シンプルなGPSで迷子の不安解消!発達障害の子にもおすすめ「GPS BoT」を使ってみた

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迷子のプロともいえる小学1年生の息子は、電車を乗り継ぎフリースクールに通っています。帰り道にスムーズに出会えないことに毎日悩まされていました。同じような課題に悩んでいる保護者の皆さんも多いのではないでしょうか。巨大駅での補導事件をきっかけに、私たち親子はGPS技術に頼ることに決めました。

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赤沼美里
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発達凸凹の息子は迷子のプロ!?

発達障害の診断は受けていないものの、WISK-Ⅳ検査では凸凹の差が50近くあった息子、チー坊は小学1年生です。好奇心いっぱいで元気な男の子なのですが、入学して2ヶ月ほどで不登校になり7月からフリースクールに通っています

このフリースクールは自宅から遠く、電車を乗り継がなくてはなりません。そこで在宅で仕事をしていた私も、息子の送り迎えのために通学経路の途中にオフィスを借りて仕事をするようになりました。

この送り迎えがまぁ大変なこと
送りは比較的スムーズにできるようになったので、送るのは良いんです。私の降りる駅につくと恋人のように抱きしめ合い、まわりの大人たちの視線も気にせず熱烈なチューをすれば電車の中でお別れできるようになりました。

問題は帰りです。
すぐにはひとりで帰ることはできないので、長期戦となることを覚悟し、フリースクールを出発するときに携帯電話で連絡することをお約束にして、練習をすることにしました。

まずフリースクールのマンション入り口で待ち合わせます。それができたら次はフリースクール最寄り地下鉄駅の地上出口、次は地下鉄の改札、乗り換えで降りる駅のホーム、乗り換え改札口と、徐々にひとりで帰る距離を伸ばせるようにしていきました

しかし!息子も緊張していたのか初めはうまくいっていた練習もしばらくすると・・・電話がない・・・約束の電話がかかってこないのです・・・

心配して電話をすると、「電話を忘れて帰りました」とフリースクールの先生が出ることもしばしば。今から帰ると電話をした後、フリースクールのお友だちと公園で遊んでしまうこともありました。

こちらから息子に電話をするも彼なりのこだわりがあるらしく、自分が出ても良いと思ったタイミングでないと電話に出てくれません(涙)

たとえば待ち合わせ駅の手前で降りてしまった時は、息子はまず電話の電源を切ります。そして一度フリースクール最寄り駅まで戻り、もう一度最初からやり直して「待ち合わせ場所に着いてから」電話に出るのです。

そんな時の私はというと・・・そう、乗り換え駅の改札で待ちぼうけです。2時間近く待ち続けたこともありました・・・ツライ・・・お母さん、せめて座りたい・・・

乗り換えの駅は大人でも迷ってしまいそうなほど大きいので、どこか別の場所で待って時間をつぶそうにも、万が一すれちがってしまったら出会うことができなくなりそうで、動けません。

「もしもし警視庁です」お迎えのすれ違いがついに補導事件に!?

そんなすれ違いの毎日にくたびれ果てていたある日のことです。

折しもその日はトランプ大統領来日で、街は大警戒中。いつものように息子は出発時に電話をするのを忘れてフリースクールを出発し、電話がかかってきたときにはすでに乗り換え駅の改札にいました

「今から向かうから30分くらい駅のホームで待ってて!」
と慌てて電話を切ったところ、折り返しの電話が。こっちは急いでいるのに!とつっけんどんに電話に出ると・・・なんと相手は息子ではなく・・・

「もしもし、警視庁です。お母さんですか?駅でうろうろしていたので息子さんの電話を借りてお電話しました。今どちらでしょうか。すぐに駅まで来てください。」

おまわりさんでした!
息子、小学1年生で補導って・・・

急いで駅に向かうと、おまわりさんと一緒にホームのベンチに座っている息子。私が来るまでの30分、ずっと優しそうで屈強なおまわりさんは息子のそばで見守ってくれていました(涙)おまわりさん、ありがとう(号泣)

お礼と謝罪をすると、おまわりさんはこうおっしゃいました。

「物騒な事件が多い世の中です。ましてや、悪い輩も集まる巨大駅です。実際にフラフラする息子さんを周りの大人がチラチラ見ていました。お母さんも大変でしょうが、なんとか一緒に帰れる方法を見つけてください」

・・・はい。携帯以外の方法をなにか見つけ出さなくては。それも一刻も早く・・・こうして迷子対策のグッズを探すことを決心したのでした。

迷子対策のGPSならいつでも安心か?

