なぜ受検した?きっかけは?

アンケートやユーザーインタビューの保護者の方の声から、受検に至ったきっかけや理由をご紹介します。

子どもの特性理解や変化のヒントが欲しい

お子さまがどのような特性があるか知りたい、接し方のヒントが欲しいという理由での受検が多く見られました。

本人のこだわりが強かったり、コミュニケーションの部分でうまくいかないことがあるため、何かサポートできないか、将来の展望を思い描くようなヒントがあればと思い受検しました。オンラインでできる手軽さと何かしら行動のヒントを探していてというのが受検した理由です。」(お子さまの年齢:12歳)

「下の子が発達障害という診断には至らないものの集団活動が難しい。民間の療育施設に通っていて、記事やケースをいろいろ見たりしているが、しっくりくるものがないと感じていた。そんな中で何かしらの糸口になればと思いLITALICO発達特性検査を試した。」(お子さまの年齢:4歳)

関係者への相談の資料として使いたい

学校や関係機関への相談の準備として受検される方も多いようです。

学校の先生などへページを印刷できてお渡しできるという点と、回答するとすぐに結果が出るというところでいいと感じた。」(お子さまの年齢:11歳)

「海外のスクールに転校することになり、先生に娘の特性について話す時の材料になればと思い受検をしました。」(お子さまの年齢:5歳)

「来週、教育センターの相談面接(親子面接)の予約が入っていて、そこに行くにあたって資料があった方が相談しやすいと思ったのと、自分も息子を理解しておく方が相談する時に話しやすいと思ったため。」(お子さまの年齢:12歳)

医療機関の検査より早く受検できたから

地域にお子さまの発達を専門に診察できる医療機関が少ない場合や、予約や検査までスパンがあることで受検されたケースもあるようです。

「病院に通院していて、頻度が半年に1回ほど。次の病院での検査まで期間があったので受けてみようかなと思った。」(お子さまの年齢:6歳)

児童精神科や思春期外来はパッと予約できるところがなく、それでLITALICO発達特性検査を受検したという経緯。医療機関は受診へのハードルが高く、検査までが遠いと感じた。」(お子さまの年齢:12歳)

受検してどうだった?皆さまの声を紹介します

気軽に受検できるサービス

よかった点として「気軽に受検できる」と回答する方が目立ちました。日々忙しい保護者の方にとって、いつでもどこにいてもオンラインで受検できるのは大きなメリットのようです。また、保護者のみで回答できるため、お子さまと一緒に医療機関や検査機関に出向かなくていいという点を挙げる方もいました。

特性に困り始めた初期の保護者の中には、さまざまな情報がつながっておらず混乱したり、相談機関に行くこともハードルが高いと感じている人も多いと思います。そのような対象者にはインターネットで利用できることが手軽でよいですし、値段も適正だと感じます。学校や専門家への共有方法も明確化されており、安心して活用できます。」(お子さまの年齢:6歳)

「金額と手軽さ!とにかく家から気軽に利用できるため、子の発達が気になる方が自分の考えを整理したり、客観視したいときに利用するようなサービスだなと思いました。」(お子さまの年齢:6歳)

「その時、その時で困り事が変化する場合もあるため、こまめに検査できる手軽さと価格帯はいい。」(お子さまの年齢:5歳)

「子どもに知らせることなく調べることができる。」(お子さまの年齢:9歳)

お子さまの困りへの理解が深まった

アンケートでは、お子さまや特性への理解に役立ったという感想が目立ち、さまざまな発見や気づきをお寄せいただきました。「なぜ困っているのか」お子さまについて知りたいという気持ちから受検される方も多く、検査によって知りたい情報として、やはり困りごとや特性の背景は大きな関心ごとのようです。

「困りが起きる場面が網羅されているのがよかった。(家庭だけでなく学校での様子があるところなど。)具体的な対策も参考になった。また、困りが起きる背景の説明があることで、子どもの立場に立って、子どもも苦しんだ末この行動に出てしまうんだということが理解できたのがよかった。」(お子さまの年齢:12歳)

「子どもは客観的に見てここに困り感が強いんだという気付きがあった。困った行動も、親の指導不足なのか本人の怠慢なのか分からないこともあったが、発達特性から来ているものなのかという納得もあった。」(お子さまの年齢:12歳)

なかなか想像できない視点(本人が感じている可能性がある感覚など)が明記されていたり、普段のかかわりの中で活かせそうなものがたくさんあったから。実生活に役立ちそうだと感じた。」(お子さまの年齢:7歳)

「生活の各場面でどのように困るのか(親は接するのに慣れてしまってそれが普通だと思ってしまっている)を具体的に、かつ生活全般で網羅してくれているので、俯瞰的に把握しやすい。」(お子さまの年齢:12歳)

「こうだろうなぁと思っていた、もやっとしていたことを言葉で見える化してもらえた。」(お子さまの年齢:9歳)

また、検査をきっかけに、お子さま自身にヒアリングをして回答された保護者の方からは以下のような感想をいただきました。受検自体がお子さまのことを振り返る機会にもなっているようです。

「思春期であるため子ども自身は普段強がって、『困っていないし障害はない!!』と言うが、思っていたよりも困り感が強く、どうにかしてあげなければと改めて思った。」(お子さまの年齢:18歳)

保護者から見た子どもの姿を回答する検査

LITALICO発達特性検査では、保護者の目線から回答していただくという検査方式です。

「WISCなどの発達検査だけだと、子どもの特性によっては緊張していて思ったようにできなかったりする事もあると思う。でもLITALICO発達特性検査だと、親から見た子どもの特性を客観視しながら答えられるので、いいと思った。」(お子さまの年齢:11歳)

