当事者への丁寧なインタビューから"しゃべりのシステム"を考える『どもる体』
医学書院のシリーズ「ケアをひらく」の新作です。この本は、吃音の治療や改善について語られているものではありません。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の伊藤亜紗先生が、吃音当事者に丁寧にインタビュー。医学や心理といったこれまでとはまったく違うアプローチで、体の中で起こってる「どもり」の謎に迫ります。
「あなたはなぜしゃべれるのか」と題した第1章では、「しんぶん」と「ぺんぎん」の「ん」をどのように発音しているか──。という問いかけがあります。「唇を閉じている」「舌先が歯裏につく」「舌の根元で喉をふさぐ」とう3つの発音方法があげられますが、同じ「ん」を2回繰り返す単語でも、どれが一番多いか、最初の「ん」と2回目の「ん」では変わるのか、統計をとって調査されています。
「連発型」と「難発型」で体の中で起きていることの違い、そして「言い換え」ることは当事者にどんな影響を与えるのか。読み進めるほどに「しゃべれるほうが変。」という言葉の意味がじわじわと飲み込めてくる展開は、吃音のあるなしにかかわらず夢中になってしまいそうです。(発行:2018年6月1日)
「あなたはなぜしゃべれるのか」と題した第1章では、「しんぶん」と「ぺんぎん」の「ん」をどのように発音しているか──。という問いかけがあります。「唇を閉じている」「舌先が歯裏につく」「舌の根元で喉をふさぐ」とう3つの発音方法があげられますが、同じ「ん」を2回繰り返す単語でも、どれが一番多いか、最初の「ん」と2回目の「ん」では変わるのか、統計をとって調査されています。
「連発型」と「難発型」で体の中で起きていることの違い、そして「言い換え」ることは当事者にどんな影響を与えるのか。読み進めるほどに「しゃべれるほうが変。」という言葉の意味がじわじわと飲み込めてくる展開は、吃音のあるなしにかかわらず夢中になってしまいそうです。(発行:2018年6月1日)
どもる体 (シリーズ ケアをひらく)
医学書院
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困難を経験したさまざまな家族の姿をたどる『家族のコトバVol.1 子供と向き合う編』
女性向けファッション雑誌『VERY』で11年目を迎えた連載「家族のコトバ」は、さまざまな困難を乗り越えた家族を紹介する人気連載です。今回、子どもにまつわる25のエピソードがまとめられ、「子供と向き合う編」として、書籍化されました。
発達障害をはじめ、ダウン症やアンジェルマン症候群、ウエスト症候群、小児がん、といった障害のある子どもを育てる家族や、流産や不育症、子宮外妊娠など母親に起こった困難を経験した家族など、25組を紹介しています。それぞれの家族を支えた「コトバ」とは…。
紹介されている中には聞きなれない障害や病気もあるかもしれません。同じ診断名でも、症状などは一人ひとり違います。そして、家族のかたちも1組ずつ異なります。それぞれの家族に、困難に向き合い、乗り越えてきたストーリーがあります。総集編では、掲載当時の記事と写真に加え、新たに取材した「その後の私たち」で、近況や当時を振り返った思いが寄せられています。
同じような困難の渦中にいる人、かつて経験した人だけに限らず、読んだ多くの人に勇気や優しさを与えてくれる本ではないでしょうか。(発行:2018年5月26日)
発達障害をはじめ、ダウン症やアンジェルマン症候群、ウエスト症候群、小児がん、といった障害のある子どもを育てる家族や、流産や不育症、子宮外妊娠など母親に起こった困難を経験した家族など、25組を紹介しています。それぞれの家族を支えた「コトバ」とは…。
紹介されている中には聞きなれない障害や病気もあるかもしれません。同じ診断名でも、症状などは一人ひとり違います。そして、家族のかたちも1組ずつ異なります。それぞれの家族に、困難に向き合い、乗り越えてきたストーリーがあります。総集編では、掲載当時の記事と写真に加え、新たに取材した「その後の私たち」で、近況や当時を振り返った思いが寄せられています。
同じような困難の渦中にいる人、かつて経験した人だけに限らず、読んだ多くの人に勇気や優しさを与えてくれる本ではないでしょうか。(発行:2018年5月26日)
家族のコトバVol.1 子供と向き合う編 (VERY BOOKS)
光文社
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