ここから私の迷子対策のGPS探しが始まりました。

まず思いついたのは、キッズ携帯についているGPSサービスです。しかし、このサービスは親子が同じ電話会社でないと使えません。

私もADHDの傾向があり、依存体質なのでスマホを持たずにガラケー(PHS)を使っているうえ、夫もPHSなのです。残念!

残念ではありましたが電話をフリースクールに置き忘れてしまう息子には、携帯電話とは別のサービスが良いのでは・・・そう考えなおして他のGPSサービスも探してみることにしました。

つぎの選択肢に考えたのは、忘れ物防止タグ(=Bluetoothビーコンタグ、GPSキーホルダー)です。子どもが自分から一定の距離離れたらアラームが鳴るというしくみのもの。

遊園地などで親子で外出する場合にはとても便利そうです。しかし、私がほしいのは遠くから見守れるGPSサービスです。忘れ物防止タグは見守り範囲が数十メートルとせまいので、我が家の置かれている状況とは少し異なるため選択肢から外すことにしました。

さらにセキュリティ会社が提供しているGPSサービスも検討してみました。位置検索を行え、緊急時にボタンを押せば、セキュリティ会社の社員が現場に急行してくれる安心のサービスです。

しかし、急行サービスがある分、費用がかかります。1回の利用につき追加料金がかかる急行サービスは、好奇心からボタンを押しかねない息子に持たせるには心配です。こちらはわが家には高価過ぎました。

もっとシンプルなGPSの見守りサービスはないのだろうか・・・悩んでいる私に「シンプル!」でも「高機能!」そのうえ「お値段お手頃!」というぴったりなサービスを夫がネットで見つけてきてくれたのです。

Bsize社の「GPS BoT」を試してみた

我が家が選んだのは、Bsize社のみまもり「GPS BoT」です。
GPS BoTはGPSを活用して1~2分おきに息子の位置情報を正確に取得し、無料のアプリで表示してくれるサービスです。現在地や移動履歴などもみることが可能で、遠くにいながらリアルタイムで息子の状況を確認することができます。

GPSの本体機械は4,800円(税別)(2018年3月1日現在)で購入する必要がありますが、入会金や年会費などもかからないうえ、一度購入すれば毎月480円の使用料だけですむのもとても良心的でした。

「まさに、こういうのを求めていた!」「テクノロジー万歳!」と夫と大喜びし、すぐに購入に至りました。
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(画像提供:Bsize Inc.)
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こんな感じで子どもの現在地がいつでもわかります。

追跡システムは人工知能を活用しているらしく、1週間程度で学校や自宅を特定し学びます。習い事や塾なども1か月程度で学習するようです。GPS BoTがこれらの子どもの生活習慣と位置を学習すると、登下校や帰宅、通塾などをPUSH通知でお知らせしてくれる機能もあります。

そして異常があればアプリで通知してくれるようになっていくとのことでした。幸いなことにGPS BoTを使ってからは待ち合わせに問題が起こらなくなったので、わが家の場合は異常のお知らせにお世話になったことはありません。

このサービスの魅力的なポイントは、自分から位置情報を教えてほしいと依頼するのではなく、1~2分間隔で常に息子の動きを自動的に追跡してくれることです。なんどでも好きなときに好きなだけ確認することができます。

さらに学校や家などに到着して一定時間移動がないと、自動的にスリープ状態になります。そのため電池の減りも少なく、我が家では日曜日に充電をすれば金曜日まで充電をしなくてもよいくらいです。

ちなみに本体の充電が必要になると、アプリがお知らせしてくれます。自分の携帯電話の充電も忘れてしまいがちな私には、かゆいところに手が届く機能です。

設定も、使い方もカンタン!

