2歳、3歳の言葉の遅れの原因は?家でできる工夫など【言語発達遅滞QA】
ライター:発達障害のキホン
言葉の遅れ(言語発達遅滞)とは、生活年齢から予測される平均的な状態よりも発語や言葉の理解が大幅に遅れることをいいます。このコラムでは言葉が出てこない原因や、言葉の遅れ(言語発達遅滞)と発達障害の関係などについて公認心理師・井上雅彦先生に回答いただきました。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
言葉の遅れ(言語発達遅滞)とは?
言葉の遅れ(言語発達遅滞)とは、生活年齢から予測される平均的な状態よりも発語や言葉の理解が大幅に遅れることをいいます。例えば、言葉に遅れがあることは以下のような状態をおおまかな基準として判断をします。
・1歳半で、意味の伴った言葉が2つ以下である場合
・3歳で、「ジュース のむ」など2つの単語による言葉である「2語文」が出ていない場合
なお、子どもの言葉が出てこない原因には性格や環境などさまざまな要因による個人差が大きいので、必ずしも上記が当てはまるからといって言葉の遅れがあるとは限りません。
・1歳半で、意味の伴った言葉が2つ以下である場合
・3歳で、「ジュース のむ」など2つの単語による言葉である「2語文」が出ていない場合
なお、子どもの言葉が出てこない原因には性格や環境などさまざまな要因による個人差が大きいので、必ずしも上記が当てはまるからといって言葉の遅れがあるとは限りません。
言葉が出てこない原因は?発達障害が原因?言葉の遅れ(言語発達遅滞)について専門家が回答!
3歳で単語のみ。言葉が出ない原因は何がある?
Q:3歳ですが、言葉の遅れがあり、まだ単語しか出ていません。言葉が出ない原因などは何があるのでしょうか?
言葉の発達が遅れている2歳のわが子。家でできる働きかけはある?
Q:2歳の子どもですが、まだ言葉が出ておらず言葉の発達が遅れているように感じます。家でできる働きかけなどあるのでしょうか。
言語発達遅滞とは?言葉が出てこない原因など【専門家監修】
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。