一人で歯磨きできない

歯磨きをしたがらない、自分で歯ブラシを動かせない……こんな困りごとはありませんか?歯を守るために、お家でできる対処法をお伝えします。

3283 view

歯を磨くときは、口のなかで歯ブラシを細かく動かします。
口の中がどうなっているのか、イメージできていないと
お子さん本人が磨いているつもりでも、抜け漏れがあるかもしれません。

自分の口の中はどうなっているのか、ブラシがどのように動いているのか、まずは目で見て確認してもらいましょう。
1 鏡をつかって口の中を覗いてみましょう
口の中がどうなっているか、イメージができていないのかな?とおもったときは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
お子さんに手鏡を持ってもらいます。
大人が歯を磨いてあげ、その様子をお子さんに見てもらいます。

「上の歯磨くよ〜」など声掛けをしながら進めましょう。
今何をしているのは、今歯ブラシがいる場所は何ていう名前なのか、一緒に学べると良いでしょう。
2 お子さんに、自由に歯ブラシを動かしてもらいましょう
口の中がどうなっているか、イメージができていないのかな?とおもったときは…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
手鏡で口の中を見ながら、自分で自由に歯ブラシを動かしてみます。
奥歯や歯茎などに歯ブラシを当てながら、その空間のイメージを掴んでもらいましょう。
3 空間のイメージができたら、歯磨きをしてもらいましょう
口の中がどうなっているか、イメージができていないのかな?とおもったときは…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
上手に磨けるように、最初は、大人が子どもの手をそえて動かしてあげましょう。

歯ブラシの向きと動かす方向、動かし方を教えます。

この時も必要であれば手鏡を見ながら行ってみてください。

少しずつお子さんが歯ブラシの動かし方と口の空間のイメージが着いてきたら
大人のサポートを減らしていきましょう。

磨く場所まで、手を誘導してあげて、歯を磨くのはお子さんに任せる、というのも最初のステップとして良いでしょう。
ワンポイント
口の中は見えないので、「どんな風にはブラシが動いているのか」を知る手がかりは、触覚(ブラシが触れている感覚)です。 触覚が敏感だったり鈍感だったりすると、その動きがイメージしにくい場合もあります。 「やりたくない」のではなく「分からないからやらない」という可能性がありますよね。 口の中を見せてあげ、触覚だけでなく視覚でイメージを補足してあげましょう。 分かるようになれば、「やってみよう」に変わるかもしれません。
ほかの工夫
監修者
狩野 麻里 先生
作業療法士 奈良県総合リハビリテーションセンター
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
『生活』TOPへ戻る >