スマホやタブレットにアプリをインストールしてアプリから端末を購入すると、すぐに送られてきます。

アプリに必要事項を入力すれば保護者側の設定は完了です。あとは端末を息子のリュックの奥の方に放り込むだけ。これだけの作業でOK!なんて簡単なんでしょう!

外見もとても小さくてシンプルなので息子もほとんど興味を抱かず、フリースクールに行ってもカバンから出しません。なんでも使ってみたい衝動に駆られる息子にはもってこいでした。
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機器は小さくてとても軽いので子どもの負担になりません
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子どもからの連絡要らず!安心して見守れるサービス

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(画像提供:Bsize Inc.)
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感想はただ一言。「GPS BoTすごい、ありがとう(感涙)」

GPS BoTを使ってから、息子との待ち合わせに問題が起きたことはありません。わーい!

いちばんの利点は、通知してくれる地点を細かく登録できること。

息子の場合「フリースクール」「フリースクール近くの公園」「フリースクール最寄り駅」「乗り換え駅」の細かく4つの地点を登録しています。

登録地点を通過すると、アプリから以下のような通知がきます。
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(画像提供:Bsize Inc. )
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帰りは「フリースクールを出発しました」と通知がきたら、まず駅に向かうか公園に向かうかを確認します。駅に向かう場合は、私も仕事を終えてすぐ出発。すると待ち合わせの駅でちょうど出会えるようになりました。

少し待たせてしまう場合には、待ち合わせの駅に到着したのを確認して電話をすると、電話に出てくれます。息子も私があと何分で到着するかが分かるようになったので、親子でストレスなし!

ほかにも日常どんな風に行動しているのか、こっそり観察することができるようになって安心感が増しました。朝は最寄り駅から寄り道をほとんどしないで、まっすぐフリースクールに通っていることが分かりました。ホッ!

家族みんなで見守れるのも安心

現在、アプリを入れているのは私以外に夫と母です。

忘れ物の多い私は、うっかりアプリの入っているタブレットを持ってくるのを忘れてしまうこともあります。そんなときに、複数の人が無料で見守れるGPS BoTは安心この上ないのです。

夫は帰宅時間になると、できる限り息子の動きを確認してくれています。メールができるときには「チー坊、フリースクールを出発したよ」と教えてくれることも。夫よ、ありがとう。

母も「今日は家の近くの公園でずいぶんいっぱい遊んだんだねぇ」と、こっそり孫の動きを確認して楽しんでいます。高学年でひとりで習い事に通っているほかの孫たちにも持たせたいと考えているそうです。

ストレスが減ったことで、子どもとの関係にも変化が

そしてなによりBsizeのGPS BoTにしていちばん嬉しかったのは、帰り道で増えた笑顔。

これまでは待ち合わせのストレスで疲れ果て、1時間も待たされた日にはイライラしてしまい息子とけんかになることもたくさんありました。

ところがGPS BoTをつかってからというもの「待ち合わせの場所にくるまであと何分かかるな。ちょっと余裕があるかも」という場合には、ウィンドウショッピングをしたり、カフェでコーヒーを飲んだり、自分の時間をうまく使えるようになり、私も楽しみながら時間をつぶせるようになったのです。

ホッと息抜きしたあとで息子に会うと、なんだか優しくなれる私。

今まで「どうして電話しなかったの」とか「お母さん寒い中30分も待ってたんだよ!」とかまったく楽しくもない話をしていた時間が、

「今日は公園でいっぱい遊んだんだね」とか「フリースクールでなんの授業したの?」など楽しい話をすることができる時間になったことが、私たち親子にとって素晴らしい変化でした。

さらに心に余裕ができたためか、出発するときに電話を忘れてしまっても待ち合わせの場所について電話をくれたときには、電話をできた息子を褒められるようになりました。

すると息子にも驚きの変化が。
なんと、フリースクールの最寄り駅につくと電話ができるようになりました。出発時に電話をできるようになるまであと一歩!

とはいえ駅で無事落ち合えたあとに、おやつを買いたくて駄々をこねるなど思い通りにいかず癇癪を起こすこともありますが・・・

テクノロジーのチカラを日々実感しています♪
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