視覚優位の娘には「見せない収納」

視覚優位の娘には「見せない収納」が合うことがわかりました
Upload By 古都 コト子(koto)
ペアトレでは、家庭で実践できる対処法も個別の悩みに合わせて教えていただきました。

例えば、娘は視覚優位で、目から入ってくる情報が多いと混乱したり多動や衝動性が強く出る場面が多くありました。先生に相談したところ、娘に適した家での収納方法を教えていただきました。

それまでは、子どもが玩具を取り出しやすく、片付けやすいようにと「見せる収納」をしていました。そのせいか、娘は玩具を出したいだけ出して、すぐに足の踏み場もない状態をつくってしまっていたのです。当然、食事中も玩具が気になってウロウロ。何をしていても、玩具が気になって着替えもお風呂もなかなか進みません。

そこで教えていただいた「見せない収納」を実践。玩具だけでなく、絵本もフタのある箱やケースに入れて、遊ぶとき以外は見えないようにしました。もともと、なるべく不要な物は置かないようにしていたので、娘は退屈して癇癪が悪化するのではと最初は「見せない収納」にドキドキしましたが、意外にも好きな玩具の入っている箱を探すことを楽しんだり、遊び終わったら箱に戻すという片づけまでするようになったのです。視界から入る刺激が減って、子どもの頭の中まで少しスッキリしたような印象でした。

あとで気がついたのですが、療育園ではメイン活動をする教室はガランとしていて、玩具などは別の部屋に置かれているなど、なるべく見えないように工夫されていたなと思います。

こうしてペアトレを受けることで、具体的な対処法を教えてもらうだけでなく、先生に成果を報告することで子育てへのやる気ももらえていたのでした。
執筆/koto
(監修:鈴木先生より)
“Not unable, but able”これは米国の障害者自立支援の所長が言った言葉です。「できないことよりもできることに目を向けよう」という意味です。先日閉幕したパラリンピックでは不自由があってもそれを乗り越えて今の自分でできるスポーツを精一杯やっているアスリートの姿が印象的でした。ただ神経発達症(発達障害※)では成長とともにできないことでも少しずつできるようになることがあるので、スモールステップでできないことも克服していく努力は必要です。ペアトレの基本は「傾聴&承認」です。お子さんがどういうことにチャレンジしたいか聴いてあげて、少しでもできたら褒めて承認することが大事です。
※編集部注 現在は、発達障害という名称ではなく神経発達症と表記されるようになっています。
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