子は親の鏡、私たち親に出来ることは?

「インクルーシブ教育」という言葉があります。

障害のある子どもを含むすべての子どもに対して一人一人の教育的ニーズにあった適切な支援を通常の学級で行う教育のことです。でも、実際にそれをするのは人の心、とても難しいですね。

私にも最善の対応策は分かりませんが、誰もが参加できる授業や行事づくりに向けて試行錯誤を重ねている学校も存在します。

たとえば、映画「みんなの学校」では、障害のある子も複数いる6年生のクラスが、先生に「世界一難しいリレー」だと言われ、全員参加のリレーに挑戦する様子が描かれます。

ただ足の早いメンバーでチームを組むのではなく、足の遅い子や、リレーのルール理解が難しい子も含めて、全員でバトンを繋げてタイムを伸ばすためにはどうすれば良いか?リレーの順番や声のかけ方、バトンの渡し方まで、先生のアドバイスを受けながらも、子どもたち自身が工夫を重ねていき、運動会本番でも見事なレースを見せました。

これは学校の先生と生徒たちの関わりの例ですが、私たち親としても見習うべきところがあると思います。

クラスに障害児がいたり、学力が低い子がいても「うちの子が足を引っ張られている、迷惑を被っているから、あの子を別のクラスに移動させてほしい」と排除するのではなく、共に学び、助け合う姿勢を親としてわが子に教えること。

「子は親の鏡」です。

わが子に「○○になってほしい」と願うのならば親自ら良い手本を示すことが大切なのではないでしょうか。

みなさんはどう思われますか?

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