当事者が実際に感じたセルフアドボカシーとは?「見えない生きづらさへの理解と対応 ―可視化と自己理解・セルフアドボカシー」

知的障害(知的発達症)を伴わない発達障害のある方の中には、青年期・成人期になって診断を受け、それまで「見えない生きづらさ」を抱えてきた方も少なくありません。その困難は、周囲の専門家や家族には容易に代弁できないものです。本シンポジウムでは、まさにそうした経験を持つ堀口里奈先生、綿貫愛子先生、ダックス先生の3名が登壇しました。
見えない生きづらさへの理解と対応 ―可視化と自己理解・セルフアドボカシー
見えない生きづらさへの理解と対応 ―可視化と自己理解・セルフアドボカシー
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ご自身の「障害に気づいたきっかけ(自己理解)」や、「配慮や情報開示での工夫(セルフアドボカシー)」、そして「当事者や社会がどうなったらより生きやすいか」について、実体験に基づき語っていただきました。

外からは見えにくい「読み書きの困難さ」に対しての合理的配慮、支援の優先順位が低くなりがちな困難さの理解、文章以外の形で情報を伝える現在の取り組みなど司会者・企画者の佐々木 銀河先生(筑波大学)、指定討論者の吉川徹先生(愛知県西三河福祉相談センター)も交え、当事者の貴重な声から、見えない生きづらさへの理解を深める対話の機会となりました。

指定討論者:吉川 徹先生からのコメント

吉川徹先生(愛知県西三河福祉相談センター)
吉川徹先生(愛知県西三河福祉相談センター)
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当事者の皆さんが、今までの体験や考えを直接ご自身の言葉で語ってくださり、非常に刺激的で示唆に富む内容でした。お一人おひとりの歩んでこられた背景や直面した困難、対処法は違いますが、その中に通底する課題や共通する思いなども垣間見えました。
改めて「見えない生きづらさ」について、多角的に考えるきっかけとして非常に有意義なシンポジウムになったと感じています。

シンポジウムの様子は、アーカイブでも視聴ができます。
※ボタンをクリックすると日本LD学会第34回大会公式Webサイトに遷移します
・シンポジウム概要
見えない生きづらさへの理解と対応 可視化と自己理解・セルフアドボカシー
司会者・企画者: 佐々木 銀河1
話題提供者: 堀口 里奈2、綿貫 愛子3、ダックス4
指定討論者: 吉川 徹5
(1. 筑波大学人間系、2. 筑波大学大学院、3. 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科、4. 一般社団法人サクセサビリティ、5. 愛知県西三河福祉相談センター)

いずれの講演、シンポジウムも発達に特性のあるお子さんを支える保護者の皆さんに向けて、日々の関わり方や理解を深めるための重要な視点を提供してくれる内容となっています。
レポート第3弾はアーカイブ視聴もできる支援者向けのシンポジウムの見どころなどをまとめてお伝えいたします!
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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