活動を中断させようとすると、暴言や暴力が見られる

好きなことを止めさせようとすると、感情的になって暴言や暴力をしてしまう……。気持ちのコントロールの練習と、切り替えのストレスが減る工夫をしましょう。

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大人は交渉する力を持っていますが、「あと○分だけやらせて」「これが終わるまで待ってて」と上手に言えずかんしゃくを起こしているのかもしれません。言葉やカードを使って上手に交渉する力を身につけましょう。
ルール・準備物
カード
1 交渉するときの言葉を教えます 「あと5分やりたい」「~まで終わるまでやりたい」など、お願いするときには具体的に何と言えば良いのか教えましょう。

カードを使って交渉する方法を教えるのも良いでしょう。
活動する時間を延ばしたいことを伝えるカードを作成します。
上手な交渉を覚えてもらうには…?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 日常の遊びのなかでカードを使っていきましょう
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遊びをおしまいにするときに、「もう少し遊びたい?」と質問をして、遊びたいと答えた場合は「カードを使って教えて」と言い、時間が書いてあるカードを選んでもらうと良いでしょう。

お子さんが、パニックやかんしゃくではなくカードをつかった交渉に慣れてきたら、
「一度使ったカードは、その日に二度は使えない」というルールを設けて、交渉の限度を作るのも1つかもしれません。

また、お手伝いや宿題など、望ましい活動のご褒美として交渉カードがもらえるように設定するのも良いでしょう。
ワンポイント
初めから自分で交渉するのは難しいので、大人が「5分にする?3分でできる?」と選択肢を出してあげるとよいでしょう。 また、「はやくお風呂にはいりなさい!」など叱り口調で伝えるよりも、「あと何分でやめられそう?」「何時ごろにお風呂に入れそう?」など、お子さんの考えを聞き入れるようなフレーズで声をかけるほうが良いでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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