こんにちは!保育士のたくまです。ユリシスの運動療育の中で、子どもたちに人気の運動器具のひとつが「スクーターボード」です。
スクーターボードとは、4つの車輪がついた小さな板の遊具で、座ったり腹ばいになって手足で動かすことで、楽しく遊びながらバランス感覚や筋力を鍛えることができます。
子どもたちからすると、「楽しい!」「速い!」「もっとやりたい!」という、まさに格好の“遊び道具”なのですが、実はこのスクーターボード、身体の発達を促すための「おいしい要素」がたくさん詰まっているんですよね。
今日は、そんなスクーターボードの「なるほど!」な療育効果をご紹介できたらいいなと思います。
スクーターボードの効果
①体幹が鍛えられる
スクーターボードにうつ伏せになって進むとき、身体を安定させるために、自然とお腹や背中などの体幹の筋肉を使います。
特に、手で床を押して前に進もうとすると、「手で押す」→「身体を支える」→「お腹・背中で姿勢を保つ」という全身運動になります。
「体幹を鍛えよう!」と言って腹筋運動をするのは、子どもにとってなかなか大変なこと。
でも、このスクーターボードを使って「もっと速く進もう!」なら、喜んで何度もやってくれる。
楽しいから繰り返す。その繰り返しが結果的に身体づくりにつながるんですよね。
スクーターボードの効果
②「自分の身体をどう動かす?」という力が育つ
スクーターボードは、ただ力を入れれば進むわけではありません。
「右手で押したらどうなる?」「両手で押したら速くなる?」「身体を傾けたらどんな風に曲がれる?」
など、子ども自身が動きながら調整していきます。これは、自分の身体の位置や動きを感じ取る力につながります。自分の身体を自由自在に動かせる感覚。
これはよく“ボディイメージ”とも言いますよね。「自分の手はここにある」「足はこのくらい伸びている」「身体が傾いている」といった、身体の“現在地”を感じる力。
この力は、実は日常生活にも大切。着替えたり、階段を上ったり、椅子に座ったり、ボールを投げたり。私たちは普段、意識せずに自分の身体をコントロールしています。
スクーターボードの効果
③前庭感覚への刺激にもなる
スクーターボードでは、「前に進む」「止まる」「方向を変える」「スピードが変わる」といった動きが起こります。
こうした動きは、前庭感覚と呼ばれる、身体の傾きや動き、バランスなどを感じ取る感覚への刺激になります。
前庭感覚は耳の奥にある三半規管と呼ばれる部分で感じ取っていて、私たちが普段くるくる回転すると目が回るあの感覚は、前庭感覚を受けすぎているからなんですね。
特に、発達に凸凹のあるお子さんの中には、前庭感覚の感じ方が独特で、鈍かったり、逆に敏感だったりします。
前庭感覚の感じ方には個人差があるので、子どもの様子を見ながら、スピードや時間を調整してあげることで、その子にとって程よい感覚刺激が入る。
前庭感覚が育つことで脳の中で情報が整理され、より日常生活を送りやすくなるというわけですね。
スクーターボードの効果
④「力加減」を学ぶことができる
スクーターボードは、強く押せば必ず速くなる、とは限りません。
「強く押したら速くなった!」という経験もあれば、「ちょっと強すぎてバランスを崩した!」という経験もあります。
つまり遊びの中で、「どのくらいの力を使えばいいんだろう?」を自然に学んでいるんですね。
これは、鉛筆を持つ、ドアを開ける、物を運ぶ、ボールを投げるなど、日常生活のさまざまな動作につながっていきます。
飲み物の入ったコップをこぼさずにそっと置く、なんていう動きはまさにそうですよね。
この力加減は「固有感覚」とも呼ばれています。固有感覚が育っていないと、悪気はないのにお友達を強く押してしまってトラブルに発展してしまうこともある。日常生活において力加減を知ることはとても大事なことなんですね。
スクーターボードの効果
⑤「目」と「身体」の協調にもつながる
例えば、「緑のコーンまで行ってみよう!」という課題にするとどうでしょう?
