障害のある子どもの就学先とは?通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校はそれぞれどんなところ?
知的障害、発達障害がある子どもの就学先の選択肢には、通常学級、通級(通級指導教室)、特別支援学級、特別支援学校があります。
通常学級
通常学級は、定型発達の子どもたちと一緒に教育を受けていく学級です。通常学級でも合理的配慮を求めることはできます。
通級(通級指導教室)
通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常学級に在籍しながら別教室で、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。発達障害や言語障害の特性による学習上または生活上の困難の改善に向けた指導を受けることができます。主に各教科の学習や給食は通常学級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。通級が設置されていない学校に在籍し、通級を利用する場合は、その指導時間に学校間移動をする必要があります。
※東京都など一部の地域では、発達障害のある児童・生徒が在籍校で通級と同様の指導を受けることができるよう、公立小・中学校に「特別支援教室」というような名称で少人数のクラスが設置されています。
※東京都など一部の地域では、発達障害のある児童・生徒が在籍校で通級と同様の指導を受けることができるよう、公立小・中学校に「特別支援教室」というような名称で少人数のクラスが設置されています。
特別支援学級
知的障害や情緒障害などいくつかの種別があります。特別支援学級の上限定員は8人と定められています。少人数教育で、障害のある子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が受けられるようになっています。
特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。
また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。
特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。
また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。
特別支援学校
知的障害特別支援学校などいくつかの校種があります。障害のある子どもが通う学校です。特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。
子どもの障害の程度が特別支援学校の就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、そのほかの進学先も検討することができます。
1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、より手厚いサポートのもと教育を受けることができます。特別支援学校の教員は、小学校・中学校・高等学校又は幼稚園の教員免許のほかに、特別支援学校の教員免許を取得することが原則となっています。
1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、より手厚いサポートのもと教育を受けることができます。特別支援学校の教員は、小学校・中学校・高等学校又は幼稚園の教員免許のほかに、特別支援学校の教員免許を取得することが原則となっています。
障害のある子どもの就学先はどのように決定するの?
障害のある子どもの就学先はどのように決定するのでしょうか。文部科学省では以下のように回答しています。
障害のある子供の教育に当たっては、その障害の状態等に応じて、可能性を最大限に発揮させ、将来の自立や社会参加のために必要な力を培うという視点に立って、一人一人の教育的ニーズに応じた指導を行うことが必要です。
障害のある子供の就学先については、本人・保護者の意見を可能な限り尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則とし、障害の状態や必要となる支援の内容、教育学等の専門的見地といった総合的な観点を踏まえて市町村教育委員会が決定することとなっています。
引用:5. 障害のある子供の就学先決定について|文部科学省
就学先の決定には、本人の意思や、保護者の意見、それぞれの家庭の状況なども加味し、総合的に判断することが必要になります。一人ひとりに合った選択をすることが大切です。
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