発達障害に関する本を読み漁り、対処法を試す日々
同時に、私は発達障害に関する本を買い漁り、たくさん勉強もしました。本に書いてあるさまざまな特性の中から、コチ丸に当てはまるものとその対処法を試しては失敗して……の繰り返しでした。私自身にはそれが意外にハマり、うまくいくと次はこうしてみようと考えることが楽しくなってきて、「壮大な子育て実証プロジェクト」が始まったような感じでした。
コチ丸の通う小学校には診断のことは伝えたものの、小さな学校だったこともあり、通級指導教室はもちろん、特別支援学級もまだなかったので、当時はみんなと同じ授業を受けるしかありませんでした。小2の時は担任の先生がいろいろと試してくれたり、逐一報告をくれたりしていたので、学校に通うこともそこまでハードルは高いものではありませんでした。
が、あんなに「イージーモード(笑)と思っていた学校」と「地獄絵図のようだった家」での生活が逆転するとは……まだ知る由もない私とコチ丸でした。
コチ丸の通う小学校には診断のことは伝えたものの、小さな学校だったこともあり、通級指導教室はもちろん、特別支援学級もまだなかったので、当時はみんなと同じ授業を受けるしかありませんでした。小2の時は担任の先生がいろいろと試してくれたり、逐一報告をくれたりしていたので、学校に通うこともそこまでハードルは高いものではありませんでした。
が、あんなに「イージーモード(笑)と思っていた学校」と「地獄絵図のようだった家」での生活が逆転するとは……まだ知る由もない私とコチ丸でした。
わが家の「壮大な子育て実証プロジェクト」のその後
「壮大な子育て実証プロジェクト」ですが、高2の現在も相変わらず続いております(離れて暮らしているので、予定していたよりはちょっとイレギュラーな環境ではありますが……)。「こう育てたらこうなるのかな?」という予測を立てながら育てていって、伏線回収のように忘れた頃に「あの時のこれが今効いてきたのか」みたいなことが多々あって面白いです。
その中の1つで、「やりたいと思ったことは全てやる」をコチ丸が子どもの頃から実践し続けてきたわが家。最近、高校卒業後の進路を決める時期になって、馬の勉強をしに北海道に来たのに、「ちょっと海の勉強もいいな」と海洋学部を受けようかと相談された時にはさすがに唖然としましたが……。
その中の1つで、「やりたいと思ったことは全てやる」をコチ丸が子どもの頃から実践し続けてきたわが家。最近、高校卒業後の進路を決める時期になって、馬の勉強をしに北海道に来たのに、「ちょっと海の勉強もいいな」と海洋学部を受けようかと相談された時にはさすがに唖然としましたが……。
好きなことを好きなだけやらせた結果、「なんでもやれる気がする自信満々な子」が育ちつつあります(笑)。それもまた面白いな、と息子の成長を楽しんでいる母です。
執筆/あき
(監修:藤井先生より)
対処法を試す日々が積み重なって「なんでもやれる気がする自信満々な子」にコチ丸さんが成長されたんですね。成長を楽しんでいるあきさんの経験が、子育て中の親御さんの励ましになりますね。私自身も読みながらとても温かい気持ちになりました。ありがとうございました。発達障害に関する本には、さまざまな対処法が載っていますが、必ずしも全ての方に効果があるとは限りません。そのため、学校などと連携しながら、少しでも効果がありそうな方法を試されるのは良いですね。受診したことで診断を受けられたのが大きな一歩だったと思います。今、お子さんが学校や園などの集団生活でうまくいかないことなどがあり、対処法が分からない場合には、受診することをお勧めします。
対処法を試す日々が積み重なって「なんでもやれる気がする自信満々な子」にコチ丸さんが成長されたんですね。成長を楽しんでいるあきさんの経験が、子育て中の親御さんの励ましになりますね。私自身も読みながらとても温かい気持ちになりました。ありがとうございました。発達障害に関する本には、さまざまな対処法が載っていますが、必ずしも全ての方に効果があるとは限りません。そのため、学校などと連携しながら、少しでも効果がありそうな方法を試されるのは良いですね。受診したことで診断を受けられたのが大きな一歩だったと思います。今、お子さんが学校や園などの集団生活でうまくいかないことなどがあり、対処法が分からない場合には、受診することをお勧めします。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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