子どもは、 コーンを見る→どちらに進むか考える→手を動かす→スクーターボードが進む→位置を確認して方向を修正する、ということを繰り返します。
つまり、目で見た情報をもとに身体を動かすという経験になります。これは、ボール遊びや縄跳び、鉄棒など、さまざまな運動の土台にもなる大切な力です。
スクーターボードの効果
⑥「どうしたら成功する?」を考える力も育つ
スクーターボードは、意外と「考える」場面がたくさんあります。
「このままだとコーンにぶつかるぞ」「もう少し右に行こう」「手をもっと後ろについたほうが進むかも」など、子ども自身が試行錯誤します。
これって、実はとても大切な経験なんですよね。大人が正解を教えるのではなく、「やってみる → 失敗する → 工夫する → できた!」という経験を積む。
この「自分で考えて、自分で調整して、できた!」という感覚が、子どもの自信にもつながっていきます。
運動療育というと、「運動能力を伸ばす場所」と思われるかもしれません。もちろん、それも大切ですが、私たちが目指しているのはそれだけではなくて。
身体を動かすことを通して、「自分の身体を知る」「自分で考える」「挑戦する」「できた!」という経験を増やすこと。
「今日はどんな動きに挑戦してみよう?」「この子には、どんなルールなら楽しめるかな?」「少し難しくするには、どうしたらいいかな?」
ただ遊んでいるように見えますが、実は一人ひとりの発達段階や得意・苦手に合わせて、遊び方を工夫しています。
「楽しいから、もう一回!」その「もう一回」が積み重なって、体幹、バランス感覚、身体の使い方、目と身体の協調、力加減、感覚の経験、考える力、挑戦する気持ちへとつながっていきます。
今日も子どもたちの「もう一回!」を大切にしながら、楽しさいっぱいの運動療育を行っていけたらいいなと思います。
スクーターボードとは、4つの車輪がついた小さな板の遊具で、座ったり腹ばいになって手足で動かすことで、楽しく遊びながらバランス感覚や筋力を鍛えることができます。
子どもたちからすると、「楽しい!」「速い!」「もっとやりたい!」という、まさに格好の“遊び道具”なのですが、実はこのスクーターボード、身体の発達を促すための「おいしい要素」がたくさん詰まっているんですよね。
今日は、そんなスクーターボードの「なるほど!」な療育効果をご紹介できたらいいなと思います。
スクーターボードの効果
①体幹が鍛えられる
スクーターボードにうつ伏せになって進むとき、身体を安定させるために、自然とお腹や背中などの体幹の筋肉を使います。
特に、手で床を押して前に進もうとすると、「手で押す」→「身体を支える」→「お腹・背中で姿勢を保つ」という全身運動になります。
「体幹を鍛えよう!」と言って腹筋運動をするのは、子どもにとってなかなか大変なこと。
でも、このスクーターボードを使って「もっと速く進もう!」なら、喜んで何度もやってくれる。
楽しいから繰り返す。その繰り返しが結果的に身体づくりにつながるんですよね。
スクーターボードの効果
②「自分の身体をどう動かす?」という力が育つ
スクーターボードは、ただ力を入れれば進むわけではありません。
「右手で押したらどうなる?」「両手で押したら速くなる?」「身体を傾けたらどんな風に曲がれる?」
など、子ども自身が動きながら調整していきます。これは、自分の身体の位置や動きを感じ取る力につながります。自分の身体を自由自在に動かせる感覚。
これはよく“ボディイメージ”とも言いますよね。「自分の手はここにある」「足はこのくらい伸びている」「身体が傾いている」といった、身体の“現在地”を感じる力。
この力は、実は日常生活にも大切。着替えたり、階段を上ったり、椅子に座ったり、ボールを投げたり。私たちは普段、意識せずに自分の身体をコントロールしています。