一方で、保護者の観点で回答することへの不安を挙げる声も多くありました。

「親の目線で答えると家での様子に偏る気がした。」(お子さまの年齢:12歳)

「親が主観的に評価していくので、親の困り度や、子どもに対する違和感、子どもに対する認識の違いが大きく差が出そうだと思った。」(お子さまの年齢:11歳)

LITALICO発達特性検査では、保護者が主観で回答することを前提に、検査結果が妥当で信頼できるものになるよう、COSMINという国際的な基準に基づいて研究開発をしています。
COSMINに準拠したLITALICO発達特性検査の開発とは?信頼性や妥当性のある尺度開発のガイドラインについて解説しますのタイトル画像

COSMINに準拠したLITALICO発達特性検査の開発とは?信頼性や妥当性のある尺度開発のガイドラインについて解説します

ですが、もし設問を読んで悩んだら、お子さまの様子をじっくり振り返ったり観察する機会を設けたり、家庭以外での様子を学校や園の先生に聞いてみたりすると、回答しやすくなるかもしれません。回答は一時中断することも可能ですので、ぜひお試しください。

ボリュームたっぷりの検査結果レポート

・詳しく具体的なサポートの方向性
「サポートの仕方が書いてあるのがよかった。また本などはただサポート方法が箇条書きになっていて、全部をやろうとして疲れていたが、こちらは【試しやすい】のマークがついていて、気軽に始められそうだった。」(お子さまの年齢:6歳)

「病院で受けた検査の結果ではここまで詳しくアドバイスはなかった。」(お子さまの年齢:12歳)
「試しやすい」のタグでサポートに取り組む優先順位をつけやすい(LITALICO発達特性検査の結果レポートの一例)
「試しやすい」のタグでサポートに取り組む優先順位をつけやすい(LITALICO発達特性検査の結果レポートの一例)
Upload By LITALICO発達特性検査 編集部
・外部向けの情報があって周りと連携しやすい
「保育園での困りごとの対応について参考になり、担任の先生に何をお願いしたらいいかの参考になる。特性と対応がセットになっていてわかりやすいのがとてもよかった。」(お子さまの年齢:5歳)

学校でのヘルプの資料になるので、進級や進学時にすごくありがたいと感じた。」(お子さまの年齢:11歳)

・ボリュームが多い
一方で、検査結果レポートでは以下のようなご意見もいただきました。

「検査結果のページ数が70ページ以上あったかと思うのですが、あのボリュームの資料を幼稚園や学校の先生に渡すのは、理解や対応を強く求める印象を与えてしまわないかと気が引けてしまいます。簡易的に検査結果をまとめたものもあると、より他者に提供しやすいと思いました。」(お子さまの年齢:3歳)

詳しく分析されているけれど内容が細かすぎてレポートを最後まで読むことも頭に入れることも難しいな、と思いました。」(お子さまの年齢:3歳)

LITALICO発達特性検査では、こうした要望を受け、検査結果を「家庭向け」「園・学校向け」の用途別のレポートに分けてPDFを出せるように機能改善を行いました。過去に受検いただいた方も、マイページからPDFをダウンロードできます。ぜひ、園や学校の先生に、検査結果のレポートをお見せする際などにご活用ください。また、ボリュームが多い場合はポイントを絞り、重要な部分だけを切り出したりマーカーを引いたりして持ち込んでいただくのもおすすめです。

以下のコラムでも機能改善や園・学校への共有のヒントについてご紹介しています。ぜひお読みください。
LITALICO発達特性検査1周年! 1年間の機能改善や取り組みをまとめましたのタイトル画像

LITALICO発達特性検査1周年! 1年間の機能改善や取り組みをまとめました

園・学校とどう連携する?検査結果共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】のタイトル画像

園・学校とどう連携する?検査結果共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】

また、レポートで示されるサポートに関する情報全てに目を通し、取り組まなくてはいけないと考えると、プレッシャーに感じるかもしれません。そんな時、検査結果で提示されるサポート方法の優先順位のつけ方のヒントについて、公認心理師の井上雅彦先生にお話をうかがいました。
検査結果レポートの量が多いと感じる場合は、辞書のように気になるところを調べ、いくつか載っている選択肢から必要そうなところを選ぶというイメージで使うといいと思います。

私は、結果が出ても、すぐにすべてを読まなくてもいいのではないかと思います。逆に、検査を受けたときにさっと目を通して終わりではなくて、手元に置いてずっと使ってほしいとも思っています。対応方法もいっぺんに取りかからなくても大丈夫です。
出典:https://h-navi.jp/column/article/35030359
お子さまの困りごとや課題に向き合うとき、優先順位を何からつけたらいいの?【LITALICO発達特性検査 監修者・井上雅彦先生インタビュー】のタイトル画像

お子さまの困りごとや課題に向き合うとき、優先順位を何からつけたらいいの?【LITALICO発達特性検査 監修者・井上雅彦先生インタビュー】

受検後にしたことはある?

アンケートでは、受検後にしたことについてもうかがいました。

本人が困っていることがより具体的に分かったので、何をしたらよいか漠然としていたことがクリアになった。この結果を参考にこれから本人とも話をしていきたいと思っています。」(お子さまの年齢:15歳)

「困りや特性を知ることで、普段とは違った方向からのアプローチをすることができた。」(お子さまの年齢:6歳)

『こういうところ苦手でしょ?』と消しゴムをかけるのを手伝うことを親が伝えることで、学習の大事な部分がスムーズにすすむようになった。」(お子さまの年齢:8歳)

「子どもを見る上での視点が増え、一貫した関わりができるように学校にも共有した。」(お子さまの年齢:7歳)

お子さまの対応方法を考えるきっかけとして、検査結果を活用いただいているうれしいご報告を多くいただきました。
次ページ「何度か受検して変化を見たいという声も」

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