発達障害の原因・特徴・セルフチェックポイント
発達障害の原因は?
原因や治療は障害や個々のケースによって異なりますが、まだ解明が進んでいないことも多く研究段階であり、現在の医療で根本的な治癒はできません。一方で、かつて言われていた「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」といった心因論は現在では医学的に否定されています。
発達障害の原因は?ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)・LD・SLD(限局性学習症)それぞれ原因に違いはあるの?【小児科医監修】
発達障害の症状・特徴チェック
医療機関での診断は、子どもの場合は、専門外来のある小児科、脳神経小児科、児童精神科などで行われることが多くあります。また、18歳以上の場合は一般的に精神科や心療内科で診断がなされます。
しかし、発達障害を診療できる専門の医療機関はまだまだ少ないのが現状です。各地域の「発達障害者支援センター」に相談をして、専門の医療機関を紹介してもらう方法をおすすめします。担当者との相性も大切なので、納得のいく医療機関を選ぶようにしましょう。
医療機関では、特性に関連した心理検査や生理学検査、行動観察や生育歴の聞き取り、その人のライフスタイルや困難についての質疑応答など、しっかりと話を聞いた上で総合的に判断されます。また、障害の重さや症状に個人差が大きく、個々のニーズにあった療育や支援、投薬が必要となる場合もあります。
しかし、発達障害を診療できる専門の医療機関はまだまだ少ないのが現状です。各地域の「発達障害者支援センター」に相談をして、専門の医療機関を紹介してもらう方法をおすすめします。担当者との相性も大切なので、納得のいく医療機関を選ぶようにしましょう。
医療機関では、特性に関連した心理検査や生理学検査、行動観察や生育歴の聞き取り、その人のライフスタイルや困難についての質疑応答など、しっかりと話を聞いた上で総合的に判断されます。また、障害の重さや症状に個人差が大きく、個々のニーズにあった療育や支援、投薬が必要となる場合もあります。
発達障害のセルフチェックポイント
発達障害のほとんどは、脳波やMRIといった生理学的な検査だけで診断することはできません。発達障害の診断は、行動観察と聞き取り、心理検査などを通じて総合的に行われます。
発達障害の診断は医師にしかできませんが、ここでは参考までに、発達障害のセルフチェックポイントを紹介します。
発達障害の中にも種類がいくつかあり、専門家によるさまざまな検査や問診を経て慎重に診断されます。セルフチェックは正式な診断ではないことに注意しましょう。自己判断はせず、あくまで気づきのレベルでご活用いただき、当てはまる項目が多い場合や気になることがある場合は、専門機関に相談しましょう。
発達障害の診断は医師にしかできませんが、ここでは参考までに、発達障害のセルフチェックポイントを紹介します。
発達障害の中にも種類がいくつかあり、専門家によるさまざまな検査や問診を経て慎重に診断されます。セルフチェックは正式な診断ではないことに注意しましょう。自己判断はせず、あくまで気づきのレベルでご活用いただき、当てはまる項目が多い場合や気になることがある場合は、専門機関に相談しましょう。
【セルフチェックポイント】
□ 座って話を聞かなければならない場面で席を立ってしまい、話を聞いていない、または注意してもおしゃべりがとまらないことが多い
□ 流暢な話し方ができる上、難しいことも知っている場合もあるが、一方的でコミュニケーションが取れずに孤立していることが多くある
□ 急な予定変更があった場合などに不安感が大きく、混乱した様子がみられ、パニック状態になってしまうことがある
□ 落ち着きがなく、集中力が持続できないことが多いが、ひとつのことに没頭し始めると話しかけても反応できないことが多い
□ 忘れ物や失くしものが多く、毎日繰り返していることでも支度ができなかったり、整理整頓や片づけが極端に苦手
□ 感覚が敏感で、大きな音や揺れが極端に苦手で、肌触りなどから着たがらない服があったり、手を繋ぎたがらないことが多い
□ 舌の感覚や嗅覚、味覚も敏感で偏食
□ 運動の調整や力加減が苦手で乱暴に思われてしまったり、逆に体がクニャクニャとしていることが多い
□ 極端に不器用であったり、筆圧が弱く、指先がうまく動かせずに大きくなっても食べこぼしが目立つ
□ 同級生に比べて頭の回転が速い場面もあるが、特定の学習において極端に困難
□ イライラしやすく、感情が高まると、なかなか興奮を抑えきれずに手が出てしまったり、パニックになることが多くある
□ 座って話を聞かなければならない場面で席を立ってしまい、話を聞いていない、または注意してもおしゃべりがとまらないことが多い
□ 流暢な話し方ができる上、難しいことも知っている場合もあるが、一方的でコミュニケーションが取れずに孤立していることが多くある
□ 急な予定変更があった場合などに不安感が大きく、混乱した様子がみられ、パニック状態になってしまうことがある
□ 落ち着きがなく、集中力が持続できないことが多いが、ひとつのことに没頭し始めると話しかけても反応できないことが多い
□ 忘れ物や失くしものが多く、毎日繰り返していることでも支度ができなかったり、整理整頓や片づけが極端に苦手
□ 感覚が敏感で、大きな音や揺れが極端に苦手で、肌触りなどから着たがらない服があったり、手を繋ぎたがらないことが多い
□ 舌の感覚や嗅覚、味覚も敏感で偏食
□ 運動の調整や力加減が苦手で乱暴に思われてしまったり、逆に体がクニャクニャとしていることが多い
□ 極端に不器用であったり、筆圧が弱く、指先がうまく動かせずに大きくなっても食べこぼしが目立つ
□ 同級生に比べて頭の回転が速い場面もあるが、特定の学習において極端に困難
□ イライラしやすく、感情が高まると、なかなか興奮を抑えきれずに手が出てしまったり、パニックになることが多くある
発達障害の診断は?
