子どものサポートで余裕がなくなる前に…保護者が気をつけたいことって?

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子どものストレスサインに気づき、サポートをするには、保護者自身もストレスをうまく解消していく必要があります。子どもだけでなく、保護者にとってもストレスを感じがちなこの時期に、どんなことを気をつければよいのでしょうか。

保護者が自分自身を追い込みすぎないようにする

「子どもが辛い・苦しいと思っている時は寄り添ってあげたい」「子どもが新しい環境で頑張っているんだから、私も頑張らなきゃ!」子どもに対して、このように感じている保護者の皆さんも多いと思います。

ですが、「親の私が『疲れた』『休みたい』など弱音を吐いてはいけない」「ストレスサインがあったかもしれないのに、どうして気づいてあげられなかったんだろう…」このように自分自身を追い込んでしまったり、責めてしまったりすると、保護者の心もどんどん疲れてしまいます。

この時期、特に不安定になりがちな子どもを支えるには、保護者自身が心に余裕をもつことが大切です。余裕がなくなると、子どもから伝えられているささいなサインに気づくことが難しくなりがちです。また、登園・登校しぶりが起きた時に、子どもの感情に共感できなくなってしまうこともあります。

「子どもも新しい環境で頑張っているし、親の私も新しい環境・年度初めで頑張っている。お互い疲れてしまうことも、休みたくなってしまうこともある」などと、少し肩の力を抜いて、自分の今の状況や心身の状態を認めてあげることが大切です。

子どもの状況を先生や周りの大人とも共有しておく

園や学校の先生をはじめ、スクールカウンセラー、保健室の先生など、保護者以外の大人に、子どもの今の状態や心配事を共有しておくことも大切です。連絡帳や、時には面談などで、子どもに対して感じている不安や、新学期前後での変化を相談してみましょう。そうすることで、担任など複数の大人が子どもに対して目を向ける機会を多くできることがあります。

子どもに目を向けてくれる大人が1人増えるだけで、子どもの変化にも気づきやすくなりますし、「自分が子どもをしっかり見なきゃ…!」と追い込まれがちな場合も、「先生と協力して子どもを見守っていこう」と少し気を楽にすることができます。

同じ境遇・過去に同じ体験をした保護者の話を聞いてみる

子どものこの季節の登園・登校しぶりやストレスによる症状は、多くの保護者が経験してきています。

先輩パパ・ママに「実は今登園・登校しぶりが激しくて…」「新学期に入ってから子どもの様子が変で…」と話してみると、意外と「うちもそうだった!」「こうやって乗り越えたよ」など共感やアドバイスがもらえることもあります。

また、発達ナビユーザーの方も、新学期の登園・登校しぶりに関する悩みを投稿し、他の方がご自身の経験談を共有しています。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
お子さんを取り巻く環境が一変したことで、落ち着かないのでは?と感じました。交流級と支援級と先生がいて、複数の先生がか関わることで、一番にどの先生を頼ったらいいのかわからない、支援級で受ける授業と普通級で受かる授業とがあり混乱している…またあるいは、1年生のときの同級生から「どうして支援級にいるの?」と聞かれて答えられないでいる…ということがあるかもしれません。

転籍時は、自己肯定感が下がりやすいんです。なぜ僕だけ、私だけ、みんなと違うクラスで勉強するのだろう…みんなと何が違うんだろう…なんとなく心の中でもそうした気持ちがあるのだと思います。落ち着かないのは、不安のせいではありませんか?
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/58804
一学期は混乱するものだと割り切って、ちょっと長い目でみられるのも大事かもしれません。
うちも一学期は毎年「地獄の一学期」と覚悟してました。落ち着かないまま夏休みに入り、残暑きびしい二学期最初までずっとつらい、10月くらいからやっと様子がつかめてきて、三学期に軌道にのる・・の繰り返しでした。
これから何度も一学期がめぐってきます。たくさん一度に新しい先生に求めるとうまくいかないので、一個ずつ確認しながら・・がいいかな、と思います。
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/57072
学校内にお子さんの避難場所を確保する必要があると思います。
保健室、図書室、支援クラス、プレイルーム……使える部屋がなければいっそ校長室でもいいです。
登校しぶりが出ているのでスクールカウンセラーさんに相談したい、学校での様子を見てもらいたい、と担任の先生に聞いてみてください。スムーズに手配してくれるか、少し様子見がいるかもしれません。あくまでも担任の先生を輪に入れつつ、保健室の先生、主任先生、教頭先生、と相談を広げていけるといいかな、と思います。
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保護者自身のストレス発散法を短時間でも実行できるように工夫する

繰り返しになりますが、子どものストレス症状に気づいたり、登園・登校しぶりに対応するためには、保護者自身もストレス解消を定期的にしていくことが大切です。

日々の子育ての中ではなかなか難しいことではありますが、自分の趣味やストレス発散方法(もともと好きなこと・趣味など)を実践できる時間を、短時間でもいいので定期的に設けるよう意識しましょう。

自分の親に子どもを少しだけ見てもらう、一時預かり・ファミリーサポートなどの利用検討も含めて、時には子育てから離れ、リフレッシュする時間を作り出すのもよいですね。
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まとめ

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新学期は、子どもにとって環境が大きく変化するため、子どもにとっても、親にとってもストレスや不安を抱えがちな時期です。「新学期がはじまったばかりだし、そのうち落ち着くだろう」と思ってしまいがちですが、実は子どもの強いSOSサインが隠されていることも。また、発達障害のある子どものなかには環境変化に強い不安感を抱いたり、何気ないことでストレスを感じたりする子どももいます。

慣れて次第にストレスがなくなる場合もあるので神経質になりすぎる必要はありませんが、大切なのは、子どもや自分自身の心のSOSがあった時に気づけることです。子どもがストレスや不安を感じた時には、身体・行動・情緒面にどんな変化が現れるのか、あらかじめ把握しておくこと。また、子どものちょっとした変化に敏感に気づくためには、親にもある程度の余裕があることが重要です。

新学期は親も子も、新しい環境からくるストレスや不安を感じやすいです。「無理をしすぎない」ように、親子それぞれにあったストレス発散方法を試していくことをおすすめします。
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