新しい環境になじめない

入園や進級などは、お子さんにとっても親にとっても大きな環境の変化ですよね。

お子さんが安心して、スムーズに新しい環境に慣れることができるように工夫できるといいですね。

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環境が変わっても「自分のもの」「自分の場所」が分かって安心できるように、シールなどで変わらない目印を作りましょう。
ルール・準備物
シール
1 お子さんが覚えられるような目印を考えてみましょう
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青い車、うさぎのマーク、黄色のシール、などお子さんが覚えられるような「自分専用」のマークを考えてみましょう。

普段自宅から持っていく持ち物はもちろん、上履きや椅子のカバーなど園に置いておく荷物にもマークをつけてあげましょう。

園の先生に相談して、机にも最初は貼ってもらう、など出来ることを一緒に考えてられると良いですね。
2 環境が変わる前には、事前に「それでも目印は変わらない」という事を伝えましょう 「4月から靴箱の場所が変わるよ。

でも、場所が変わっても●●くんの靴箱にはこのシールが貼ってあるよ。

同じシールだから場所が変わっても安心だね」

と、前もって伝えます。
3 クラスが変わるときや席替えのときも、先生と事前に相談してみましょう 例えば、席替えでは 
席が決まって初めて登園する日には、朝一緒に専用のマークを移動してもらう、など出来る範囲でお願いしてみましょう。

そうする事でお子さんが、スムーズに行動できクラスの活動に取り組みやすくなる、など具体的に工夫の「効果」を伝えてみると良いでしょう。

4 環境が変わった後に、改めてお子さんと一緒に確認しましょう
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「場所が変わっても◯◯君のはマークがあるね、一緒だね」と伝えましょう。

環境の変化は、お子さんにとっては大きなストレスの場合もあります。
事前に工夫をして、変化の後にも不安をケアしてあげるように声をかけると良いでしょう。
ワンポイント
環境の変化を経験しない、というのは園だけでなく、その先の生活でも難しいでしょう。 変化させない事や無理になれさせる事よりも、 「変化があっても、これなら安心できる」と思える事を意識してみましょう。 何か1つ、お子さんの身のまわりだけでも 「変わらないこと」を作ってあげましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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