成長から見えてきたわが子の新たな課題

今まで苦手なお友達や相性の悪いお友達と距離を置くという話は聞いたことがありましたが、Pはまだお友達との距離感や関わり方がうまくできないので、たとえ好きなお友達だとしてもPのような課題がある場合は距離を置く必要があるということが分かりました。

お友達に興味関心があるのはうれしいことですが、それを成長だと喜んでばかりもいられず、また新たな課題が出てくることを実感しました。お友達に抱きつくなど、小さい頃なら微笑ましく見えるような言動も、年齢を重ねると微笑ましいとは言えなくなるし、トラブルにもつながってしまうので、Pがお友達と正しい関わり方ができるよう先生と相談し、支援していただきながら見守っていけたらと思います。
正しい関わり方ができるようになるまで見守る
正しい関わり方ができるようになるまで見守る
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執筆/みん
(監修:鈴木先生より)
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは人との距離感をつかむことが難しく、近寄りすぎてしまう傾向があります。私の外来では30cmの定規を使ったり、前へならえで手を伸ばした距離を保ったりしてお話しするように伝えています。今回のコラムでご紹介いただいたように、人との適切な距離感や公共の場でのふるまい方は、できるだけ早い時期から指導していくことが大切です。人に抱きつかない、トイレに行くときは個室の中でズボンとパンツを下ろすなど、大人になる前に身につけられるようにしましょう。
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https://h-navi.jp/column/article/35029979
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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