みんなが同じ方向を向くために、保護者の検査への回答が第一歩になる
ーー今回の検査は保護者の方がお子さまの状態や困りごとについて、主観的に回答していく検査です。そもそも今回COSMINを用いた質の担保や保護者の方への認知的インタビューもそういった側面から行なっていると思います。
主観として保護者の方がどう捉えているかということを可視化する検査にもなっていると思いますが、その点はいかがでしょうか?
佐藤先生:検査のフォーマットだけに着目すると、どうしても主観と客観という対立軸になりがちなのですが、主観だからといって精度が低いかというと、私はまったく違うと思います。
むしろ、質問紙というのは、回答者、つまり今回の検査で言うと保護者の方のフィルターを通した困りごとを反映するツールだと思うんです。客観的な検査では把握するのが難しい、「その方が見た世界」をもとに結果が反映されるからこそ、回答者やお子さまの状態像がより明確になってくる部分があるはずです。この検査はたくさんの保護者の方や専門家の方の声を反映させて作られたものですので、安心してご利用いただけると思いますね。
野田さん:おっしゃる通りです。検査をしても絶対的なただ一つの正解が出てくるわけではないので、保護者の方自身も、実際の回答結果と自分の認識を振り返って確認したり、周りの支援者や関係者の方の見立てと検査結果を合わせてみたりすると、お子さまの多面的な理解につながると思っています。その意味でも、保護者の方の主観的な回答がしっかり反映されるというのは一つの強みだと、佐藤先生のお話で理解できました。
ーーおそらく保護者の方は一番近くでお子さまのことを見ていらっしゃると思います。その見立ては周りの方も大事にしていただけるといいのかなと、と思いました。
佐藤先生:本当にそうですよね。この結果がいろいろと考えるきっかけになったり、話し合うステップにしていただけたりするといいですよね。
お子さまの支援を考えるうえで、私は「子どもに関わる多くの人が同じ方向を向いている」ことがすごく大事だと思っています。当事者の方、保護者の方、支援する側、周囲の方々が同じ問題意識を持って、同じ方向に向かい支えあって工夫の仕方を考える。その同じ方向を向くためのツールとして、LITALICO発達特性検査はとても優れたツールだと思います。開発過程の中でいろいろな方が関わって、できる限り皆さまの声を採り入れながらできたものですので、今後に活かしていけるといいですね。
受検された皆さまも、検査を受けてみての感想を教えて頂けるとうれしいです。ぜひ、開発者の一人に加わっていただく感覚で、一緒に育てていただけるといいなと思います。
主観として保護者の方がどう捉えているかということを可視化する検査にもなっていると思いますが、その点はいかがでしょうか?
佐藤先生:検査のフォーマットだけに着目すると、どうしても主観と客観という対立軸になりがちなのですが、主観だからといって精度が低いかというと、私はまったく違うと思います。
むしろ、質問紙というのは、回答者、つまり今回の検査で言うと保護者の方のフィルターを通した困りごとを反映するツールだと思うんです。客観的な検査では把握するのが難しい、「その方が見た世界」をもとに結果が反映されるからこそ、回答者やお子さまの状態像がより明確になってくる部分があるはずです。この検査はたくさんの保護者の方や専門家の方の声を反映させて作られたものですので、安心してご利用いただけると思いますね。
野田さん:おっしゃる通りです。検査をしても絶対的なただ一つの正解が出てくるわけではないので、保護者の方自身も、実際の回答結果と自分の認識を振り返って確認したり、周りの支援者や関係者の方の見立てと検査結果を合わせてみたりすると、お子さまの多面的な理解につながると思っています。その意味でも、保護者の方の主観的な回答がしっかり反映されるというのは一つの強みだと、佐藤先生のお話で理解できました。
ーーおそらく保護者の方は一番近くでお子さまのことを見ていらっしゃると思います。その見立ては周りの方も大事にしていただけるといいのかなと、と思いました。
佐藤先生:本当にそうですよね。この結果がいろいろと考えるきっかけになったり、話し合うステップにしていただけたりするといいですよね。
お子さまの支援を考えるうえで、私は「子どもに関わる多くの人が同じ方向を向いている」ことがすごく大事だと思っています。当事者の方、保護者の方、支援する側、周囲の方々が同じ問題意識を持って、同じ方向に向かい支えあって工夫の仕方を考える。その同じ方向を向くためのツールとして、LITALICO発達特性検査はとても優れたツールだと思います。開発過程の中でいろいろな方が関わって、できる限り皆さまの声を採り入れながらできたものですので、今後に活かしていけるといいですね。
受検された皆さまも、検査を受けてみての感想を教えて頂けるとうれしいです。ぜひ、開発者の一人に加わっていただく感覚で、一緒に育てていただけるといいなと思います。
取材・編集:発達特性検査編集部
撮影:タムラケンジ
撮影:タムラケンジ

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