発達障害におけるアセスメント
発達障害のあるお子さんの場合、行動観察によって、本人や周囲の困りをより具体的に把握したり、その背景要因を探っていくことも大切です。例えば暗記がとても得意なのに、読むこと・書くことを求められた途端に回答に非常に多くの時間がかかるという学校での様子をきっかけに、LD・SLD(限局性学習症)の検査を行ったケースなどがあります。
またお子さんの行動を観察することは、支援の場だけでなく日常生活でもできます。お子さんのご家庭での様子を見て気になる点があれば、学校の先生やスクールカウンセラー、児童相談所や通所先のスタッフなどに相談するとよいでしょう。
またお子さんの行動を観察することは、支援の場だけでなく日常生活でもできます。お子さんのご家庭での様子を見て気になる点があれば、学校の先生やスクールカウンセラー、児童相談所や通所先のスタッフなどに相談するとよいでしょう。
検査結果を日常生活に活かすためには?
検査結果を見ると数値に目がいきやすいものですが、検査結果から分かる子どもの困りの内容や背景、本人に合った関わり方を理解していくことが大切です。
検査実施後には、検査所見が記載された「検査報告書」という書類を受け取れることがあります。
「検査報告書」には、
1. 検査結果の数値
2. 検査結果から言えること
3. 日常生活で配慮するとよいこと
などが記載されています。
「検査報告書」は検査機関によって作成の有無が異なり、作成の依頼が必要な場合や有料の場合もあります。検査を受ける前に、「検査報告書」の作成の有無や費用について確認しておくとよいでしょう。
発達ナビライターのtaekoさんは、検査後の面談で以下のようなお話があったようです。
検査実施後には、検査所見が記載された「検査報告書」という書類を受け取れることがあります。
「検査報告書」には、
1. 検査結果の数値
2. 検査結果から言えること
3. 日常生活で配慮するとよいこと
などが記載されています。
「検査報告書」は検査機関によって作成の有無が異なり、作成の依頼が必要な場合や有料の場合もあります。検査を受ける前に、「検査報告書」の作成の有無や費用について確認しておくとよいでしょう。
発達ナビライターのtaekoさんは、検査後の面談で以下のようなお話があったようです。
検査を通して、道具の操作や言葉での応答などに、苦手さがあることがわかりました。検査の結果からのアドバイスとして、人に求められていることよりも、自分の興味が優先されて指示されたことが頭に入りにくく、また見えない部分を推測することが苦手なため、周囲の人たちが個別の声がけや見本を見せることが必要だということでした。
そんな話を聞きながら私の中に浮かび上がってきたものは、不安などのネガティブなものが少しも無かったと言ったら嘘になってしまいますが、それよりも「ふーも私も一緒なんだ!」という共感の気持ちでした。
4歳の息子、初めての発達検査。その結果を聞いて驚き…!そして療育に前向きになれた出来事
まとめ
子どもの臨床心理におけるアセスメントとは検査、行動観察、面談などによってさまざまな角度から子どもの特性を把握し、一人ひとりに合った教育方法を見つけていくことを言います。
アセスメントの方法の一つに知能検査などの検査がありますが、検査結果はあくまで客観的に特性を知るためのものです。障害の重さや知能指数の数値だけに注目するのではなく、検査結果をもとに行動と照らし合わせてお子さんの得意・不得意を把握していくことが大切です。
またお子さんの行動を知ることは日常生活においても欠かせません。面談や検査でのお子さんの様子を専門家から聞いて知る以外にも、学校ではどうなのか、さらにご家庭ではどうなのか、さまざまな角度から特性を理解してあげることが総合的なアセスメントであると言えるでしょう。
アセスメントの方法の一つに知能検査などの検査がありますが、検査結果はあくまで客観的に特性を知るためのものです。障害の重さや知能指数の数値だけに注目するのではなく、検査結果をもとに行動と照らし合わせてお子さんの得意・不得意を把握していくことが大切です。
またお子さんの行動を知ることは日常生活においても欠かせません。面談や検査でのお子さんの様子を専門家から聞いて知る以外にも、学校ではどうなのか、さらにご家庭ではどうなのか、さまざまな角度から特性を理解してあげることが総合的なアセスメントであると言えるでしょう。
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