小3で特別支援学級に転籍。中学生になった今は
小学2年生の前半はそのような調子で過ごしていましたが、後半になって、通常学級に在籍しながらも特別支援学級で一時的に過ごすことができるようになってから、トールは再び安定して学校に通えるようになりました。少人数で、自分のペースで学ぶことができる特別支援学級の環境が合っていたようです。3年生になり、正式に通常学級から特別支援学級に転籍することになりました。
この春、トールは中学1年生になりました。学校から早く家に帰りたいという気持ちは今も変わっていないようです。ただ、ずっと部活には入らないと言っていたトールですが、活動日数の少ない部活を選んで入部することにしたようです。
トールのペースで学校を楽しんでいるのだと思うと、とてもうれしく感じています。
トールのペースで学校を楽しんでいるのだと思うと、とてもうれしく感じています。
執筆/メイ
(監修:初川先生より)
トールくんの小学校2年生時の行き渋りについてのエピソードをありがとうございます。コロナ禍、一斉休校。今となっては懐かしい感じすらしますが、なんとも言い難い緊張感や大人も子どもも目に見えぬウイルスや対人距離の取り方、コミュニケーション方法などでさまざまに心がすり減っていた面もあっただろうと改めて思います。それまで日常として連綿と続いていた学校生活が一度途絶えたこと、そしてトールくん自身も成長し、環境(学校、学校生活)に合わせるのみならず、本来の自分の過ごしやすさにも(成長ゆえに)気づけるようになり、うまく言葉にはできずとも疲れや「合わなさ」として感じられた時期とが重なったこともあるのかなと感じました。
学校のすべてが嫌いなわけではなく、学校に行ったほうがよいことも頭では十分に分かっていて、しかしながら、苦しい・つらい。そんなトールくんの葛藤に気づき、かといって、完全に学校から離れるのではなく、メイさんは程よいバランスを図ろうとされたようにも見えました。トールくんはその後、特別支援学級へと転籍し、環境がより一層トールくんにとって合うものに変化したことも奏功し、その後も登校が続いているとのこと、何よりです。おそらくは学校で何かしら得ているもの(楽しさ、学習に関することなど)もあるのだろうと感じます。トールくんなりの学校との付き合い方、自分が疲れすぎない距離感について中学生になってもうまく模索しながら、楽しい中学生の時期を過ごせるといいですね。部活動にも参加してみることにしたとは、何よりです。やってみたいと思ったことをやってみて、自身に合うかどうか・楽しめるかどうかをぜひ検討してもらえればと思います。
(監修:初川先生より)
トールくんの小学校2年生時の行き渋りについてのエピソードをありがとうございます。コロナ禍、一斉休校。今となっては懐かしい感じすらしますが、なんとも言い難い緊張感や大人も子どもも目に見えぬウイルスや対人距離の取り方、コミュニケーション方法などでさまざまに心がすり減っていた面もあっただろうと改めて思います。それまで日常として連綿と続いていた学校生活が一度途絶えたこと、そしてトールくん自身も成長し、環境(学校、学校生活)に合わせるのみならず、本来の自分の過ごしやすさにも(成長ゆえに)気づけるようになり、うまく言葉にはできずとも疲れや「合わなさ」として感じられた時期とが重なったこともあるのかなと感じました。
学校のすべてが嫌いなわけではなく、学校に行ったほうがよいことも頭では十分に分かっていて、しかしながら、苦しい・つらい。そんなトールくんの葛藤に気づき、かといって、完全に学校から離れるのではなく、メイさんは程よいバランスを図ろうとされたようにも見えました。トールくんはその後、特別支援学級へと転籍し、環境がより一層トールくんにとって合うものに変化したことも奏功し、その後も登校が続いているとのこと、何よりです。おそらくは学校で何かしら得ているもの(楽しさ、学習に関することなど)もあるのだろうと感じます。トールくんなりの学校との付き合い方、自分が疲れすぎない距離感について中学生になってもうまく模索しながら、楽しい中学生の時期を過ごせるといいですね。部活動にも参加してみることにしたとは、何よりです。やってみたいと思ったことをやってみて、自身に合うかどうか・楽しめるかどうかをぜひ検討してもらえればと思います。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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