判定基準は都道府県によって異なります

療育手帳の判定基準は都道府県によってかなり異なります。
甥が発達障がいのため、療育手帳の交付申請をしたが、知能指数が基準の75より1高い76であるという理由で却下された。
社会生活に適応できないのに、手帳が交付されないことに納得できない。
知能指数が高い発達障がい者も療育手帳の交付を受けられるようにしてほしい。

私が住む県では、知能指数が高い自閉症などの発達障がい者には、交付基準に該当しないとして交付されないが、他の県や政令市では交付されている例があると聞いた。
療育手帳の交付に当たっては、全国の発達障がい者が平等に手帳の交付が受けられるよう、交付基準を統一してほしい。
出典:http://www.soumu.go.jp/main_content/000081476.pdf
どこに住んでいるのかによって、判定基準が大きく異なるというのは制度として大きな問題があると思いました。

必要な人が手帳を取れる世の中に

今回の経験で感じたのは、「発達障害の生きづらさはIQで測れるものではないのに、どうして『実生活でどれだけ困難を感じているか』ということを考慮してくれないのだろう」というむなしさでした。

そして、療育手帳の基準の地域差が公的文書で問題になっているのに、事務的に振り分けられることの理不尽さを感じました。

大人の発達障害は今までほとんど理解されることはありませんでした。

少しずつ社会も変わろうとはしていますが、現実としては「努力してもできない」「なまけているのではない」ということも理解されず、SOSを出したくてもうまく福祉につながれない人が多いと思うのです。

発達障害が社会的に認知されるためにも、そして発達障害のために生きづらい人が顔をあげてイキイキと生きていくためにも、手帳を必要とする人には公正にスムーズに手帳が手に入る世の中になってほしいと思います。

そして、発達障害者のための手帳ができることを心より願っています。
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