スクーターボードの効果
③前庭感覚への刺激にもなる
スクーターボードでは、「前に進む」「止まる」「方向を変える」「スピードが変わる」といった動きが起こります。
こうした動きは、前庭感覚と呼ばれる、身体の傾きや動き、バランスなどを感じ取る感覚への刺激になります。
前庭感覚は耳の奥にある三半規管と呼ばれる部分で感じ取っていて、私たちが普段くるくる回転すると目が回るあの感覚は、前庭感覚を受けすぎているからなんですね。
特に、発達に凸凹のあるお子さんの中には、前庭感覚の感じ方が独特で、鈍かったり、逆に敏感だったりします。
前庭感覚の感じ方には個人差があるので、子どもの様子を見ながら、スピードや時間を調整してあげることで、その子にとって程よい感覚刺激が入る。
前庭感覚が育つことで脳の中で情報が整理され、より日常生活を送りやすくなるというわけですね。
スクーターボードの効果
④「力加減」を学ぶことができる
スクーターボードは、強く押せば必ず速くなる、とは限りません。
「強く押したら速くなった!」という経験もあれば、「ちょっと強すぎてバランスを崩した!」という経験もあります。
つまり遊びの中で、「どのくらいの力を使えばいいんだろう?」を自然に学んでいるんですね。
これは、鉛筆を持つ、ドアを開ける、物を運ぶ、ボールを投げるなど、日常生活のさまざまな動作につながっていきます。
飲み物の入ったコップをこぼさずにそっと置く、なんていう動きはまさにそうですよね。
この力加減は「固有感覚」とも呼ばれています。固有感覚が育っていないと、悪気はないのにお友達を強く押してしまってトラブルに発展してしまうこともある。日常生活において力加減を知ることはとても大事なことなんですね。
スクーターボードの効果
⑤「目」と「身体」の協調にもつながる
例えば、「緑のコーンまで行ってみよう!」という課題にするとどうでしょう?
子どもは、 コーンを見る→どちらに進むか考える→手を動かす→スクーターボードが進む→位置を確認して方向を修正する、ということを繰り返します。
つまり、目で見た情報をもとに身体を動かすという経験になります。これは、ボール遊びや縄跳び、鉄棒など、さまざまな運動の土台にもなる大切な力です。
スクーターボードの効果
⑥「どうしたら成功する?」を考える力も育つ
スクーターボードは、意外と「考える」場面がたくさんあります。
「このままだとコーンにぶつかるぞ」「もう少し右に行こう」「手をもっと後ろについたほうが進むかも」など、子ども自身が試行錯誤します。
これって、実はとても大切な経験なんですよね。大人が正解を教えるのではなく、「やってみる → 失敗する → 工夫する → できた!」という経験を積む。
この「自分で考えて、自分で調整して、できた!」という感覚が、子どもの自信にもつながっていきます。
運動療育というと、「運動能力を伸ばす場所」と思われるかもしれません。もちろん、それも大切ですが、私たちが目指しているのはそれだけではなくて。
身体を動かすことを通して、「自分の身体を知る」「自分で考える」「挑戦する」「できた!」という経験を増やすこと。
「今日はどんな動きに挑戦してみよう?」「この子には、どんなルールなら楽しめるかな?」「少し難しくするには、どうしたらいいかな?」
ただ遊んでいるように見えますが、実は一人ひとりの発達段階や得意・苦手に合わせて、遊び方を工夫しています。
「楽しいから、もう一回!」その「もう一回」が積み重なって、体幹、バランス感覚、身体の使い方、目と身体の協調、力加減、感覚の経験、考える力、挑戦する気持ちへとつながっていきます。
今日も子どもたちの「もう一回!」を大切にしながら、楽しさいっぱいの運動療育を行っていけたらいいなと思います。