ビジョンとは、発達とともに身についていくものです。視力に関係する機能よりはるかに幅広く複雑なものなのです。
ビジョンと言ったら、【目】が思い浮かぶと思います。
主にビジョントレーニングとは【見る力】を鍛えていくトレーニングとなっております。
ビジョンは大きく分けて「眼球運動」、「視空間認知」、「目と体のチームワーク」の3つの構成要素があります。
「眼球運動」
ものを目で追ったり、視線をすばやく動かしたり、両目を寄せたり離したりするのが眼球運動のはたらきです。このはたらきは「入力」の部分にあたり、目の動きが適切に行えることで、情報をくまなく目から取り込むことができます。
「視覚空間認識」
第1ステップで「入力」された視覚情報は脳へ伝わり、「情報処理」という第2ステップへと引き継がれます。この情報処理のことを視空間認知と言います。
視空間認知は、目から入った情報を脳で把握する能力です。
空間の一部ではなく、全体像を把握するはたらきがあります。
ただの点や線だった情報が、一つの形として具体的にイメージすることができるのは視空間認知のはたらきのおかげです。
視空間認知のはたらきには以下の4つがあります。
・見たい対象と背景を区別する
・形や色を弁別する
・位置や色・形の不揃いにかかわりなく、「同じ」ものだと認識する
・空間的な位置を把握する
「目と体のチームワーク」
発達の専門用語では「目と手の協応」といいます。第1ステップで情報を目で見て、第2ステップで脳の中で認知された情報をもとに、私たちは体を動かします。これは、「入力」「情報処理」の次のステップの「出力」にあたります。
「目と体のチームワーク」とは、視覚のはたらきと体の動きを連動させることです。例えば「ボールで遊ぶ」ことを例にあげて考えてみましょう。
1.転がってくるボールを目でとらえて、目で追う
2.ボールが到達する位置とタイミングを脳が把握する
3.目で追いながら体を動かして、手を伸ばしてキャッチする
このように、私たちの体は視覚の情報をもとに動いています。私たちは、これらの一連の動きを普段意識することなく行っています。ボール遊びが練習しなければならないように、このような「見る」と「動く」という能力のつながりは、心身の発達にともなって活動しながら、調節していきできるようになるのです。
ナーシングのビジョントレーニングとは?
ナーシングでは毎月第3週目の1週間の活動の時間にビジョントレーイングを行っております。
・フラッシュカードを使ったトレーニング
・数字をバラバラに散りばめたトレーニング(数字追い)
・職員の動きを真似するトレーニング
など様々なナーシングオリジナルのビジョントレーニングが様々ございます♫
詳しくは、過去のブログをご覧ください☺️
私たちの情報は五感のうち、視覚から80%以上の情報が得られております。目のはたらきは学習、運動など活動全般の基盤となるものであり、鍛えることで、「理解」「工夫」「できる」が増やせます。
ナーシングでは「できた!」が増える1日を毎日つくっております👀
ナーシングのビジョントレーニングとは?
教室の毎日
22/01/21 19:47