医療機関での診断
子どもの場合は専門医のいる小児科や小児発達神経科、児童精神科で受診することができます。また、思春期以降の場合は精神科での受診も可能です。
近くに総合病院や大学病院などに専門の科がないときは、地域の保健センターや児童相談所、かかりつけの小児科医、総合病院の小児科、発達障害者支援センターなどに相談すると、必要に応じて発達障害を診断してくれる医療機関を紹介をしてくれます。
医療機関では、多くの場合は、精神医学的な診断基準に基づき、保護者や本人に問診に問診をしたり直接行動観察をしたりして、症状から判定します。アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)や世界保健機関(WHO)の『ICD-10[1] [2] 』(『国際疾病分類』第10版)など、国際的な診断基準の定義を用いて診断が行われます。また、必ずしも1つの障害にしかあてはまらないということではなく、複数の障害を併存している可能性もあります。
上で述べたとおり、発達障害の症状が軽度の場合は、個性の範囲内ととらえられてしまうことも多く、診断がおりないこともあります。また、幼いときに発達障害ではないと診断された場合でも、小学生になってから発達障害と診断される場合もあります。症状のいくつかが見られた場合も、個別的な支援が必要な場合もあるので、気になる場合は専門機関や学校などに相談するとよいでしょう。
症状の特徴にはやく気づき、相談や支援をはじめることは、症状の改善や、本人の自信にもつながります。発達の遅れや偏りが見られた場合は、なるべく早めに地域の相談機関、もしくは医療機関に相談しましょう。
近くに総合病院や大学病院などに専門の科がないときは、地域の保健センターや児童相談所、かかりつけの小児科医、総合病院の小児科、発達障害者支援センターなどに相談すると、必要に応じて発達障害を診断してくれる医療機関を紹介をしてくれます。
医療機関では、多くの場合は、精神医学的な診断基準に基づき、保護者や本人に問診に問診をしたり直接行動観察をしたりして、症状から判定します。アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)や世界保健機関(WHO)の『ICD-10[1] [2] 』(『国際疾病分類』第10版)など、国際的な診断基準の定義を用いて診断が行われます。また、必ずしも1つの障害にしかあてはまらないということではなく、複数の障害を併存している可能性もあります。
上で述べたとおり、発達障害の症状が軽度の場合は、個性の範囲内ととらえられてしまうことも多く、診断がおりないこともあります。また、幼いときに発達障害ではないと診断された場合でも、小学生になってから発達障害と診断される場合もあります。症状のいくつかが見られた場合も、個別的な支援が必要な場合もあるので、気になる場合は専門機関や学校などに相談するとよいでしょう。
症状の特徴にはやく気づき、相談や支援をはじめることは、症状の改善や、本人の自信にもつながります。発達の遅れや偏りが見られた場合は、なるべく早めに地域の相談機関、もしくは医療機関に相談しましょう。
診断を受ける前に相談できる、地域の相談機関って?
