次女の世話をする……?

ただ、長女は理解が良くて、ついつい頼りたくなってしまうものの、それには注意深くしないといけないと思った出来事もありました。
「次女ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ」と言われて……
「次女ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ」と言われて……
Upload By まりまり
何事も取り組むまでに不安が強く、時間がかかる次女。以前、夫が「長女ちゃんが次女ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ」と言っていたことがあります。自主的に手伝ってくれる分には良いものの、こうして強制されることに長女は「なんで私が」と反発していました。

長女の気持ち

当時、長女もまだ4年生。長女から、次女のために行動してくれることもあり、頼もしさを感じることもありました。ただ、次女のほうが手がかかる分、きっと我慢している部分も多い。自分のことを考えるだけで精一杯な子どもに、さらに姉妹のケアを無理にさせてはいけないと思いました。なので、長女には、無理に次女の助けにならなくて良いことや、自分のことを優先するように伝えています。
今は中学2年生になった長女。頼もしいところはあっても、まだ子どもだということを忘れないように
今は中学2年生になった長女。頼もしいところはあっても、まだ子どもだということを忘れないように
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今は中学2年生になった長女。きっと私が想像していることと、長女自身が感じていることが違っているところはたくさんあると思うので、今後もなるべく注意深く長女の話に耳を傾けていきたいと思います。
執筆/まりまり
(監修:森先生より)
長女さんの次女さんへの接し方も、まりまりさんの姉妹2人共の気持ちをしっかりケアしているところも、とっても素晴らしいですね。「場面緘黙」のある方は、「家族とは問題なくコミュニケーションが取れるけれど、学校などの家の外ではうまく話せない」ということが多いですね。学校などで本人が困ってしまったときに、きょうだいがいる場合にはフォローする場面も多いでしょう。実際それでうまく切り抜けることができたり、本人が誤解を受けずに済むこともあるかもしれません。しかし、いくらきょうだいといっても、保護者ではないのですからフォロー役を常に期待されてしまうのは負担が大きいでしょう。また、本人にとっても、常にフォローされてしまうと家族以外の人との交流の機会が持てず、自信が持てないままになってしまう可能性もあります。

あくまでも、「本人に安心感を与える」という意味で、家族の理解が大切なのですね。家族とのコミュニケーションで自信をつけて、少しずつ「安心できる範囲」を広げていけるといいのではないでしょうか。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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