮する:活動は子どもの興味や能力に合わせて選ぶことが重要です。興味がある分野であれば、苦手意識を克服するモチベーションが高まります。
〇小さな成功体験を積みかさねる:大きな目標を小さなステップに分け、それぞれのステップで成功体験を積み重ねることができるような「設計」をします。
〇適切なサポートの提供:保護者や教育者は、適切な支援を行いながら、子どもが自分自身で課題に取り組む余地を残すことが大切です。
実践例
たとえば、数学が苦手な子どもには、ゲームやパズルを通じて楽しみながら数学的概念に触れる機会を提供することが効果的です。また、スポーツが苦手な子どもには、友達と非競争的な環境で楽しむことから始めると良いでしょう。音楽やアートのような創造的な活動も、苦手意識を和らげることに役立ちます。こうした活動を通じて、子どもたちは自己表現の楽しさを知り、自己評価を高めることができるでしょう。
子どもたちが苦手なことに挑戦する過程は、単にその教材・活動が目的とするスキルを向上させるだけではなく、自己成長の貴重な機会を提供します。適切な活動を見極め、適切なサポートを提供することで、子どもたちは自信をもって新しい挑戦に向かうことができます。このようなアプローチが、子どもたちの発達においてより豊かな経験をもたらし、より良い自己実現へ繋がる道を開いていくのではないでしょうか。
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第22回「苦手に取り組むことの重要性」
支援の背景
24/07/31 18:46