発達障害なのかな、と疑問を持った場合、いきなり自分で医療機関を探すのは難しいこともあるので、まずは無料で相談できる地域の専門機関に相談する方法もあります。子どもか大人かによって、行くべき専門機関が違うので、以下を参考にしてみてください。
【子どもの場合】
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター など
【大人の場合】
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 など
知能検査や発達検査は児童相談所などで無料で受けられる場合もありますし、障害について相談することも可能です。そのほか、発達障害者支援センターで障害についての相談ができます。
自宅の近くに相談機関がない場合には、電話での相談にのってくれることもあります。
医療機関では、相談のほか、検査や診断、治療を行っています。以下は小児神経学会が発表している、発達障害診療医師の名簿です。このほかにも、児童精神科医師や診断のできる小児科医師もいます。まず身近な相談機関に行って、必要があればそこから専門医を紹介してもらいましょう。
【子どもの場合】
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター など
【大人の場合】
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 など
知能検査や発達検査は児童相談所などで無料で受けられる場合もありますし、障害について相談することも可能です。そのほか、発達障害者支援センターで障害についての相談ができます。
自宅の近くに相談機関がない場合には、電話での相談にのってくれることもあります。
医療機関では、相談のほか、検査や診断、治療を行っています。以下は小児神経学会が発表している、発達障害診療医師の名簿です。このほかにも、児童精神科医師や診断のできる小児科医師もいます。まず身近な相談機関に行って、必要があればそこから専門医を紹介してもらいましょう。
発達障害の診断・検査方法は?診断・検査は受けるべき?発症年齢や検査・診断の方法を紹介します【専門家監修】
発達障害は治療できるの?療育と治療について
発達障害への対処・治療には大きく分けて「教育・療育的支援」(心理社会的アプローチ)と「薬による治療」(薬物療法)があります。ですが、現時点で発達障害を根本的に治療することはできません。
また、治療の目的は、単に症状を抑え、扱いやすい子どもにすることではありません。周囲の人の理解や環境の工夫によって、子どもが自ら行動をコントロールし、これまでうまくいかなかった学習に取り組みやすくしたり、友達や家族との関係を良好にしたりすることで、充実した生活が送れるようになります。成功体験や充実した日々を送ることで、症状の改善をはかるのです。
また、治療の目的は、単に症状を抑え、扱いやすい子どもにすることではありません。周囲の人の理解や環境の工夫によって、子どもが自ら行動をコントロールし、これまでうまくいかなかった学習に取り組みやすくしたり、友達や家族との関係を良好にしたりすることで、充実した生活が送れるようになります。成功体験や充実した日々を送ることで、症状の改善をはかるのです。
「教育・療育的支援」(心理社会的アプローチ)
発達障害によって感じている困難を軽減するために子どもの周辺環境を整え、本人の適切な行動や、保護者の子どもに対する適切な対処方法を学びます。
認知・言語に困難があると、コミュニケーションの上でも問題やトラブルが起こりやすいので、コミュニケーションスキルや社会的スキルのトレーニングを行います。また、感情理解や感情のコントロールのトレーニングを行うこともあります。自分の得意分野や苦手分野を理解した上で、得意な部分を生かしたり苦手な部分を工夫したりすることで、成功体験を増やし適応能力を伸ばしていきます。
認知・言語に困難があると、コミュニケーションの上でも問題やトラブルが起こりやすいので、コミュニケーションスキルや社会的スキルのトレーニングを行います。また、感情理解や感情のコントロールのトレーニングを行うこともあります。自分の得意分野や苦手分野を理解した上で、得意な部分を生かしたり苦手な部分を工夫したりすることで、成功体験を増やし適応能力を伸ばしていきます。
発達障害のある子どもへの療育の内容と効果、療育を受けられる施設を解説【専門家監修】
「薬による治療」(薬物療法)
症状によっては薬物療法が必要とされる場合があります。脳内の神経伝達物質のアンバランスを改善することで、神経の働きを調整し、症状のコントロールを行います。
薬物、障害を根本的に治すものではなく、あくまで特徴を緩和するために処方されます。人によっては、食欲不振、吐き気、頭痛、動悸、興奮、チックなどの副作用が生じることがあります。医師とよく話し合った上で、容量・用法を守った服用を心がけましょう。また、薬で症状が落ち着いている際には、いろいろなことが吸収しやすくなるので、スキルトレーニングなどを併せて行うようにしましょう。
薬物、障害を根本的に治すものではなく、あくまで特徴を緩和するために処方されます。人によっては、食欲不振、吐き気、頭痛、動悸、興奮、チックなどの副作用が生じることがあります。医師とよく話し合った上で、容量・用法を守った服用を心がけましょう。また、薬で症状が落ち着いている際には、いろいろなことが吸収しやすくなるので、スキルトレーニングなどを併せて行うようにしましょう。
発達障害の薬物療法とは?自閉スペクトラム症、ADHDに処方される薬、副作用などの注意点、医療費助成について【医師監修】