最初から「無理」とあきらめないで

ある日、夫が海外転勤に。妻と障害のある子は一緒に行ける?ダウン症のわが子を連れての駐在経験の画像
卒業式はホテルで。海外ドラマみたい!
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タイで出会った、障害のある子を連れてまで海外に来たご家族は、みな明るく家族を大事にする人たちばかりでした。

数年後に子どものライフサイクルに合わせて母子だけで帰国する場合も多いですが、「行けるところまでは家族一緒に!」という思いで来ているのは同じでした。

障害のある子がいると、いろんなことを諦めなければならないような気がしてしまいがちです。

しかし、「『やる!』と決めたら、道は開けてくるもんだよね!!」と、仲間たちとよく話していました。

子どもが小さいうちはあまり実感がないと思うのですが、日本にいても、家族がみんな一緒に時間を共有できる期間は、実はそう長くはありません。一時の間、家族の時間を優先するというのも悪くないと自分や周りのお友達の様子を見ていて思います。

しかし、海外は日本のように何でも整っている環境ではないし、治安やその他不安要素もあり、いい面ばかりでないのも事実。
また、国や法律が守ってくれることも少ないので、すべてが「自己責任」となります。

働くお母さんが増えてきている今、お父さんだけではなくお母さんにも海外赴任の話が持ち上がることもあるかもしれません。
100人の話をきいたら、100通りの答えがきっとあり、どれが正しく、どれが間違っているとは言えないと思います。

ただ、もしも、ご両親のどちらかに海外赴任の話が持ち上がった時は、最初から「ああ、うちは無理無理!」とあきらめるのではなく、ご家族の優先順位をよく話し合い、現地の情報を集め、あらゆる方法を考えたうえで決められるとよいのではないでしょうか。

あきらめさえしなければ、親も子も「可能性は無限大!」2年間半のタイ生活を経て、実感しています。
※この記事は、2014年3月から2016年8月までの私達家族の体験についてまとめたものです。
2022年現在、バンコクの特別支援教育事情も変わり、インター校に支援級が併設されたり、スペシャルニーズの子ども向けの学校が新設されたりしているそうです。また、ご紹介した既存の学校も体制など変化している場合があります。
バンコクにOZ(オズ)の会という、子どもの発達に何らかの心配や問題を抱える親子をサポートする親の会があります。メールでのサポートを行なっているそうなので、渡航前に、現地の状況をお確かめになることをお勧めします。
OZ(オズ)の会
https://jat.or.th/jp/news-detail.php?id=1432
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