発達障害がある子どもの進路、何を大切に選択する?家庭での関わり方への助言もーー精神科医・本田秀夫先生のコラムまとめ

ライター:発達ナビ編集部
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信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授を務める本田秀夫先生は、発達障害を専門とする精神科医として30年以上、発達障害のある子どもや成長して大人になった方までみてこられました。今回は、これまで執筆いただいたコラムをまとめてご紹介します。

30年以上、発達障害のある子どもたちをみてきた精神科医の言葉

今回は、信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授を務める本田秀夫先生のコラムをまとめてご紹介します。

これまで執筆いただいたコラムでは、発達が気になるお子さんの進路選びや、発達障害子育てのポイント、インクルーシブ教育の実現に向けた考えなど、保護者の方に向けた力強い言葉をつづっていただいています。

30年以上の臨床経験がある本田先生の言葉は、私たちの心に深く届くものばかりです。ぜひ、この機会にまとめてご一読ください。

「学校の標準」が狭すぎるのではないか?

障害のある子どもと障害のない子どもに別々の教育を行うのではなく、全員が共に学べるような形で教育を行うことを意味する、インクルーシブ教育。本田先生は、合理的な考え方であり、そのような環境設定をすることに対して全面的に同意しているものの、現在の学校教育にはまだ課題を感じると言います。共生社会をつくるために必要な姿勢とは…。
「学校の標準」に苦しむ子どもたち。「一度しか言わないからよく聞いて」はインクルーシブ教育を否定する指導方法――精神科医・本田秀夫先生のタイトル画像

「学校の標準」に苦しむ子どもたち。「一度しか言わないからよく聞いて」はインクルーシブ教育を否定する指導方法――精神科医・本田秀夫先生

通常学級と、お子さんが受ける刺激

本田先生は、発達に特性のあるお子さんの進路について話していると「通常学級で大勢の中に入ったほうが、いい刺激を受けるんじゃないですか」と言われることがあるそうです。この記事では、保護者の方に向けて通常学級に在籍することで受けるプラスとマイナスの刺激について解説いただいています。
発達障害がある子どもは「通常学級でよい刺激を得られる」のか?級友への期待の前に考えてほしい「特別な場」の重要性――精神科医・本田秀夫先生のタイトル画像

発達障害がある子どもは「通常学級でよい刺激を得られる」のか?級友への期待の前に考えてほしい「特別な場」の重要性――精神科医・本田秀夫先生

悩ましい、学校・学級選び

発達に特性のあるお子さんの就学や進路選びでは、通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校など、さまざまな選択肢の中から検討されるかもしれません。特に、小学校入学前に受ける就学相談で「通級指導教室や特別支援学級が適当」という判断が出た場合に悩む保護者の方が多いと本田先生は言います。
通級や特別支援学級、発達特性がある子どもへの「特別支援は小1の4月からがいい」理由――精神科医・本田秀夫先生のタイトル画像

通級や特別支援学級、発達特性がある子どもへの「特別支援は小1の4月からがいい」理由――精神科医・本田秀夫先生

集団遊び、給食、宿題…こんなときどうする?

発達障害子育てで感じる、さまざまなお悩み。どのように対応すればいいのか迷われている保護者の方に向けて、子育てを考えるきっかけになるクイズを本田先生にご用意いただきました。ぜひ、お子さんをイメージしながら答えを選んでみてください。
発達障害子育てを考える3つのクイズ。集団遊び、食事、宿題…精神科医が教える「こんなときどうする?」の問いと解決策のタイトル画像

発達障害子育てを考える3つのクイズ。集団遊び、食事、宿題…精神科医が教える「こんなときどうする?」の問いと解決策

発達障害子育て、3つのポイント

発達障害のあるお子さんには、さまざまな特性があります。本田先生は、「得意なこと」「苦手なこと」「好きなこと」「嫌いなこと」などを一般常識にあてはめないで、ありのままに理解していくことが大切だと言います。この記事では、発達障害のある子どもの育て方のポイントを解説いただいています。
「せめてこれくらい…」が子どもを潰す?発達障害の専門医が語る、発達グレーを白にしようとしないでほしい理由のタイトル画像

「せめてこれくらい…」が子どもを潰す?発達障害の専門医が語る、発達グレーを白にしようとしないでほしい理由

「今、できないこと」だけを気にして焦るのは逆効果?

発達が気になるお子さんの子育てをする中で、「できないこと」に目が行きがちだと感じている保護者の方も多いかもしれません。本田先生は、「平均値に届く・届かない能力が必ず存在する」「苦手の克服を最優先課題にするのは、発達障害のある人たちにとってはしばしば逆効果となり、特訓すればするほど嫌いになってしまうことがある」と言います。
「他の子はもうできるのに」の親心、ホントに必要?私が苦手の克服は美徳ではないと思う理由のタイトル画像

「他の子はもうできるのに」の親心、ホントに必要?私が苦手の克服は美徳ではないと思う理由

発達障害の特性と個性の間に、境界線はない

発達障害の当事者やそのご家族の方から、「発達障害と個性はどう違うの?」と質問をよく受けてきた本田先生は、「発達障害の特性と個性の間に境界線はない」「発達障害の人が向き合う困難はマイノリティ問題と共通している」と考えているそうです。それはなぜでしょうか。
個性とは何が違うのか?専門医の私が、発達障害を「少数派の“種族”」と表現するワケのタイトル画像

個性とは何が違うのか?専門医の私が、発達障害を「少数派の“種族”」と表現するワケ

理解されにくい発達障害のケースとは?

本田先生は30年以上の臨床経験から、発達障害と診断された人たちのなかで、割合が大きいけれど十分に理解されず困っている人がいると感じているそうです。それは、発達障害が「重複」するタイプの人であり、発達障害のある人の悩みを理解し支援するためには、その人たちのことをぜひ知っておいてほしいと言います。
ピュアな自閉スペクトラム症、ピュアなADHDは少ない!?意外に多い「重複する発達障害」を紐解くのタイトル画像

ピュアな自閉スペクトラム症、ピュアなADHDは少ない!?意外に多い「重複する発達障害」を紐解く

本田秀夫先生の著書

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