意を決して別々のベッドに!意外にも……!?

添い寝しないと寝てくれない。でもこれ以上は私の体が限界になってしまう。

今まで、シングルベッドを2つくっつけて寝ていましたが、「もうお姉さんなので、ママとは違うベッドに寝ます!」と(半ば強引に)宣言し、ベッドを離してみることにしました。

最初は納得がいっていなかった娘でしたが、メラトベルの効果でうとうとしている状態だったためか、なんとか寝てくれました。明け方になるとやはり気持ちのコントロールが難しいのか、こちらのベッドにやってきますが、5時から6時までの1時間程度なら私も耐えられます。最近は、寝るときに自分の足だけ私のベッドにのせて、かすかに母を感じながら寝る技も見出したようです。

ようやく!十数年ぶりに!朝まで熟睡できる毎日を送ることができるようになりました。娘自身も、一人でベッドで寝たほうが睡眠が深そうです。以前は私が隣で動くと、振動で眠りが浅くなるらしく、そのたびに目を覚ましそうになっていたのですが、夜中に目を覚ますこともなくなりました。
十数年ぶりの朝まで熟睡できる毎日に感動
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もっと早くベッド離すことができたのかも?とも思いますが、今がきっと娘の心の成長的にもよいタイミングだったのではないかなとも思います。まだまだ一人きりでは入眠はできず、部屋を真っ暗にして隣のベッドで寝入るまで一緒にいてあげる必要はありますが、お互いのQOLはぐっと上がりました。

重度の知的障害があり、成長は亀のように遅いですが、それでも少しずつ成長しているし、気持ちのコントロールもできるようになってきているのだなぁと思うと感慨深いです。
イラスト/よしだ
エピソード参考/こっこ

(監修:鈴木先生より)
「寝る子は育つ」という言葉もあるように、睡眠障害のあるお子さんは成長ホルモンの出が悪く、低身長になる傾向があります。日中の活動を高め、バタンキューで眠ることができれば良いのですが、重度の知的障がいや神経発達症のあるお子さんは睡眠に問題のあるケースが多くみられます。入眠を早くするためにメラトニンのサプリメントを以前は海外から輸入して利用している方が多かったのですが、最近は神経発達症の診断がついていれば16歳未満に限ってメラトベル(メラトニン製剤)を処方することが可能となりました。睡眠をよくするための睡眠衛生環境も重要です。常夜灯のような弱い灯でもメラトニンを抑制して目覚めさせてしまうこともあるので、ホテルのように小さな窓で照明の明るさも抑えて、寝る時には真っ暗な状態が望ましいのです。従って、寝る前に電子メディアを見るようなことも控えましょう。日中の散歩をお勧めします。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
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