不器用さはどこから?着替えや運動にも繋がる「ボディイメージ」とは

自転車に乗れない、上手に着替えられない…。道具を使うときの不器用さや、運動をするときの不器用さについてお話します。

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不器用さは、どこから? 「すぐに転ぶ」「よく物にぶつかる」「体の動きがぎこちない」

など体の操作に関する不器用さや、

「自転車に乗れない」「縄跳びができない」

など道具の操作に関する不器用さなど、お子さんの運動面の発達に気になる場合もありますよね。

これらは、練習を繰り返せばできるようになるのでしょうか。
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何度も繰り返し自転車にのって、スムーズに漕げるよう練習する。

この方法で上達するお子さんも、もちろんいます。
その場合は、自転車を漕ぐための、身体を操作する土台が十分に安定しているということです。

しかし、まだ身体を操作する土台が不安定な時期には、
「繰り返し練習しても、どんなに頑張っても、うまく出来ない」という状況になってしまいます。
そんな経験が積み重なると、次第に自信をなくし、挑戦することすら、やめてしまうことも、ありますよね。

では、その「身体を操作する土台」ですが、
考えたとおり、思った通りに身体を動かすために必要なことの1つに「ボディイメージ」があります。
ボディイメージとは
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私たちは普段

喋りながら階段を昇降したり、
考えごとをしながら朝の準備をしたり、
ぶつからずに人ごみの合間を抜けたり、

と、同時に複数の動きをしたり、考えたりしていますよね。

一つひとつ自分の動作を目で見て確認しなくても、無意識にでも、思ったところに手足を伸ばすことができる。
これは、自分の身体がどんな動きができるのか、大きさがどれくらいか、など身体の輪郭や大きさというボディイメージを把握しているから、できることなのです。

身体を思い通りに操作するには、ボディイメージの発達が欠かせません。
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ボディイメージを育むために、おすすめな活動は自分の身体を動かしながら、様々な環境に挑戦することです。

高いところに登ってみたり、狭いところに入ってみたり…、お子さんなら色々なアスレチックを使ってあそんだり公園や児童館で大きく身体を動かすのが良いでしょう。

例えば、ジャングルジムは、
「ここに足を置けば落ちないかな?」
「この棒なら届きそうだ!」
「ここで身体をひねろうか」

と自分の身体の動きをジャングルジムに合わせるように、色々と考えながら遊びますよね。
この過程で、ボディイメージが育っていくのです。
「楽しそうだな」「やってみたいな」と思う遊びの中で、さまざまな環境に身体を使って挑戦することが大切です。
ボディイメージは生活の色々な場面で
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ボディイメージは、運動の場面だけでなく生活動作とも深い関係があります。

例えば、
「スプーンや箸が上手く持てない」
「食べこぼしが多い」

という困りごとの背景には、「手を思うように動かしにくい」というボディイメージの問題があるかもしれません。

また、「Tシャツを上手く脱げない」という困りごとの背景には、「手をどの角度で動かせば良いか分からない」「頭をどの角度で合わせれば効率が良いか分からない」という身体イメージの問題があるのかもしれません。

これらの場合も、何度も繰り返して練習するだけよりも「楽しめる遊び」を通して土台となるボディイメージを育んだ方が、近道かもしれませんね。
※記事中の画像はイメージです
監修者
高畑 脩平 先生
白鳳短期大学 リハビリテーション学専攻 作業療法学課程 講師 奈良教育大学特別支援教育研究センター 研究員 奈良県障害者総合支援センター 作業療法士
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