療育の次は幼稚園探し。発達ゆっくりな息子に合う幼稚園はある?

療育に関してはひとまず安心した私たち。療育の手続きと同時に幼稚園探しをスタートさせました。

まずは、児童発達支援施設の先生から教えてもらった、発達のゆっくりな子どもへの対応が良いという幼稚園へ連絡しました。りーの様子を伝えて通えるか問い合わせたところ……

今通っている子どもへの対応にいっぱいいっぱいなようで、りーの対応ができないとやんわりとお断りされてしまいました。
受け入れを断られて感傷に浸る暇もない。怒涛の幼稚園探し
受け入れを断られて感傷に浸る暇もない。怒涛の幼稚園探し
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少しショックではありましたが、感傷に浸っている暇はありません。そこから本腰を入れて幼稚園を探し始めました。何件か見学をして、りーの様子を伝えました。そして受け入れてくれそうな幼稚園を2つ見つけました。

縦割り保育で人数が多い(年度ごとにクラスが変わる)A園、少人数で年齢ごとのクラス分け(学年が持ち上がり)のB園。夫婦で相談し、少人数のB園に入園することを決めました。

結果的にB園は児童発達支援施設との連携をしっかりとってくれ、幼稚園でできる配慮を行ってくれました。
入園目前で発語も指差しもない、多動の長男。児童発達支援と幼稚園を決めるまでの画像
優しく接してくれた幼稚園のお友だち
Upload By かし りりあ
クラスのお友達も穏やかなりーのことを弟のように温かい目で見てくれ、遊びに誘ってくれたり、りーのできることを一緒に喜んでくれたりしました。あまり人に関心のなかったりーですが、幼稚園での生活が始まると、お友達の顔をのぞき込んだり、お友達がやってくれるにらめっこに大笑いしたりと、りーなりに人への興味関心を広げていきました。

こうして幼稚園、児童発達支援施設に通う生活がスタートしましたが、新たに気になることがでてきました。それはまた別の機会に書いていきたいと思います。

執筆/かしりりあ
(監修:新美先生より)
りーくんが児童発達支援に通い始め、幼稚園にも入園した頃について詳しく教えていただきありがとうございます。児童発達支援施設は、主に未就学(0~6歳)のお子さんを対象に個別や集団で療育を行う施設です。母子(父子)で通う場合、お子さんのみで通う場合、幼稚園や保育園のように毎日通うタイプ、一定の頻度で通うタイプ、専門的な療育を受けられるタイプ、長時間過ごせるタイプ(いわゆる預かり型)などさまざまあります。幼稚園や保育園と並行して通う場合もあります。

りーくんの通い始めたところでは、ご本人の発達段階に合わせてスモールステップでできることを増やすかかわりをしてくれて、親御さんへのフィードバックもあり、信頼できる施設に出合えたようでよかったです。また、幼稚園・保育園は、園によって人数、運営方針、活動内容などがさまざまです。入園したB園で、よい刺激を受けてりーくんが人への興味が増えたのはうれしかったですね。

児童発達支援施設選び、幼稚園・保育園選びは、大変ではありますが、広く情報を集めて見学に行くなどしてお子さんに合ったところに入れると安心できますね。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030109
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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